異世界から嫁に来ました~すったもんだがありましたが、すっかり溺愛されてます~

トモモト ヨシユキ

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4 俺の秘密と悪魔の囁き

4ー7 絶倫

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 4ー7 絶倫

 俺が皿を洗っているとルイが小声で囁いた。
 「今夜は、もう上がっていいぞ。後は、俺がしとくから」
 「ルイ?」
 俺がルイの方を見ると、ルイは、顔を真っ赤にしてうつ向いた。
 「これから、あいつとお楽しみなんだろ?」
 「ふぇっ?」
 俺もルイにつられて頬が熱くなる。
 何、言ってんだ?
 こ、子供のくせに!
 俺は、皿を洗い続けた。
 「な、に言ってんだよ?」
 「だって、お前、あいつが現れてから、ずっと、あいつと同室だけど、全然、やることやってないし!その・・最初の日以来」
 ルイがますます赤くなりながら俺にぼそぼそ話した。
 「お、俺、隣の部屋だから知ってるんだけど!その・・大人って、そういうことしないと溜まっちゃうんだろ?」
 はひっ?
 俺は、ルイの言葉に表情が固まった。
 溜まるって、何が?
 とか聞きたいけど、やぶ蛇だから聞けないし!
 確かに、俺とラーは、ラーがもとの姿に戻ったとき以来、清い関係を保ってるけど、さ。
 だって。
 ラーが俺を孕ませるとか言うから!
 この世界じゃ、魔力によって男同士でも子供ができるって噂では聞いてるけど、俺、今いち実感なくってさ。
 男が身籠るって、俺のイメージ的にホラーでスプラッタな感じなんだよ!
 要するに、怖いってこと!
 だから、ラーがいたそうとする度にさりげなくかわしてきたっていうのに!
 でも。
 ルイの言葉もわかるような気もするし。
 ラーは、俺からしても年上だけど、魔力量は、ハンパないし。
 ちなみに、魔力量と精力は、比例するらしい。
 つまり、ラーは、普通の人に比べたら超絶倫。
 たまには、その、そういうことさせてやらないときついっていうのもわかる。
 だけど、俺にも、心の準備ってものがあるし!
 俺は、残飯を入れた桶を持って裏庭へと向かった。
 厨房の勝手口から裏庭に出ることができるのだ。
 厨房の裏にある大きな囲いの中に俺は、残飯を放り込む。
 中には、巨大なミミズみたいな魔物が数匹いて、残飯を食べて分解してくれるようになっている。
 裏庭で畑を作ろうと思ったときに見つけたミミズによく似た魔物があまりにも想定外にでかかったので思い付いたんだ。
 できた肥料は、畑に使えるし。
 見つけた時よりずいぶんとこいつらも大きくなってるんだが、最近、なんか、エサの時間を覚えてるみたいで。
 俺が残飯を持ってくると頭をもたげて待っている感じで、少しだけかわいくなってくる。
 
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