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3 猫と王子と性奴隷
3ー5 1度でいいから
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3ー5 1度でいいから
「誰が、畜生だ!」
勇者がテーブルに身を乗り出してユーリスの襟もとを掴んだ。
「いくら、お前でも許さんぞ!ユーリス」
「不興をかってしまったのなら謝る、ローリア」
ユーリスが勇者の手を振り払った。
「しかし、死んだお前がそうして魔物に取り憑いていることは事実だ」
「なんだと!」
フェイルは、髪を逆立て尻尾を膨らませてユーリスを睨んでしゃーっと威嚇している。
まあ、ユーリスだって負けてないけどな。
テーブル越しに睨み会う2人に僕は、はぁっと大きなため息をつく。
「2人ともいい年をして子供みたいな喧嘩をしないでください」
もともと2人は、従兄弟同士であり年も近く、仲良しだったんだからすぐに仲直りすることはできる筈。
だが。
2人は、歩み寄る様子もない。
なんで?
あんなに仲良しだったくせに!
「どうせ、お前のことだ。サクを誰かに奪われることを危惧して成仏できなかったのだろう?」
うん。
さすが副騎士団長。
鋭いな!
フェイルは、ぐぅっと呻くと黙り込んだ。
「どうなんだ?ローリア」
ユーリスに問い詰められて勇者は、視線をそらした。
「お前に何がわかる!私の気持ちなど、お前にわかるわけはない!」
フェイルは、ぼそぼそっと呟く。
「私だって好きで成仏できなかったわけではない。ただ・・」
「ただ?」
ユーリスがテーブルに両ひじをついて身を乗り出す。
「なんだ?」
「ただ、私は・・」
フェイルの頬が真っ赤に染まっていく。
「ただ・・たった1度でもいいから・・サクを抱きたかっただけだ!」
あーあ。
言っちゃったよ、この人!
僕は、かなり遠浅に引いていた。
ユーリスも。
無言で信じられないものを見るような目でフェイルのことを見つめている。
で、勇者は、というと。
言いきった感がハンパないし!
頬を上気させてどや顔で僕を見つめている。
「・・そうなのか?」
ユーリスがやっと言葉を絞り出す。
「お前は、サクを抱きたいがためにそんな魔物に取り憑いているのか?ローリア」
もしかして、ユーリス副騎士団長、怒っている?
僕は、びくびくしながら2人の様子を伺っていた。
「そうだ!」
勇者は、くっきりきっぱりと肯定した。
「私は、この世から消えてなくなる前に1度でいいからサクを抱きたいんだ!」
「誰が、畜生だ!」
勇者がテーブルに身を乗り出してユーリスの襟もとを掴んだ。
「いくら、お前でも許さんぞ!ユーリス」
「不興をかってしまったのなら謝る、ローリア」
ユーリスが勇者の手を振り払った。
「しかし、死んだお前がそうして魔物に取り憑いていることは事実だ」
「なんだと!」
フェイルは、髪を逆立て尻尾を膨らませてユーリスを睨んでしゃーっと威嚇している。
まあ、ユーリスだって負けてないけどな。
テーブル越しに睨み会う2人に僕は、はぁっと大きなため息をつく。
「2人ともいい年をして子供みたいな喧嘩をしないでください」
もともと2人は、従兄弟同士であり年も近く、仲良しだったんだからすぐに仲直りすることはできる筈。
だが。
2人は、歩み寄る様子もない。
なんで?
あんなに仲良しだったくせに!
「どうせ、お前のことだ。サクを誰かに奪われることを危惧して成仏できなかったのだろう?」
うん。
さすが副騎士団長。
鋭いな!
フェイルは、ぐぅっと呻くと黙り込んだ。
「どうなんだ?ローリア」
ユーリスに問い詰められて勇者は、視線をそらした。
「お前に何がわかる!私の気持ちなど、お前にわかるわけはない!」
フェイルは、ぼそぼそっと呟く。
「私だって好きで成仏できなかったわけではない。ただ・・」
「ただ?」
ユーリスがテーブルに両ひじをついて身を乗り出す。
「なんだ?」
「ただ、私は・・」
フェイルの頬が真っ赤に染まっていく。
「ただ・・たった1度でもいいから・・サクを抱きたかっただけだ!」
あーあ。
言っちゃったよ、この人!
僕は、かなり遠浅に引いていた。
ユーリスも。
無言で信じられないものを見るような目でフェイルのことを見つめている。
で、勇者は、というと。
言いきった感がハンパないし!
頬を上気させてどや顔で僕を見つめている。
「・・そうなのか?」
ユーリスがやっと言葉を絞り出す。
「お前は、サクを抱きたいがためにそんな魔物に取り憑いているのか?ローリア」
もしかして、ユーリス副騎士団長、怒っている?
僕は、びくびくしながら2人の様子を伺っていた。
「そうだ!」
勇者は、くっきりきっぱりと肯定した。
「私は、この世から消えてなくなる前に1度でいいからサクを抱きたいんだ!」
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