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9 バサーラ王国からの使者
9ー8 剣の鍛練
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9ー8 剣の鍛練
剣術大会の数日前になると休み時間や放課後に自主的に剣の鍛練をする者が増えてくる。
俺もアウラ王女殿下やバルトレット王女殿下と一緒に放課後に剣の訓練場で鍛練を始めた。
というのもエルム王子が稽古をつけて欲しいと言い出したからだった。
俺は、王女殿下たちに任せて見ているつもりだったんだが、エルム王子が余りにも剣術が不出来だったため、王女殿下たちが扱いに困り俺に丸投げしてきたので仕方なく教えることにした。
「では、まず、素振りを100回してください」
俺は、エルム王子に指示を出した。
エルム王子は、柔順にいわれたとおりに訓練場の隅っこで素振りをしていた。
俺は、エルム王子が素振りをしている横でノルドとロタと一緒に王子に励ましの声援を送ったりしていた。
ちなみにノルドは、剣術大会には不参加らしい。
「だって、人間には向き不向きというものがあるんですからね」
ノルドは、偉そうに胸を張ってその白くて綺麗な手をひらひらと振った。
「この手に剣だこなどできたら世界にとっての損失ですから」
なんだ、それ?
俺は、退屈になってきた。
エルム王子が音をあげれば今日の鍛練は終わりにしようと思っていたんだが、エルム王子は、なかなか音をあげそうにない。
ふらふらしながらも木剣を振り続けていた。
俺は、エルム王子の横で自分も素振りを始めた。
すると。
なぜか、バルトレット王女殿下とアウラ王女殿下まで一緒に素振りを始めた。
「何事も基本が大切だからな!」
バルトレット王女殿下が俺の横で素振りしながら微笑んだ。
アウラ王女殿下もぶんぶん、振り続けている。
ただの素振りなのに剣圧がすごいな!
「おい!お前たちは、やらないのか?」
アウラ王女殿下に言われてロタも素振りを始めた。
ついには、ノルドまでしぶしぶだったが木剣を振り始めた。
こうして俺たちは、日が暮れるまで素振りを続けた。
俺や王女殿下、ロタは、大丈夫なんだが、まったくの初心者であるエルム王子とノルドは、手の皮が剥けて血がにじんでいる。
俺は、二人の手の傷を治癒魔法で癒してやった。
剣術大会の数日前になると休み時間や放課後に自主的に剣の鍛練をする者が増えてくる。
俺もアウラ王女殿下やバルトレット王女殿下と一緒に放課後に剣の訓練場で鍛練を始めた。
というのもエルム王子が稽古をつけて欲しいと言い出したからだった。
俺は、王女殿下たちに任せて見ているつもりだったんだが、エルム王子が余りにも剣術が不出来だったため、王女殿下たちが扱いに困り俺に丸投げしてきたので仕方なく教えることにした。
「では、まず、素振りを100回してください」
俺は、エルム王子に指示を出した。
エルム王子は、柔順にいわれたとおりに訓練場の隅っこで素振りをしていた。
俺は、エルム王子が素振りをしている横でノルドとロタと一緒に王子に励ましの声援を送ったりしていた。
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ノルドは、偉そうに胸を張ってその白くて綺麗な手をひらひらと振った。
「この手に剣だこなどできたら世界にとっての損失ですから」
なんだ、それ?
俺は、退屈になってきた。
エルム王子が音をあげれば今日の鍛練は終わりにしようと思っていたんだが、エルム王子は、なかなか音をあげそうにない。
ふらふらしながらも木剣を振り続けていた。
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すると。
なぜか、バルトレット王女殿下とアウラ王女殿下まで一緒に素振りを始めた。
「何事も基本が大切だからな!」
バルトレット王女殿下が俺の横で素振りしながら微笑んだ。
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ただの素振りなのに剣圧がすごいな!
「おい!お前たちは、やらないのか?」
アウラ王女殿下に言われてロタも素振りを始めた。
ついには、ノルドまでしぶしぶだったが木剣を振り始めた。
こうして俺たちは、日が暮れるまで素振りを続けた。
俺や王女殿下、ロタは、大丈夫なんだが、まったくの初心者であるエルム王子とノルドは、手の皮が剥けて血がにじんでいる。
俺は、二人の手の傷を治癒魔法で癒してやった。
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