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2 婚活の邪魔をしないでくれよ!
2ー5 まるで淑女のようだ!
2ー5 まるで淑女のようだ!
「ああ・・まったく、なんなんだ、いったい!」
俺は、頭を抱えていた。
エドワードだけでなく、こともあろうかレイダース騎士団長までまでがあんなことを考えてるなんて!
いや。
俺の頭がおかしくなったのかもしれない。
俺は、うんうん、と頷いた。
その方が何倍もありえることだ!
ばあ様の命令に追い詰められた俺の頭がおかしくなってるのかもしれない。
というか、俺、疲れているんじゃね?
いろいろあって、ストレスたまってるんじゃ。
それで、きっと、ありえないことが聞こえてるような気がしてるんじゃないか?
俺は、ベッド脇に置いた荷物の中から布を取り出すと、部屋を出た。
疲れたときは、風呂と決まっている!
この宿屋は、温泉があることで有名だ。
ゆっくりと湯につかってぐっすりと眠れば疲れもとれるってもんだ!
俺は、1階の奥まった場所にある風呂へと足早に向かった。途中、酒場の方からざわめきが聞こえてきた。
どうやら、みんな、まだ酒盛りをしているらしい。
俺は、騎士団員だが、それほど酒が強いわけでもないし、こういうときはたいてい部屋で一人で過ごしていた。
さすがに騎士団の宿で趣味の手芸をすることはないが、たまに小説とか読んだりして過ごすことはある。
まあ、ラミリアの本は、ちょっと、問題があるけどな。
俺は、ふっと笑いながら脱衣所へと入っていった。
そういえば、まだ例の計画をラミリアに話してなかったな。
俺は、脱衣所を見回す。どうやら客は俺一人のようだ。ゆっくりとできるな。
俺は、服を脱ぐと風呂場に向かった。
ドアを開けて中に入っていくと俺は、洗い場で体を洗って、湯船へと体を沈めた。
ふぅっと吐息を漏らす。
辺りには、湯の香りが漂い、俺は、のんびりと体を伸ばしてくつろいでいた。
すると、ドアが開いて中に誰かが入ってきた。
大柄な男の影に俺は、身を隠すように湯に沈み込んだ。
『誰か、いるのか?』
うん?
その思念には、覚えがあった。
レイダース騎士団長だった。
「騎士団長?」
俺が呼び掛けると、大男の影がびくんと強ばった。
「リチャード、か?」
『ええっ?もしかしてリチャードと二人っきりで風呂?マジでか?神よ!俺を・・いや、リチャードを守りたまえ!いや、決して不埒なことなど考えてはいない!俺は、ただ、リチャードの疲れた体を揉み解してやりたいと思っただけだ!それに』
「お、お先に!」
なんか嫌な予感に襲われ俺は、ざばっと湯船から出た。
『な、なんと!リチャードのは、裸!なんて、色白で、すべらかな肌なんだ。俺と違って小さくて、可愛らしい。それに、あの胸元!あんな可愛らしいピンクの尖りをさらしているなんて、すでに犯罪なのでは?それに・・リチャードの・・』
股間に騎士団長の視線を感じて俺は、思わず両手で隠していた。だが、それでも騎士団長は、いつもと同じ強面のまま俺の体を舐めるように見ていた。
「軟弱な体だな、リチャード・ライナス・トマソンズ!王都に戻ったら覚悟しておけ!」
「はっ!」
俺は、立ち止まって反射的に敬礼していた。
その瞬間。
レイダース騎士団長が顔を手で押さえた。
手のひらからポタポタと赤い血が流れ落ちる。
「騎士団長?」
「なんでもない。さっさと上がれ、リチャード。風をひくぞ!」
『見た!見てしまった!リチャードのあそこを!なんて、可愛らしい!どこまでも謹み深い。まるで淑女のようだ!』
だめだ!
俺は、両手で体を隠した。
このままじゃ、俺、貞操の危機かもしれない!その前に、恥ずかしすぎて死にそうだし!
はやく、ここから去ろう。
そして、すべてを忘れて眠るんだ!
裸でじっと立ち尽くして鼻血を出しているレイダース騎士団長の横を俺は、そっと頭を下げて通りすぎると、決して振り向くことなく風呂場を後にした。
「ああ・・まったく、なんなんだ、いったい!」
俺は、頭を抱えていた。
エドワードだけでなく、こともあろうかレイダース騎士団長までまでがあんなことを考えてるなんて!
いや。
俺の頭がおかしくなったのかもしれない。
俺は、うんうん、と頷いた。
その方が何倍もありえることだ!
ばあ様の命令に追い詰められた俺の頭がおかしくなってるのかもしれない。
というか、俺、疲れているんじゃね?
いろいろあって、ストレスたまってるんじゃ。
それで、きっと、ありえないことが聞こえてるような気がしてるんじゃないか?
俺は、ベッド脇に置いた荷物の中から布を取り出すと、部屋を出た。
疲れたときは、風呂と決まっている!
この宿屋は、温泉があることで有名だ。
ゆっくりと湯につかってぐっすりと眠れば疲れもとれるってもんだ!
俺は、1階の奥まった場所にある風呂へと足早に向かった。途中、酒場の方からざわめきが聞こえてきた。
どうやら、みんな、まだ酒盛りをしているらしい。
俺は、騎士団員だが、それほど酒が強いわけでもないし、こういうときはたいてい部屋で一人で過ごしていた。
さすがに騎士団の宿で趣味の手芸をすることはないが、たまに小説とか読んだりして過ごすことはある。
まあ、ラミリアの本は、ちょっと、問題があるけどな。
俺は、ふっと笑いながら脱衣所へと入っていった。
そういえば、まだ例の計画をラミリアに話してなかったな。
俺は、脱衣所を見回す。どうやら客は俺一人のようだ。ゆっくりとできるな。
俺は、服を脱ぐと風呂場に向かった。
ドアを開けて中に入っていくと俺は、洗い場で体を洗って、湯船へと体を沈めた。
ふぅっと吐息を漏らす。
辺りには、湯の香りが漂い、俺は、のんびりと体を伸ばしてくつろいでいた。
すると、ドアが開いて中に誰かが入ってきた。
大柄な男の影に俺は、身を隠すように湯に沈み込んだ。
『誰か、いるのか?』
うん?
その思念には、覚えがあった。
レイダース騎士団長だった。
「騎士団長?」
俺が呼び掛けると、大男の影がびくんと強ばった。
「リチャード、か?」
『ええっ?もしかしてリチャードと二人っきりで風呂?マジでか?神よ!俺を・・いや、リチャードを守りたまえ!いや、決して不埒なことなど考えてはいない!俺は、ただ、リチャードの疲れた体を揉み解してやりたいと思っただけだ!それに』
「お、お先に!」
なんか嫌な予感に襲われ俺は、ざばっと湯船から出た。
『な、なんと!リチャードのは、裸!なんて、色白で、すべらかな肌なんだ。俺と違って小さくて、可愛らしい。それに、あの胸元!あんな可愛らしいピンクの尖りをさらしているなんて、すでに犯罪なのでは?それに・・リチャードの・・』
股間に騎士団長の視線を感じて俺は、思わず両手で隠していた。だが、それでも騎士団長は、いつもと同じ強面のまま俺の体を舐めるように見ていた。
「軟弱な体だな、リチャード・ライナス・トマソンズ!王都に戻ったら覚悟しておけ!」
「はっ!」
俺は、立ち止まって反射的に敬礼していた。
その瞬間。
レイダース騎士団長が顔を手で押さえた。
手のひらからポタポタと赤い血が流れ落ちる。
「騎士団長?」
「なんでもない。さっさと上がれ、リチャード。風をひくぞ!」
『見た!見てしまった!リチャードのあそこを!なんて、可愛らしい!どこまでも謹み深い。まるで淑女のようだ!』
だめだ!
俺は、両手で体を隠した。
このままじゃ、俺、貞操の危機かもしれない!その前に、恥ずかしすぎて死にそうだし!
はやく、ここから去ろう。
そして、すべてを忘れて眠るんだ!
裸でじっと立ち尽くして鼻血を出しているレイダース騎士団長の横を俺は、そっと頭を下げて通りすぎると、決して振り向くことなく風呂場を後にした。
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