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37 『名を持たぬ者』
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俺は、その少年の後について家の中へと入っていった。
少年は、どこまでも続く通路を歩き続けた。
通路の左右の壁には、所々にどこへ通じているのかもわからないドアがあった。
どのドアは、大抵は、閉じられていたが、たまに開いているドアがあり、そこから何かの目玉がこちらを覗いているのがわかった。
「立ち止まってはいけません」
少年は、俺に言った。
「そいつらは、危険なものですから」
「危険?」
俺がきくと少年は、答えた。
「ええ。あなたにとっては、ということですが」
「俺にとって?」
「そうです」
その少年は、俺に背を向けたまま歩き続けている。
「この家は、『名を持たぬ者』自身です。そのドアの向こうには、彼の一部分が入っています」
「奴の一部?」
「ええ」
少年は、少し、うっとおしそうに答えた。
「このドアの向こうには、『名を持たぬ者』の性質や記憶の一部があるのです」
「そうなんだ」
俺は、1つの大きなドアを見た。少し開かれたドアの隙間から大きな丸い目が覗いていた。その目玉は、俺の視線に気づいて、にやり、と笑った。
俺は、背筋が寒くなるのを感じた。
こわっ!
なんだ?こいつらは。
「速く!ぼやぼやせずに、ちゃんとついてきてくださいね」
少年に促されて俺は、歩き続けた。
もう、数時間歩き続けた様な気がするが、少年が歩を止める気配はなかった。
俺は、ふと後ろを振り向いた。
闇が。
俺たちを追ってきていた。
「おい、あんた!」
俺は、少年に呼び掛けた。
「後ろ、道が消えてるぞ!」
「そうなんですか?」
少年は、なんの感慨もなげに言った。俺は、少年の後を追いながら、きいた。
「ちゃんと帰れるんだろうな?」
「さあ?」
少年は、事も無げに答えた。
「あなたがそうあるべき運命の者であるなら、きっと、帰ることができるのではないですか」
「そうあるべきって」
俺は、足早に歩く少年の後ろを小走りについていきながらきいた。
「そうあるべきでなければ、どうなるんだよ?」
「そのときは」
少年は、興味もなさげに言った。
「あなたは、消えてなくなるんでしょうね」
マジかよ。
俺は、こいつにも、『名を持たぬ者』にも、なんか、腹が立ってきた。
なんだよ、これ?
なんの権利があって、俺の人生を振り回してるんだよ。
こいつらは。
俺は、ムカついていた。
何で、俺は、こいつらに人生をいいようにされてるんだよ。
ごく普通の美術教師で、ごく普通の男に過ぎなかった俺が、いきなり、この世界に連れてこられて神族の神妃だとか言われて、兄弟神のいいようにされて、子供まで産んで。
本当だったらあった筈の俺の人生は、こいつらのせいで消えてしまった。
消滅してしまったんだ。
俺の目尻には、微かに、涙が滲んでいた。
俺の失ってしまったものの全て。
返してくれよ。
俺は、流れ落ちる涙を拭いながら歩き続けた。
『失ってしまったものばかりだったのですか?』
俺の耳元で誰かが囁いた。
『あなたは、もっと、いろいろなものを得ているのではないのですか?』
俺は。
俺の脳裏に走馬灯のようにこの世界に来てからあったことが思い出されていた。
嫌なこともたくさんあった。
男娼館での奴隷としての日々。
俺を神妃とかいう奴等に好きなように抱かれたこと。
絵本を描いたり、美しい色を世界へ解き放ったこと。
男なのに、子供を産んだこと。
愛された記憶。
俺は、どんな形であれ、多くの人々から愛されていた。
『あなたは?』
誰かが囁く。
『あなたは、愛さなかったのですか?』
俺は?
樹理や、柴。
それに、憎たらしいカイ。
旅で出会った人々。
悲しい恋をしていたシエナとフローラさん。
それに、もちろん、兄弟神たち。
かつて、俺の幼馴染みだったこともあった双子たち。
単純で、気のいいカース。
けっこう世渡り上手で、憎めない月花。
子供好きで、俺の愛娘 アカリの父親でもあるセレビスとその弟であるテレビス。
そして、いつも俺を見守ってくれている神羅。
みんな、嫌いだけど、みんな、嫌いきれない。
憎くて、愛しい俺の神々だった。
なんだ?
俺の中にほんわか、暖かいものが溢れてきた。
俺は。
なんだ?
俺も、こいつらのこと、けっこう好きだったのかも。
愛してはいないけど、愛おしい。
俺の、もの、だ。
全て、俺のもの。
俺だけのもの。
何とかして、守りたい、俺の大切なもの。
何処かで、カチッという音がした。
俺は、その音が何なのか知っていた。
『おめでとう!』
声が聞こえた。
『あなたは、世界の鍵を開いた』
俺の中に、この世界の全てが流れ込み、俺の中全てを満たしていく。
世界の隅々までが俺の全てとなっていく。
この世界の果ての遠い空の下に生きている小さな虫けらまでもが俺の一部となっていくのを俺は、感じていた。
ああ。
俺は、感じていた。
俺は、世界なんだ。
「神妃様」
少年が巨大な扉の前に立って、その青い不思議な瞳で俺を見つめていた。
俺は、少年と向き合った。
少年は、俺に微笑みかけた。
「この扉の向こうに『名を持たぬ者』は、います。彼の神妃 であるカナタと共に」
少年は、俺に、懇願した。
「どうか、あの二人を救ってやってください。神妃様」
「あんたは?」
俺は、少年にきいた。
「あんたは、誰なんだ?」
「私ですか?」
少年がうつ向き、その影がだんだんと大きくなっていく。
「私は、シグリード。かつて、神であった者、だ」
少年だったものは、長い黒髪に、深い青の瞳の雄々しい男神の姿へと変貌した。そのなんだか懐かしい印象を与える神は、俺に優しく微笑んだ。
「行くがいい、アマヤ。我等が神妃よ」
「ああ」
俺は、頷いて扉へと向かって歩きだした。
扉に手をかけて。俺は、後ろを振り向いた。
「あんたは、もしかして」
言いかけた俺をシグリードは、手で制した。
「誰にだって秘密はある。そうではないか?アマヤよ」
「ほんとに、狡いんだな、あんたは」
「ああ」
シグリードは、俺ににやりと笑いかけ、チェシャ猫のように消えていった。
『年を取ると、賢くなってね』
俺は、扉を押し開いた。
巨大な重い岩で造られた様なその頑強な扉は、意外と簡単に開かれた。
中からうっすらと光が指していた。
俺は、ゆっくりと中へと足を踏み出した。
「待っていたぞ、神妃よ」
声が聞こえた。
だが。
そこには、誰もいなかった。
ただっぴろいその空間の中には、俺の他には、誰もいなかった。
そこにいたのは、かつて、人であったもの。
大きな石の玉座に腰かけているのは、干からびた人の形を辛うじて残しているものだった。
「これは・・?」
「紹介しよう、アマヤよ」
俺の背後から『名を持たぬ者』が現れ、囁いた。
「彼は、私の神妃 、カナタ、だ」
俺は、干からび、ミイラ化しているその遺骸に目をやった。
俺の背後に立つ『名を持たぬ者』の手が俺の首もとを掠め、撫でていく。
「今は、こんな姿だが、じきに、復活する。お前の命を注ぎ込むことによって、な」
はい?
俺は、ごくりっと息を飲んだ。
「カナタ・・もう少し、だ。もう少しで、お前を蘇らせることができる」
俺は、『名を持たぬ者』の手を振り払った。
「お前は、狂ってる!」
「なんだと?」
「お前は、狂ってるんだよ!」
俺は、叫んだ。
「あれは・・あんたの神妃は、もう、死んでる」
「そんなわけは、ない」
『名を持たぬ者』は、言った。
「まだ、こうして姿を保っているじゃないか」
「あんた、本当に、この人を愛してたのかよ?」
俺は、『名を持たぬ者』に言い放った。
「あの人、泣いてるじゃないか!早く、大地へ返してやれよ!」
「何を、言って」
「もう、解放してやれよ!あんたの、その妄執から」
俺は、言った。
『名を持たぬ者』は、カナタだったものに微笑みかけた。
「そんなことが」
ああ。
そのとき、奴は、見た。
その人が。
いや、その人だったものが涙を流しているのを。
「そんな・・カナタ・・」
「解放してやれよ」
俺は言ったが、『名を持たぬ者』は、首を振った。
「そんな筈は、ない。・・そんなわけが」
「あんたがやらないなら」
俺は言って、カナタだったものへと手を翳した。
「俺がやってやるよ!」
そのミイラは、白い光に包まれた。
そして。
光の中で彼の人は、一瞬、もとの美しかった姿を取り戻した。
ありがとう
その人は、笑みを浮かべていた。
ありがとう、新しき神妃よ
「カナタ!」
『名を持たぬ者』は、手を伸ばし、悲痛な叫びを漏らした。
「カナタ!」
愛している
カナタの姿が崩れ落ちていく。それは、小さな粒子となって消えていった。
愛していたよ
「カナタ!!」
光は消え、彼の人は、消滅した。
その場には、俺と『名を持たぬ者』だけが残された。
少年は、どこまでも続く通路を歩き続けた。
通路の左右の壁には、所々にどこへ通じているのかもわからないドアがあった。
どのドアは、大抵は、閉じられていたが、たまに開いているドアがあり、そこから何かの目玉がこちらを覗いているのがわかった。
「立ち止まってはいけません」
少年は、俺に言った。
「そいつらは、危険なものですから」
「危険?」
俺がきくと少年は、答えた。
「ええ。あなたにとっては、ということですが」
「俺にとって?」
「そうです」
その少年は、俺に背を向けたまま歩き続けている。
「この家は、『名を持たぬ者』自身です。そのドアの向こうには、彼の一部分が入っています」
「奴の一部?」
「ええ」
少年は、少し、うっとおしそうに答えた。
「このドアの向こうには、『名を持たぬ者』の性質や記憶の一部があるのです」
「そうなんだ」
俺は、1つの大きなドアを見た。少し開かれたドアの隙間から大きな丸い目が覗いていた。その目玉は、俺の視線に気づいて、にやり、と笑った。
俺は、背筋が寒くなるのを感じた。
こわっ!
なんだ?こいつらは。
「速く!ぼやぼやせずに、ちゃんとついてきてくださいね」
少年に促されて俺は、歩き続けた。
もう、数時間歩き続けた様な気がするが、少年が歩を止める気配はなかった。
俺は、ふと後ろを振り向いた。
闇が。
俺たちを追ってきていた。
「おい、あんた!」
俺は、少年に呼び掛けた。
「後ろ、道が消えてるぞ!」
「そうなんですか?」
少年は、なんの感慨もなげに言った。俺は、少年の後を追いながら、きいた。
「ちゃんと帰れるんだろうな?」
「さあ?」
少年は、事も無げに答えた。
「あなたがそうあるべき運命の者であるなら、きっと、帰ることができるのではないですか」
「そうあるべきって」
俺は、足早に歩く少年の後ろを小走りについていきながらきいた。
「そうあるべきでなければ、どうなるんだよ?」
「そのときは」
少年は、興味もなさげに言った。
「あなたは、消えてなくなるんでしょうね」
マジかよ。
俺は、こいつにも、『名を持たぬ者』にも、なんか、腹が立ってきた。
なんだよ、これ?
なんの権利があって、俺の人生を振り回してるんだよ。
こいつらは。
俺は、ムカついていた。
何で、俺は、こいつらに人生をいいようにされてるんだよ。
ごく普通の美術教師で、ごく普通の男に過ぎなかった俺が、いきなり、この世界に連れてこられて神族の神妃だとか言われて、兄弟神のいいようにされて、子供まで産んで。
本当だったらあった筈の俺の人生は、こいつらのせいで消えてしまった。
消滅してしまったんだ。
俺の目尻には、微かに、涙が滲んでいた。
俺の失ってしまったものの全て。
返してくれよ。
俺は、流れ落ちる涙を拭いながら歩き続けた。
『失ってしまったものばかりだったのですか?』
俺の耳元で誰かが囁いた。
『あなたは、もっと、いろいろなものを得ているのではないのですか?』
俺は。
俺の脳裏に走馬灯のようにこの世界に来てからあったことが思い出されていた。
嫌なこともたくさんあった。
男娼館での奴隷としての日々。
俺を神妃とかいう奴等に好きなように抱かれたこと。
絵本を描いたり、美しい色を世界へ解き放ったこと。
男なのに、子供を産んだこと。
愛された記憶。
俺は、どんな形であれ、多くの人々から愛されていた。
『あなたは?』
誰かが囁く。
『あなたは、愛さなかったのですか?』
俺は?
樹理や、柴。
それに、憎たらしいカイ。
旅で出会った人々。
悲しい恋をしていたシエナとフローラさん。
それに、もちろん、兄弟神たち。
かつて、俺の幼馴染みだったこともあった双子たち。
単純で、気のいいカース。
けっこう世渡り上手で、憎めない月花。
子供好きで、俺の愛娘 アカリの父親でもあるセレビスとその弟であるテレビス。
そして、いつも俺を見守ってくれている神羅。
みんな、嫌いだけど、みんな、嫌いきれない。
憎くて、愛しい俺の神々だった。
なんだ?
俺の中にほんわか、暖かいものが溢れてきた。
俺は。
なんだ?
俺も、こいつらのこと、けっこう好きだったのかも。
愛してはいないけど、愛おしい。
俺の、もの、だ。
全て、俺のもの。
俺だけのもの。
何とかして、守りたい、俺の大切なもの。
何処かで、カチッという音がした。
俺は、その音が何なのか知っていた。
『おめでとう!』
声が聞こえた。
『あなたは、世界の鍵を開いた』
俺の中に、この世界の全てが流れ込み、俺の中全てを満たしていく。
世界の隅々までが俺の全てとなっていく。
この世界の果ての遠い空の下に生きている小さな虫けらまでもが俺の一部となっていくのを俺は、感じていた。
ああ。
俺は、感じていた。
俺は、世界なんだ。
「神妃様」
少年が巨大な扉の前に立って、その青い不思議な瞳で俺を見つめていた。
俺は、少年と向き合った。
少年は、俺に微笑みかけた。
「この扉の向こうに『名を持たぬ者』は、います。彼の神妃 であるカナタと共に」
少年は、俺に、懇願した。
「どうか、あの二人を救ってやってください。神妃様」
「あんたは?」
俺は、少年にきいた。
「あんたは、誰なんだ?」
「私ですか?」
少年がうつ向き、その影がだんだんと大きくなっていく。
「私は、シグリード。かつて、神であった者、だ」
少年だったものは、長い黒髪に、深い青の瞳の雄々しい男神の姿へと変貌した。そのなんだか懐かしい印象を与える神は、俺に優しく微笑んだ。
「行くがいい、アマヤ。我等が神妃よ」
「ああ」
俺は、頷いて扉へと向かって歩きだした。
扉に手をかけて。俺は、後ろを振り向いた。
「あんたは、もしかして」
言いかけた俺をシグリードは、手で制した。
「誰にだって秘密はある。そうではないか?アマヤよ」
「ほんとに、狡いんだな、あんたは」
「ああ」
シグリードは、俺ににやりと笑いかけ、チェシャ猫のように消えていった。
『年を取ると、賢くなってね』
俺は、扉を押し開いた。
巨大な重い岩で造られた様なその頑強な扉は、意外と簡単に開かれた。
中からうっすらと光が指していた。
俺は、ゆっくりと中へと足を踏み出した。
「待っていたぞ、神妃よ」
声が聞こえた。
だが。
そこには、誰もいなかった。
ただっぴろいその空間の中には、俺の他には、誰もいなかった。
そこにいたのは、かつて、人であったもの。
大きな石の玉座に腰かけているのは、干からびた人の形を辛うじて残しているものだった。
「これは・・?」
「紹介しよう、アマヤよ」
俺の背後から『名を持たぬ者』が現れ、囁いた。
「彼は、私の神妃 、カナタ、だ」
俺は、干からび、ミイラ化しているその遺骸に目をやった。
俺の背後に立つ『名を持たぬ者』の手が俺の首もとを掠め、撫でていく。
「今は、こんな姿だが、じきに、復活する。お前の命を注ぎ込むことによって、な」
はい?
俺は、ごくりっと息を飲んだ。
「カナタ・・もう少し、だ。もう少しで、お前を蘇らせることができる」
俺は、『名を持たぬ者』の手を振り払った。
「お前は、狂ってる!」
「なんだと?」
「お前は、狂ってるんだよ!」
俺は、叫んだ。
「あれは・・あんたの神妃は、もう、死んでる」
「そんなわけは、ない」
『名を持たぬ者』は、言った。
「まだ、こうして姿を保っているじゃないか」
「あんた、本当に、この人を愛してたのかよ?」
俺は、『名を持たぬ者』に言い放った。
「あの人、泣いてるじゃないか!早く、大地へ返してやれよ!」
「何を、言って」
「もう、解放してやれよ!あんたの、その妄執から」
俺は、言った。
『名を持たぬ者』は、カナタだったものに微笑みかけた。
「そんなことが」
ああ。
そのとき、奴は、見た。
その人が。
いや、その人だったものが涙を流しているのを。
「そんな・・カナタ・・」
「解放してやれよ」
俺は言ったが、『名を持たぬ者』は、首を振った。
「そんな筈は、ない。・・そんなわけが」
「あんたがやらないなら」
俺は言って、カナタだったものへと手を翳した。
「俺がやってやるよ!」
そのミイラは、白い光に包まれた。
そして。
光の中で彼の人は、一瞬、もとの美しかった姿を取り戻した。
ありがとう
その人は、笑みを浮かべていた。
ありがとう、新しき神妃よ
「カナタ!」
『名を持たぬ者』は、手を伸ばし、悲痛な叫びを漏らした。
「カナタ!」
愛している
カナタの姿が崩れ落ちていく。それは、小さな粒子となって消えていった。
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光は消え、彼の人は、消滅した。
その場には、俺と『名を持たぬ者』だけが残された。
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