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4 楽しい学園生活?
4ー8 愛してる!
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4ー8 愛してる!
ディール殿下たちがセントカートナル島に到着したのは、俺とロズワルドが帰郷してから1週間後のことだった。
俺と父、義母、それにリリーは、カートナルの港で殿下たちを乗せた王家の船が入港するのを見守った。
不意にリリーが呟く。
「まったく、みなさん、もの好きなんですのね」
俺と父、義母は、一斉にリリーを見てしーっと唇に指をあてる。
それは、絶対に言っちゃダメなこと!
俺だって、本心からそう思っているけど、決して言えないし!
「まあ、彼らは、みな、王都育ちの方たちだからな。うちのような田舎が珍しいんだろう」
父が呑気なことを言ってるのを俺は、ひきつった笑みを浮かべてきいていた。
この中の誰が、やつらの目的がこの俺の貞操を奪うことだと思う?
いや。
それは、言いすぎかも。
ただの暇な連中の戯れにすぎないのかも。
俺は、10歳の時の神託で女神の祝福を受けている。
最初のうちは、騎士団が駐留し俺の警護をしてくれてたんだが、それも俺が普通に自分の身を守れることが周知されるまでのことだった。
最近じゃ、よほど身の危険がある時でなければ、護衛なんかついてない。
だが、相変わらず、騎士団は、駐留してくれているし、今回のようにそれが役立つ時もあるわけだ。
ちなみに今、港は、騎士団によって警護されている。
だが。
数年前にディール殿下がここを訪れるようになった頃には、領民のみなさんも一目王子様の姿を見ようと人だかりをつくっていたものだが、それも毎年になるともう、見飽きたものになっていて。
港に降り立ったディール殿下たちを向かえたのは、俺たち家族と騎士団のみなさんだけだった。
「えー、けっこう、塩対応?」
イグスが辺りを見回しているのをフロムが見とがめる。
「イグス。言っておくが俺たちは、遊びにきたのではない。あくまでもディール殿下の警護のために同行しているのだ。それを忘れるな!」
うん。
そうであって欲しい。
父がディール殿下たちに挨拶している間に俺は、彼らの荷物を運んでくれる人たちに指示を出して用意した馬車の方へと積み込む。
しかし、いつもの2、3倍は、あるな。
馬車を多めに準備しておいてマジでよかったし!
こんなに荷物持ってきて、こいつらここに居着く気かよ!
荷物の積込が終わってディール殿下たちの乗る馬車の方へと行くとさっそくディール殿下に見つかった。
「カナエ!」
ディール殿下が両手を広げて俺の方へと駆けてくるので俺は、うんざりしつつも殿下のハグを受け止める。
「会いたかったぞ、カナエ。愛してる!」
いや。
最後のは、必要ないし!
ディール殿下たちがセントカートナル島に到着したのは、俺とロズワルドが帰郷してから1週間後のことだった。
俺と父、義母、それにリリーは、カートナルの港で殿下たちを乗せた王家の船が入港するのを見守った。
不意にリリーが呟く。
「まったく、みなさん、もの好きなんですのね」
俺と父、義母は、一斉にリリーを見てしーっと唇に指をあてる。
それは、絶対に言っちゃダメなこと!
俺だって、本心からそう思っているけど、決して言えないし!
「まあ、彼らは、みな、王都育ちの方たちだからな。うちのような田舎が珍しいんだろう」
父が呑気なことを言ってるのを俺は、ひきつった笑みを浮かべてきいていた。
この中の誰が、やつらの目的がこの俺の貞操を奪うことだと思う?
いや。
それは、言いすぎかも。
ただの暇な連中の戯れにすぎないのかも。
俺は、10歳の時の神託で女神の祝福を受けている。
最初のうちは、騎士団が駐留し俺の警護をしてくれてたんだが、それも俺が普通に自分の身を守れることが周知されるまでのことだった。
最近じゃ、よほど身の危険がある時でなければ、護衛なんかついてない。
だが、相変わらず、騎士団は、駐留してくれているし、今回のようにそれが役立つ時もあるわけだ。
ちなみに今、港は、騎士団によって警護されている。
だが。
数年前にディール殿下がここを訪れるようになった頃には、領民のみなさんも一目王子様の姿を見ようと人だかりをつくっていたものだが、それも毎年になるともう、見飽きたものになっていて。
港に降り立ったディール殿下たちを向かえたのは、俺たち家族と騎士団のみなさんだけだった。
「えー、けっこう、塩対応?」
イグスが辺りを見回しているのをフロムが見とがめる。
「イグス。言っておくが俺たちは、遊びにきたのではない。あくまでもディール殿下の警護のために同行しているのだ。それを忘れるな!」
うん。
そうであって欲しい。
父がディール殿下たちに挨拶している間に俺は、彼らの荷物を運んでくれる人たちに指示を出して用意した馬車の方へと積み込む。
しかし、いつもの2、3倍は、あるな。
馬車を多めに準備しておいてマジでよかったし!
こんなに荷物持ってきて、こいつらここに居着く気かよ!
荷物の積込が終わってディール殿下たちの乗る馬車の方へと行くとさっそくディール殿下に見つかった。
「カナエ!」
ディール殿下が両手を広げて俺の方へと駆けてくるので俺は、うんざりしつつも殿下のハグを受け止める。
「会いたかったぞ、カナエ。愛してる!」
いや。
最後のは、必要ないし!
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