異世界カフェの雇われ店長になりました~常連の騎士様や幼馴染みの聖者の熱愛に絆されそうです~

トモモト ヨシユキ

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3 こうして始まる犬生活?

3ー9 可愛すぎて?

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 3ー9 可愛すぎて?

 「アーイ、ごめんなさいってば!」
 オーナーが言葉とは裏腹に反省の様子がない笑顔で僕に頭を下げる。
 「あんまりあなたがかわいいものだから、つい、やりすぎちゃったの」
 「そうだ!」
 総一郎は、なんでか知らないが偉そうに言う。
 「全ては、お前が可愛すぎることが悪い!」
 ばん、と僕は、練っていたタルトの生地をキッチンの台に叩きつけた。
 オーナーと総一郎がびくっと硬直する。
 「僕、言いましたよね。無理、だって」
 僕は、二人を上目使いに見上げて睨み付ける。
 「それなのに!だいたい、気絶するまでやるって、どうなんですか?」
 「いや。それは」
 オーナーが珍しく焦った様子で言葉を探している横で総一郎がなぜか頬を赤らめる。
 「だって、お前、意識が飛びかけたら急に可愛くなったから」
 はいっ?
 僕は、ぎょっとしていた。
 意識がなくなりかけた頃のことは、うっすらと覚えている。
 確か。
 僕は、ぐだぐだになってて。
 嫌な予感に僕は、胸が高鳴る。
 「覚えてないかもだけど、お前、さ」
 総一郎が照れた様に僕を見つめた。
 「すっげぇ、甘々になって、さ。俺たちに甘えてきて。とにかく、可愛かったんだよ!」
 僕が、オーナーと総一郎に甘えていただって?
 僕は、信じられなくて。
 だけど、オーナーもこくこくと頷いている。
 「そうなの!あなた、まるで天使みたいだったわよぉ」
 僕は、微かにそのときの記憶を思い出してかぁっと顔が火照る。
 そうだった。
 僕は、あのとき、気持ち良くなりすぎて。
 それで、頭がくちゃぐちゃになっちゃって!
 『イッちゃうよぉっ!イッテるのにぃっ!イクのとまらないよぉっ!』
 そんなことをいいながら、イキ狂ってたような気がする。
 「わ、忘れてくださいっ!」
 僕は、恥ずかしくてうつ向いてタルト生地をこねながら素っ気なく告げた。
 「あれはっ!あのときは、僕は、おかしかったから!」
 「おかしくなってあんなに可愛いなら、もっとおかしくしてしまいたいな」
 「ええ」
 総一郎の言葉にオーナーが同意する。
 「ほんと。首輪をつけて王宮の地下に閉じ込めておきたいぐらいだわ」
 「や、やめてください!」
 僕は、はぅぅっ、と唸った。
 せっかく王宮から逃れてきたのに、また、連れ戻されるなんてごめんだし!
 「それより、聖者様は、王宮に帰らなくてもいいの?」
 「それ、ね」
 オーナーがふっ、と笑みを漏らした。
 「今回のことを私から神殿に報告したら、しばらく聖者様は、私の管轄下に置いてもいいってことになったの」
 「それって、お二人が結婚するから?」
 「それは、ない!」
 僕の問いに二人は、マジな表情で否定する。
 「魔力が供給できればそれでいいのよ。だから、別に、私たちが結婚しなくてもいいってことになったわけなの」
 
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