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415.謀反人の潜伏先
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「そうか。
やっぱり……」
僕の答えを噛みしめるように、独り言ち、ベルヌは続ける。
「ただあの時、ジルコと共に見せられた過去もまた、事実だと俺は思っている。
嬢ちゃんの答えには何の証拠もない上に、信じるのは、俺の勘でしかない。
今後を決めかねている時、とうとう俺達の雇用主が動くと言い出した。
本当は来るのがあの2人だったのを説得して、俺が来た。
ゲドやジルコは確実に嬢ちゃんを危険に曝す。
信じられねえかもしれんが、意図はどうあれ、正真正銘、俺は嬢ちゃんの護衛の為に来たんだ」
元誘拐犯で、元王国近衛騎士団団長の言葉に、僕も嘘はないと思っている。
「そう。
それで、君達の雇用主はそろそろ来るの?
正直、早く終わらせて帰らないと、私の家族達が来てしまいそう。
もし来たら……」
「ああ、この教会が物理的に潰される」
ベルヌはキリッとした顔で何言っているんだろう?
「え、そんなのどうでもいいよ。
手間もかからなくなるし、ちょうどいいんじゃない?」
「……じゃあ何が困るんだよ?
つうか手間って何の手間なんだよ」
「……さすがに……叱られちゃう……」
そう、僕はそれがずっと恐ろしい。
もしあの3人に同時に叱られたら……泣く。
泣く自信しかない。
「ああ、それは……まあ今の時点でも……」
「こんな事に私を巻きこんで、他人事なんて酷い!!
せめて一緒に叱られて!」
「……すまん、それは……まあ、考えておく……」
「そんな?!」
そこは即快諾の一択じゃないの?!
「ニ、ニーア……」
流石に手は下ろしていたけど、まだクナイは握っている僕のできる専属侍女に、救いを求める。
しかしすましたお顔で……ため息を吐かれた?!
「お断りです」
ガーン!
僕のできる専属侍女が、お断り宣言、だと?!
「……もう、帰る……」
ボソッと呟いた僕の言葉に、ニーアの顔が輝いた。
「はい!
すぐに帰宅の準備を……」
「よし、一緒に怒られてやる」
「チッ」
__チャ。
舌打ちしたニーアが、再びクナイを構えるのが見えたけど、今はそれどころじゃない。
「ほんと?!
ちゃんと名にかけて誓って!
そこは裏切ったら許さないから!」
「いや、もっと違う事に誓わせろよ……つうか、後ろの侍女も、いい加減それ下ろせ!
後頭部に殺気が刺さる」
ベルヌはやっぱり後ろを振り返らず、降参ポーズを再び取った。
「何で?
1番大事な事じゃない!
ちゃんと誓って!
ニーア、泥舟要員は大事!
下ろして!」
「そうですね。
泥舟なのは間違えありません。
しっかりヤられてしまえ」
なんて、まるで呪詛でも吐くように言ってるけど、ちゃんとクナイも腰に収納し直した。
ニーアの侍女服って裏側どんな作りになってるのかな?
外からだと、どれくらい武器を隠しているか、わからないんだ。
「泥舟発言は止めろ!
つうか嬢ちゃんでも泥舟なのかよ?!
ヘルト=グレインビルは、家族が絡むと昔から、マジで怖えんだよ!
ヤられるって、そっちじゃねえだろうな、逃げ……ねえから、そんな泣きそうな顔すんなよ!
……はあ、分かった。
ベルヌ=アルディージャの名にかけて、叱られる時は一緒だ」
「んふふー!
やったあ!」
義父様も元王都魔術師団団長だったから、ベルヌと面識はあるみたい。
元同僚のよしみで、少しでも義父様の機嫌が回復されるのを願うばかりだ。
「それで、そろそろ来るの?」
誰が、とは一々言わない。
「ああ、あの教皇を送ってくついでに、聞いといた。
一応、ヒュイルグ国の元王太子をあの国に連れて行く時からの付き合いだったからな」
ベルヌも誰が、とか聞かないみたい。
「嬢ちゃんがうまく脅して精神的な揺さぶりかかってたお陰で、そこらへんは思いの外、自主的に喋ってくれた。
ちっこいのに、そういう所はやっぱり貴族だな」
「これから大きくなる予定だよ。
なら、良かった」
「……驚かねえのか?」
「元々私を拐う為に、君達の雇用主があの元王太子を売れって、教会に言ってあったんでしょ?」
1年と少し前、僕がヒュイルグ国にいた時に起きた謀反。
あの時の首謀者だったヒュイルグ国王の異母兄にして、元ヒュイルグ国王太子だった人が潜伏していたのが、この国だったって聞いた時から、多分教会のどこかだろうって予想してたもの。
やっぱり……」
僕の答えを噛みしめるように、独り言ち、ベルヌは続ける。
「ただあの時、ジルコと共に見せられた過去もまた、事実だと俺は思っている。
嬢ちゃんの答えには何の証拠もない上に、信じるのは、俺の勘でしかない。
今後を決めかねている時、とうとう俺達の雇用主が動くと言い出した。
本当は来るのがあの2人だったのを説得して、俺が来た。
ゲドやジルコは確実に嬢ちゃんを危険に曝す。
信じられねえかもしれんが、意図はどうあれ、正真正銘、俺は嬢ちゃんの護衛の為に来たんだ」
元誘拐犯で、元王国近衛騎士団団長の言葉に、僕も嘘はないと思っている。
「そう。
それで、君達の雇用主はそろそろ来るの?
正直、早く終わらせて帰らないと、私の家族達が来てしまいそう。
もし来たら……」
「ああ、この教会が物理的に潰される」
ベルヌはキリッとした顔で何言っているんだろう?
「え、そんなのどうでもいいよ。
手間もかからなくなるし、ちょうどいいんじゃない?」
「……じゃあ何が困るんだよ?
つうか手間って何の手間なんだよ」
「……さすがに……叱られちゃう……」
そう、僕はそれがずっと恐ろしい。
もしあの3人に同時に叱られたら……泣く。
泣く自信しかない。
「ああ、それは……まあ今の時点でも……」
「こんな事に私を巻きこんで、他人事なんて酷い!!
せめて一緒に叱られて!」
「……すまん、それは……まあ、考えておく……」
「そんな?!」
そこは即快諾の一択じゃないの?!
「ニ、ニーア……」
流石に手は下ろしていたけど、まだクナイは握っている僕のできる専属侍女に、救いを求める。
しかしすましたお顔で……ため息を吐かれた?!
「お断りです」
ガーン!
僕のできる専属侍女が、お断り宣言、だと?!
「……もう、帰る……」
ボソッと呟いた僕の言葉に、ニーアの顔が輝いた。
「はい!
すぐに帰宅の準備を……」
「よし、一緒に怒られてやる」
「チッ」
__チャ。
舌打ちしたニーアが、再びクナイを構えるのが見えたけど、今はそれどころじゃない。
「ほんと?!
ちゃんと名にかけて誓って!
そこは裏切ったら許さないから!」
「いや、もっと違う事に誓わせろよ……つうか、後ろの侍女も、いい加減それ下ろせ!
後頭部に殺気が刺さる」
ベルヌはやっぱり後ろを振り返らず、降参ポーズを再び取った。
「何で?
1番大事な事じゃない!
ちゃんと誓って!
ニーア、泥舟要員は大事!
下ろして!」
「そうですね。
泥舟なのは間違えありません。
しっかりヤられてしまえ」
なんて、まるで呪詛でも吐くように言ってるけど、ちゃんとクナイも腰に収納し直した。
ニーアの侍女服って裏側どんな作りになってるのかな?
外からだと、どれくらい武器を隠しているか、わからないんだ。
「泥舟発言は止めろ!
つうか嬢ちゃんでも泥舟なのかよ?!
ヘルト=グレインビルは、家族が絡むと昔から、マジで怖えんだよ!
ヤられるって、そっちじゃねえだろうな、逃げ……ねえから、そんな泣きそうな顔すんなよ!
……はあ、分かった。
ベルヌ=アルディージャの名にかけて、叱られる時は一緒だ」
「んふふー!
やったあ!」
義父様も元王都魔術師団団長だったから、ベルヌと面識はあるみたい。
元同僚のよしみで、少しでも義父様の機嫌が回復されるのを願うばかりだ。
「それで、そろそろ来るの?」
誰が、とは一々言わない。
「ああ、あの教皇を送ってくついでに、聞いといた。
一応、ヒュイルグ国の元王太子をあの国に連れて行く時からの付き合いだったからな」
ベルヌも誰が、とか聞かないみたい。
「嬢ちゃんがうまく脅して精神的な揺さぶりかかってたお陰で、そこらへんは思いの外、自主的に喋ってくれた。
ちっこいのに、そういう所はやっぱり貴族だな」
「これから大きくなる予定だよ。
なら、良かった」
「……驚かねえのか?」
「元々私を拐う為に、君達の雇用主があの元王太子を売れって、教会に言ってあったんでしょ?」
1年と少し前、僕がヒュイルグ国にいた時に起きた謀反。
あの時の首謀者だったヒュイルグ国王の異母兄にして、元ヒュイルグ国王太子だった人が潜伏していたのが、この国だったって聞いた時から、多分教会のどこかだろうって予想してたもの。
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