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342.元廃村と人手の確保
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「こんなに早くここまで建設が進んでるなんて思いませんでした!」
「ああ、目がくりくりして····これもカイヤ商会長やゼスト殿下のお陰よ」
この景色にテンションマックスな僕に、そう言って微笑むスーパーモデルなジェン様はほっぺは上気してどことなく目が潤んでる。
きっと今まで頑張ってきた思い出が蘇ってうるってきたのかな?
でも最後の方の言葉は誇らしげだよ。
眼下には段々になった白い天然素材の浴槽が階段みたいに向こう側に傾斜していってる。
そして再び段々に上がっていった対面には、とっても広いプールのような、柱と天井だけがついた平面の浴槽がデデンと設置されつつある。
こちら側は天然の景観、あちら側は溶岩石を加工した石なんかを使った人工的な景観だ。
ふふふ、僕のスケッチを参考にしたからだね。
あちらの世界のヨーロッパにある温泉の景観が2つも並んでるみたいで懐かしい。
向こう側では現在進行系で作業に当たる人達がたくさんいる。
ああ、多種多様なお耳様とお尻尾様があんなにもたくさん····。
「お嬢様、興奮されすぎです」
ニーアにさっと抱っこされて再び首に引っかけられちゃった。
「へへへ、イタチタオル~」
ぷらんぷらんしながら照れ隠し。
四捨五入したら400才なのに、年甲斐もなくはしゃいじゃった。
「くっ」
うわ、どうしたの?!
ジェン様がいきなり呻いたと思ったら、立ちくらみ?!
急にしゃがんで鼻を押さえた?!
え、こちら側はほぼ完成してて温泉のお湯を引いてるから、蒸気で本当にのぼせた?!
「ジェン様?!」
「ふ、ふふふ、平気よ、アリー。
もう、たまらないわ。
いっそ攫って引っかけてしまいたい····」
何かぶつぶつ言いながらお顔を上げたら目はより一層うるうるだし、真っ赤だ。
鼻血は出てないけど。
「本当に平気?」
「もちろんよ。
それよりここが廃村だなんてもう誰も思わないくらい整備できたと思わない?」
「それはもちろん!
ジェン様も、村の皆さんもこれからが楽しみですね!」
そう、この広大な温泉を作った場所は廃村地域だったんだ。
源泉のある山の麓の村で、過疎化が進んで人が住まなくなった。
隣国との国境近くなのもあって、流民が入りこみやすいし、治安が悪いから商人からは敬遠されてしまって物流が滞りやすいから住みにくかったんだろうね。
だけど人が住まなくなるといっても、それは領民の事でね。
隣国からの流民や盗賊なんかは別で、逆にそういう人達が住みついて、そのせいで更に治安が悪くなってしまう悪循環。
とうとう孤児院のあった隣の村までそういう経緯で過疎化が広まりつつあったんだ。
もちろん領主のジェンパパは対応してたんだよ。
けど、隣国は友好国でしょ。
下手に流民を刺激すると両国の関係にも影響するんだ。
隣国も一枚岩じゃないからね。
少しずつ領政が悪化しつつも、何とか緩やかに抑えてただけでも凄いんだよ。
だってそれを打開できるほどの景気に繋がる何かも、他領との横の繋がりもこれまでは機能していなかったんだから。
まあそんな感じだったファムント領の外れの廃村なら、物理的に潰しちゃえっていう案をアドバイザーのカイヤさんが出した。
もちろんただ潰しちゃえば、結局遠からず犯罪の温床になっちゃう。
人の流動のある、けれど物理的に誰も住めない場所にするなら温泉浴場がうってつけでしょ。
山の上の源泉をひいてくるのも場所的に都合が良かったし、何よりそれにかこつけて国境の境を多くの人の目で常に監視できるようになる。
ここに入る前の洗浄魔法をかけるゲートも、更衣室のあるあの建物の出入り口も監視員を置いて自由な出入りを制限しているのは、万が一に自然な形で備えているんだ。
その最初の一歩がジェン様が領兵を引き連れてこの場所を鎮圧。
鎮圧前にこの土地をどうするか伝えた上で投降するインターバルを設けたから、流民達は大人しく投降したらしいよ。
盗賊も一部の重犯罪者を除いては食うに困った元村人達だったから、労役って形で今はこの土地に貢献させてるんだって。
それとなく両手両足に魔具の手枷がついてる人達が多分労役の人達かな。
手枷だけだから、両手を繋ぐ鎖なんかはないよ。
労役用の手枷で、もし逃げようとしてもあらかじめ定めた場所から一定距離離れた時点で両手両足の4つの枷が体の前でピタッと磁石みたいにくっついちゃう。
でも枷を嵌めてる人達の表情は皆穏やかだよ。
彼ら自身や仲間の地元だから、大人しく従ってるみたい。
そして流民については隣国の王子のゼストゥウェル第1王子の登場だ。
彼があの時ここに来ていたのは自国からの流民の対応的な理由もあっての事だよ。
全員と面通しして、話を聞いて、具体的な扱いは卒業式で戻るのもあって一旦持ち帰ったらしいよ。
自国に連れ戻すにしても、自国が変わらなければまた同じ事になって民はこの国に流れるし、この国が受け入れるにしても、恐らくそれはファムント領でって事になるんだ。
どちらにしてもジェンパパであるファムント領主の意向だけじゃなく、アドライド国国王陛下の裁可も必要だし、国同士の判断とすり合わせは必要だもの。
本当にこの領って立場的に難しい領なんだよ。
「ああ、目がくりくりして····これもカイヤ商会長やゼスト殿下のお陰よ」
この景色にテンションマックスな僕に、そう言って微笑むスーパーモデルなジェン様はほっぺは上気してどことなく目が潤んでる。
きっと今まで頑張ってきた思い出が蘇ってうるってきたのかな?
でも最後の方の言葉は誇らしげだよ。
眼下には段々になった白い天然素材の浴槽が階段みたいに向こう側に傾斜していってる。
そして再び段々に上がっていった対面には、とっても広いプールのような、柱と天井だけがついた平面の浴槽がデデンと設置されつつある。
こちら側は天然の景観、あちら側は溶岩石を加工した石なんかを使った人工的な景観だ。
ふふふ、僕のスケッチを参考にしたからだね。
あちらの世界のヨーロッパにある温泉の景観が2つも並んでるみたいで懐かしい。
向こう側では現在進行系で作業に当たる人達がたくさんいる。
ああ、多種多様なお耳様とお尻尾様があんなにもたくさん····。
「お嬢様、興奮されすぎです」
ニーアにさっと抱っこされて再び首に引っかけられちゃった。
「へへへ、イタチタオル~」
ぷらんぷらんしながら照れ隠し。
四捨五入したら400才なのに、年甲斐もなくはしゃいじゃった。
「くっ」
うわ、どうしたの?!
ジェン様がいきなり呻いたと思ったら、立ちくらみ?!
急にしゃがんで鼻を押さえた?!
え、こちら側はほぼ完成してて温泉のお湯を引いてるから、蒸気で本当にのぼせた?!
「ジェン様?!」
「ふ、ふふふ、平気よ、アリー。
もう、たまらないわ。
いっそ攫って引っかけてしまいたい····」
何かぶつぶつ言いながらお顔を上げたら目はより一層うるうるだし、真っ赤だ。
鼻血は出てないけど。
「本当に平気?」
「もちろんよ。
それよりここが廃村だなんてもう誰も思わないくらい整備できたと思わない?」
「それはもちろん!
ジェン様も、村の皆さんもこれからが楽しみですね!」
そう、この広大な温泉を作った場所は廃村地域だったんだ。
源泉のある山の麓の村で、過疎化が進んで人が住まなくなった。
隣国との国境近くなのもあって、流民が入りこみやすいし、治安が悪いから商人からは敬遠されてしまって物流が滞りやすいから住みにくかったんだろうね。
だけど人が住まなくなるといっても、それは領民の事でね。
隣国からの流民や盗賊なんかは別で、逆にそういう人達が住みついて、そのせいで更に治安が悪くなってしまう悪循環。
とうとう孤児院のあった隣の村までそういう経緯で過疎化が広まりつつあったんだ。
もちろん領主のジェンパパは対応してたんだよ。
けど、隣国は友好国でしょ。
下手に流民を刺激すると両国の関係にも影響するんだ。
隣国も一枚岩じゃないからね。
少しずつ領政が悪化しつつも、何とか緩やかに抑えてただけでも凄いんだよ。
だってそれを打開できるほどの景気に繋がる何かも、他領との横の繋がりもこれまでは機能していなかったんだから。
まあそんな感じだったファムント領の外れの廃村なら、物理的に潰しちゃえっていう案をアドバイザーのカイヤさんが出した。
もちろんただ潰しちゃえば、結局遠からず犯罪の温床になっちゃう。
人の流動のある、けれど物理的に誰も住めない場所にするなら温泉浴場がうってつけでしょ。
山の上の源泉をひいてくるのも場所的に都合が良かったし、何よりそれにかこつけて国境の境を多くの人の目で常に監視できるようになる。
ここに入る前の洗浄魔法をかけるゲートも、更衣室のあるあの建物の出入り口も監視員を置いて自由な出入りを制限しているのは、万が一に自然な形で備えているんだ。
その最初の一歩がジェン様が領兵を引き連れてこの場所を鎮圧。
鎮圧前にこの土地をどうするか伝えた上で投降するインターバルを設けたから、流民達は大人しく投降したらしいよ。
盗賊も一部の重犯罪者を除いては食うに困った元村人達だったから、労役って形で今はこの土地に貢献させてるんだって。
それとなく両手両足に魔具の手枷がついてる人達が多分労役の人達かな。
手枷だけだから、両手を繋ぐ鎖なんかはないよ。
労役用の手枷で、もし逃げようとしてもあらかじめ定めた場所から一定距離離れた時点で両手両足の4つの枷が体の前でピタッと磁石みたいにくっついちゃう。
でも枷を嵌めてる人達の表情は皆穏やかだよ。
彼ら自身や仲間の地元だから、大人しく従ってるみたい。
そして流民については隣国の王子のゼストゥウェル第1王子の登場だ。
彼があの時ここに来ていたのは自国からの流民の対応的な理由もあっての事だよ。
全員と面通しして、話を聞いて、具体的な扱いは卒業式で戻るのもあって一旦持ち帰ったらしいよ。
自国に連れ戻すにしても、自国が変わらなければまた同じ事になって民はこの国に流れるし、この国が受け入れるにしても、恐らくそれはファムント領でって事になるんだ。
どちらにしてもジェンパパであるファムント領主の意向だけじゃなく、アドライド国国王陛下の裁可も必要だし、国同士の判断とすり合わせは必要だもの。
本当にこの領って立場的に難しい領なんだよ。
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