転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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2 魔王国からの使者

2ー8 純愛?

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 2ー8 純愛?

 結局。
 俺は、しばらく実家であるコンティーヌ公爵家で療養することになった。
 俺が休学中の授業内容は、ディナがノートを見せてくれたので問題なかったけど、俺は、学園に戻るのがちょっと怖かった。
 あれだけの死闘をみんなの前で繰り広げてしまったのだ。
 はっきりいえば、トラウマものだし。
 もともと学園で浮いていた俺がはたして元通りに学園に戻って受け入れられるのか?
 ちなみにあの後、父上は、寝込んでしまった。
 精神的にかなりきつかったらしい。
 まあ、サハード公爵との攻防は、俺も予想外だった。
 もっと簡単に勝負は決まると思っていたわけで。
 というか、普通に魔法が使えなくなった時点で降参しないか?
 なんといっても相手(俺)は、まだ学生なわけだしな!
 命までかけて闘うか?
 もう、ありえない!
 サハード公爵は、異常だ!
 いくら魔王国の王子様という秘密兵器がいたとはいえ、自分を内側から燃やすなんてあり得ない!
 とんでもない苦しみな筈だし!
 しかも、あの正体不明の青い炎。
 魔法が使えない状況で発動させることができる魔術なんて、考えられない!
 俺の治療のために何度か屋敷を訪れた魔王国の王子様、ラナン・ケイ・ロートレック殿下に聞いたところ、あれは、魔法ではなくて呪術なのだとか。
 魂に刻み付けられた魔術である魔族しか使えない呪術を発動させなくては、俺には勝てなかった。
 いや!
 そこまでやらなくてもいいんじゃね?
 だって、サハード公爵自身、俺のことを幼すぎるとかいってたわけだし!
 その子供相手に全力って。
 魔族って信じられない!
 だが、ラナン殿下いわく、「魔族がそこまで本気を出しても引き分けたということは、すごいこと」なのらしい。
 まあ、結果的には、俺も全身大やけどを負ったわけで。
 怪我自体は数日で治っていたんだが家族が許可してくれなくて自宅療養を続けていた俺のもとに客が来た。
 その客というのが問題で。
 自室で退屈して魔力制御の鍛練をそっとしていた俺のもとにラディカが青い顔をしてやってきた。
 「シャル様にお客様が」
 珍しくなんだか要領を得ないラディカに急かされて応接室に向かった俺の前に現れたのは、なんとサハード公爵その人であった。
 俺が身構えて立ち尽くしているのを見て、サハード公爵は、腰かけていたソファから慌てて立ち上がると両手に抱えていた白いユリによく似たラニの花を俺に差し出した。
 「受け取って欲しい。私の気持ちだ」
 はいっ?
 てっきり俺は、やりすぎてごめん、ってことだと思って受け取ったんだが、後でディナからこの花の花言葉が『純愛』だとか聞いてびびりまくった。
 
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