転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~

トモモト ヨシユキ

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6 魔王国での新婚生活

6ー3 英傑

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 6ー3 英傑

 翌日。
 俺は、フィオールに連れられて王城へと登城することになった。
 フィオールいわく、
 「私たちが仲がいいことを見せつけてルリオス王子に諦めてもらいたい」
んだとか。
 だから、ってことで城に向かう馬車の中でもフィオールは、なにかと俺の体に触れてくる。
 なんでも、ほどよいボディタッチは、仲のよさを表現するには一番いいらしい。
 そうなの?
 俺は、とりあえず、様子を見ようと思って黙っていたがディナがすごい目付きでフィオールを睨んでいるし!
 俺は、王家が嫁入りの荷物として持たせてくれた衣装の中から一番まともに見える服を選んで身に付けていた。
 これもフィオールの意見だった。
 王家のことをないがしろにしていないと示すことも大事なんだって。
 それで、俺は、裾にレースが施されたふわふわの紺色のチュニックとズボンという格好をしているわけだったが、この服を着た俺を見たフィオールの反応が解せない。
 この衣装で現れた俺を見た瞬間、フリーズしたフィオールは、数秒間、目を見開いたまま動きを止めていた。
 というか、呼吸も止まっていた?
 そして。
 ふぁっと息を吹き替えしたらしいフィオールは、少し頬を赤らめて俺の手をとるとこうに口づけした。
 「ああ。シャル。お前は、美しさで私を殺す気なのか?」
 いやっ!
 そんな気、1ミリだってないし!
 それから、フィオールは、なにかと俺の体に触れてきて、俺は、その激しいスキンシップに困惑していた。
 ディナにいたっては、怒り狂っていた。
 じっとフィオールを睨み続けている姿は、ディナの方が鬼っぽく見えるほどだ。
 しかし、フィオールは、そんなディナを無視して、というか見せつけるようによけいに俺にべたべたしてるし!
 馬車で城に向かう途中、フィオールは、俺に窓から見える景色を指差しては、街の名所旧跡の話を聞かせてくれた。
 だから、俺は、馬車があっという間に城についてしまって少し残念に思っていた。
 そんな俺の気持ちを察してかフィオールは、馬車を降りる前に俺の頭をぽん、と撫でた。
 「今度、ゆっくりと街を案内してやる。楽しみにしていろ、シャル」
 俺は、フィオールにエスコートされて魔王国の中心である王城へと導かれた。
 そこは、さすがに世界でもっとも大きな国の城だけあって美しさと雄大さをあわせ持った強大な城だった。
 これからいよいよ魔王に会うんだな。
 ちょっと緊張している俺にフィオールがにこっと笑いかける。
 「大丈夫だ、シャル。魔王国は、たとえ人間であれどもお前のような英傑には敬意を払う」
 
 
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