魔科大戦〜世に挑んだ一人の少年〜

鹿之翆才

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序章〜終わり、そして始まり〜

【第三話】終わりの始まり

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  今になって村長が心配になってきた、あの数の敵、少なく見積ってもおよそ100は超えているだろう、それに足止めしているはずなのに、どんどん追手が迫ってきている。
  私は魔法や魔導を使い奴らを何とか追い払えてはいるが、、、、何よりも魔力の容量キャパが心配だこのままのペースで魔法や魔導を使うと絶対に持たない間違いなく途中で魔力が切れるそれまでに何とかこいつらを撒かないと、、、、
「おやぁ?」
「!?」
「そんなに急いで何処へ行くのかい、
マリア=ニーナさん♪」
「お前、村長はどうした!!」
「あの老いぼれなら死んだよ。」
「!?」
「全盛期の力を一切出せていない腑抜けた
ジジイになっていたからね、何ともまあ歯ごたえの無い奴だったよ」
「ふざけるなぁ!!!」
  あたしはそう言いながら全力の魔弾を繰り出した
「いーねェ、怒りそれ
  私は右手と左手両方に魔力を込め
右は【フレイ】左は【ブリザ】を繰り出した。
「しぃぃぃぃねえええええ!!!」
  恨み、怒り、憎しみ、全ての負の感情を込めてうち尽した。
「、、、、そんなもん?」
「!?」
(なんで、、、、嘘でしょ?私の最高威力よ?傷一つ付かないなんて。)
  考えられなかった、私の全力を食らって立っているなんて、しかも無傷。
(おかしい、コイツ化け物だ、、、、)
  私は【フライ】を唱えて全速力で逃げた。
(勝てない、コイツにはどうやっても!!)
「、、、、【マジックコア】を創ったって言うからどんなもんかと思えばこの程度か、明らかに弱体化している、初代も含め、腑抜けた連中しかいないのかこの村には」
  奴も【フライ】を使ってきた、そのスピードは私なんか目じゃないくらい早かった。
「!?やばっ追いつかれ」
「【捕縛キャプチャー】」
「キャッ!!」
  私はネットのようなものに捕まってしまった。
(まずい、、、、しくじった、どうすれば、、、、)
  何とか思案をするが方法が思い付かない。
(あれを使うか、、、、)
  瞬間、掌に魔力を込め、「【ブレイド】!!」と叫びながら手から斬撃を繰り出し、網を切り、【フライ】を使い一目散に逃げた。
「ほぅ、、、、あれから抜け出すか、、、、伊達にマジックコアあんなものを創っていないな、その方がこちらも楽しめるというものだっっ!!」
  (奴も追いかけて来た、このままだと追いつかれる、、その前に何とかしないと!!)
「【バレット】!!」
「【反射リフレクト】!!」
「!?バリアじゃない!?」
「解除!!」
  瞬間、奴の放ってきた魔弾を魔導によって跳ね返った魔弾が奴に直撃する。
(よし!!このまま逃げきれれば、、、、)
「それが4つ目の魔導か、、、、厄介だな、、、、」
(、、、、やっぱあんま効いてないよね、、、、でもチャンスはある!まだいける!)
  私は魔導を連続で繰り出し、奴もまた魔法や魔導を繰り出し応戦する。
  1発まともに当たり、その隙に上に飛び出し、奴も私を追いかけて上に上がって来た、その隙に最大の魔導を繰り出した。
「【炎の刃フレイブレイド】!!」
「【破壊デストロイ】!!」
  奴も魔導を繰り出して来た、
(大丈夫!!【炎の刃フレイブレイド】はあたしの最大魔導!破られるわけが)
  次の瞬間、私の【炎の刃フレイブレイド】はいとも簡単に消えて無くなった。
(嘘でしょ!?って言ってる場合じゃない!!当たる!!)咄嗟に体を仰け反らし間一髪当たらずに済んだ、
「今のは何なの!?一体何をしたの!?」
「簡単なことだ、貴様と同じだ」
「何ですって!?」
「貴様と同じように、私も複数の魔導が使えるのさ、ざっと20といったところか、お前はいくつだ?」
「、、、、5つ」
「はっ!全盛期とは比べもんならんな!そんなに衰えたか?いや違うな!!お前は【マジックコアあれ】に力を吸い取られたのだ!!全くつまらん奴だなぁ!!もっと!俺を!楽しませろよ!」
  奴は高らかに大声で笑い声を上げる。
「うっさいわね、言われなくても楽しむ余裕なんてないと思うけどねッッ!」
  そう言いながら私は【フレイ】を右手から繰り出しながら【フライ】を使って逃げようとしたその時。
「ッ!?何をした!?」
「いやぁ別に?なんにもしてねぇけど?」
「とぼけるな!!」
「別にとぼけてねぇよ、ははァなるほど魔力切れか」
「馬鹿な!!そんなはずは」
「あるんだよなぁコレが、お前魔法や魔導最近あんま使って来なかったろ」
「それがなんだ」
「衰えるんだよ、魔力もスタミナみてぇに使ってないとだんだん衰える、昔は長距離走得意だった奴が大人になってから運動しなくなって久々に走ったらすぐバテるのと同じだ、むしろよく今の今までよく持ったなってレベルだ、まぁなんにせよ俺に取って都合のいい状況には変わりない、いやむしろ有利になったな」
  私は走って逃げようとしたがすぐに奴に追いつかれ
「【捕獲キャプチャー】」
  私は捕まりそのまま眠らされ奴の城まで連れ去られた。
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