殺戮人形産のおいしい野菜はいかがですか?〜最強美少女はふつうの農家を目指してるけど、やっぱり最強だったみたい〜

ことりとりとん

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21.朝ごはん

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昨日の夜は、そのまま加工無しで食べられる野菜ばかりを植えて、適当な所まで育ったら自分で収穫するように言ってから寝た。
鍋の場所も教えて、自分で作るようにも言った。

ちなみに、魔導書は収穫時期を教えてくれるが、あれは『もう収穫しないと枯れちゃうよ!』のサインだ。
鳴る前から収穫することも全然できる。

適切な時間帯から始めれば、あれほど大急ぎで収穫しなくても済む。
まあ、少年は凄いスピードで収穫するから、鳴ってからでも充分間に合うだろうが。


そして、朝日と共に目覚めると。

「いい匂いじゃないの」

トマトスープの香りが漂っていて、とっても美味しそう。
その匂いに釣られて畑へ出ると、何故か収穫作業をしていた。

「あら、回収してからすぐに植えたのね」

収穫が深夜になるから、朝ごはんの分だけ調達してくれればあとは次の日でも良いと思っていたのだが。
少年は真面目なようで、すぐに次の分を作り始めて、もう二回目の収穫作業に入っていた。

「うふふ。美味しそう」

野菜たっぷりで煮込んだスープと、昨日の夜に買っておいたパンで美味しい朝ごはんの完成だ。
やっぱり、ご飯は他人が作ったものを奪うに限る。

相変わらずの超ハイスピードで行われる収穫作業を横目に見ながらご飯を食べる。

収穫が終わり、ざざーっと種を蒔いた後で、水やりを始めた。
普通の農家なら雨に頼れば良いのだろうが、魔農家はそうもいかない。たまたま雨の日ならやらなくてもいいだろうけれど、晴れの日は自分での水やりが必須だ。

「それくらいは、私がやるわよ」

少年はティーファよりはるかに力持ちのようで、どこかから見つけてきた桶でバッシャバッシャと水を撒く。
ただ、やっぱりここは魔法を使うティーファの方が確実に早いから。

「えい」

気の抜けた掛け声と共にざっと水をやると、少年はぱしぱしと目を瞬かせた。

「凄いでしょ?」

こくこくと頷く少年を見て、ティーファはとても満足気だ。
炎魔法を褒められるのには慣れているが、これを使うと自分の属性以外の魔法も使えるようになった気分でテンションが上がるから。

その後は二人でご飯を食べる。
普通の食事なら何か話ながらわいわいするだろうが、この二人ではそうはならない。

ただ黙々と食べ続けるだけ。

ただ、その相変わらずな食べっぷりを見て、ティーファは思った。

「これは、畑を広げた方がいいわね。あと、麦を粉にする方法も聞いた方がいいわ。
いちいち小麦粉を買っていたら大変だもの」

まだまだ考えることは山積みのようだ。




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