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1 塔の中の男
1ー3 王様が死んだ!
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1ー3 王様が死んだ!
俺が長くてきれいな足を組んで腕組みして考えていると、なにやら食事がのったトレイを手にしたルシーさん、もといルシー君が戻ってきた。
「ミリナルダ様?」
ベッドに腰を下ろしている俺を見てルシー君は、ぎょっと目をむく。
「ミリナルダ様!そんな格好して!はしたない!」
ルシー君は、手に持っていたものをベッド脇のテーブルに置くと慌てて俺に近づいてくると俺のめくれたネグリジェの端を引っ張って両足を隠そうとする。
「はしたないって、俺もお前も男同士だし」
足を下ろしながら俺が言うとルシー君は、あきれた様子で俺を咎めるような眼差しで見上げた。
「いくら番である王様が亡くなられたからといって、自暴自棄になってはいけません!」
はいっ?
俺は、思わずきょとんとしてしまう。
王様、死んじゃったんだ?
不意に胸がずきん、と痛む。
そうだった。
俺、は、王様が死んだってことを知らされて。
そのショックで俺、倒れてしまったんだった!
「そうか……王様、亡くなっちゃったんだな」
俺は、視線を落としてため息をついた。
王様が。
そう思って俺は、気づいた。
王様ってどんな人だったっけ?
確か、長い黒髪に髭の背の高い人だったような。
俺は、うーん、と唸った。
どんなに考えても王様の顔が思い出せない。
まあ、7年も会ってないしな。
でも、王様が死んじゃったんなら、俺、もう、この塔にいる必要なないよね?
俺は、立ち上がるとそのすけすけレースのネグリジェを脱ぎ捨てると部屋の壁のところにあった箱の中から着替えを取り出した。
うん。
なんか、丈の長めのチェニックみたいな服しかないし!
俺は、箱の中をあさってようやくちょっと丈が短めの地味な茶色のチェニックを取り出して頭からかぶる。
ズボンは?
俺は、引き続き衣装箱の中を探し、ようやく茶色の膝丈のズボンを探して身に付ける。
うん。
ださださだが、まあ、人前に出れない格好ではないな。
俺は、衣装箱の中にあった茶色い皮の鞄に白いシャツと下着らしきものを何着か詰めた。
「何をしてるんですか?ミリナルダ様」
俺をなぞの生き物を見るような目で見ていたルシー君が恐る恐る訊ねたので俺は、満面の笑顔で答える。
「いや、ここから出ていこうと思ってさ!」
「で、出ていく?」
ルシー君がはわわっと驚きが隠せない様子で俺の手にすがり付く。
「いけません!ミリナルダ様」
「なんで?」
俺がきくとルシー君が早口で答えた。
「あなたは、狙われているんですよ?ミリナルダ様!」
俺が長くてきれいな足を組んで腕組みして考えていると、なにやら食事がのったトレイを手にしたルシーさん、もといルシー君が戻ってきた。
「ミリナルダ様?」
ベッドに腰を下ろしている俺を見てルシー君は、ぎょっと目をむく。
「ミリナルダ様!そんな格好して!はしたない!」
ルシー君は、手に持っていたものをベッド脇のテーブルに置くと慌てて俺に近づいてくると俺のめくれたネグリジェの端を引っ張って両足を隠そうとする。
「はしたないって、俺もお前も男同士だし」
足を下ろしながら俺が言うとルシー君は、あきれた様子で俺を咎めるような眼差しで見上げた。
「いくら番である王様が亡くなられたからといって、自暴自棄になってはいけません!」
はいっ?
俺は、思わずきょとんとしてしまう。
王様、死んじゃったんだ?
不意に胸がずきん、と痛む。
そうだった。
俺、は、王様が死んだってことを知らされて。
そのショックで俺、倒れてしまったんだった!
「そうか……王様、亡くなっちゃったんだな」
俺は、視線を落としてため息をついた。
王様が。
そう思って俺は、気づいた。
王様ってどんな人だったっけ?
確か、長い黒髪に髭の背の高い人だったような。
俺は、うーん、と唸った。
どんなに考えても王様の顔が思い出せない。
まあ、7年も会ってないしな。
でも、王様が死んじゃったんなら、俺、もう、この塔にいる必要なないよね?
俺は、立ち上がるとそのすけすけレースのネグリジェを脱ぎ捨てると部屋の壁のところにあった箱の中から着替えを取り出した。
うん。
なんか、丈の長めのチェニックみたいな服しかないし!
俺は、箱の中をあさってようやくちょっと丈が短めの地味な茶色のチェニックを取り出して頭からかぶる。
ズボンは?
俺は、引き続き衣装箱の中を探し、ようやく茶色の膝丈のズボンを探して身に付ける。
うん。
ださださだが、まあ、人前に出れない格好ではないな。
俺は、衣装箱の中にあった茶色い皮の鞄に白いシャツと下着らしきものを何着か詰めた。
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「いや、ここから出ていこうと思ってさ!」
「で、出ていく?」
ルシー君がはわわっと驚きが隠せない様子で俺の手にすがり付く。
「いけません!ミリナルダ様」
「なんで?」
俺がきくとルシー君が早口で答えた。
「あなたは、狙われているんですよ?ミリナルダ様!」
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