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2 継母は、難しい
2ー6 ばれた?
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2ー6 ばれた?
リュートが去った後、僕は、はっと我に返った。
やばい!
リュートに俺がアンギローズだってことがばれた?
俺は、まだ濡れている体を起こして自分の下腹に浮かび上がっている魔族の証にそっと触れた。
そこには、花のような赤いアザがあった。
リュートとはやく話さないと!
俺は、ベッドから降りると慌てて服を着た。
そりゃ、いつかはばれるわけだけど、なんとなく今は、まずいような気がして。
俺は、身繕いをすますとすぐに部屋を出てリュートを探した。
途中でルーシーを見つけたから呼び止めてリュートを見なかったか訊ねたら軽く無視された。
「そんなことより、朝食なので食堂へ行ってくださいね」
そうか!
俺は、食堂へと急いだ。
食堂の扉を開くとそこにリュートは、いた。
うん。
静まり返った食堂には、リュートとロゼスが向き合って腰かけており、そこからだいぶ離れた場所に昨日、ロゼスに迫っていたおじさんともう1人分の席が用意されていた。
「こちらに」
赤毛の使用人に案内されて俺は、おじさんの前の席についた。
ええっと。
リュートたちの方を見る。
遠い。
大きなテーブルの端っこなので2メートルぐらいは離れている。
俺は、給仕された朝食を大人しく食べることにした。
俺の前に出されたのは、固そうな黒パンと肉の切れはしと薄いスープだけだった。
あれ?
俺は、きょろきょろと回りを見た。
他の人とメニューが違う?
目があったラトグリフがにやっと笑う。
「どうされましたか?アンリ様」
ああ、そうか。
俺は、理解した。
この人たちは、まだ俺を伯爵の嫁として認めていないというわけだ。
俺は、黙って用意されたものを食べた。
パンは、固かったけど以外と食べれた。
こんなもの、今まで暮らした子爵家での扱いにくらべたらなんてことないし!
食事が終わるとすぐにリュートは、食堂を出ていったので慌てて追いかける。
「あ、あの!ラインズゲート侯爵!」
「なんだ?」
振り向いたリュートは、明らかに機嫌が悪そうだ。
金の瞳に見つめられて俺は、一瞬、固まってしまう。
「用がないなら失礼する」
俺に背を向けるリュートに俺は、追いすがってその上着を掴んだ。
「ま、待って!話が」
「話?」
俺がこくりと頷くのを見てリュートは、ため息をつく。
俺たちは、リュートの部屋へと向かった。
途中、リュートが使用人にお茶を用意するように頼んでいたが、頼まれた使用人は、頬を真っ赤に上気させていた。
もしかしてこの人、使用人にも手を出してる?
それともお茶って、なんかの隠語なの?
足の速いリュートの後を必死に追いかけながら俺は、そんなことを考えていた。
リュートが去った後、僕は、はっと我に返った。
やばい!
リュートに俺がアンギローズだってことがばれた?
俺は、まだ濡れている体を起こして自分の下腹に浮かび上がっている魔族の証にそっと触れた。
そこには、花のような赤いアザがあった。
リュートとはやく話さないと!
俺は、ベッドから降りると慌てて服を着た。
そりゃ、いつかはばれるわけだけど、なんとなく今は、まずいような気がして。
俺は、身繕いをすますとすぐに部屋を出てリュートを探した。
途中でルーシーを見つけたから呼び止めてリュートを見なかったか訊ねたら軽く無視された。
「そんなことより、朝食なので食堂へ行ってくださいね」
そうか!
俺は、食堂へと急いだ。
食堂の扉を開くとそこにリュートは、いた。
うん。
静まり返った食堂には、リュートとロゼスが向き合って腰かけており、そこからだいぶ離れた場所に昨日、ロゼスに迫っていたおじさんともう1人分の席が用意されていた。
「こちらに」
赤毛の使用人に案内されて俺は、おじさんの前の席についた。
ええっと。
リュートたちの方を見る。
遠い。
大きなテーブルの端っこなので2メートルぐらいは離れている。
俺は、給仕された朝食を大人しく食べることにした。
俺の前に出されたのは、固そうな黒パンと肉の切れはしと薄いスープだけだった。
あれ?
俺は、きょろきょろと回りを見た。
他の人とメニューが違う?
目があったラトグリフがにやっと笑う。
「どうされましたか?アンリ様」
ああ、そうか。
俺は、理解した。
この人たちは、まだ俺を伯爵の嫁として認めていないというわけだ。
俺は、黙って用意されたものを食べた。
パンは、固かったけど以外と食べれた。
こんなもの、今まで暮らした子爵家での扱いにくらべたらなんてことないし!
食事が終わるとすぐにリュートは、食堂を出ていったので慌てて追いかける。
「あ、あの!ラインズゲート侯爵!」
「なんだ?」
振り向いたリュートは、明らかに機嫌が悪そうだ。
金の瞳に見つめられて俺は、一瞬、固まってしまう。
「用がないなら失礼する」
俺に背を向けるリュートに俺は、追いすがってその上着を掴んだ。
「ま、待って!話が」
「話?」
俺がこくりと頷くのを見てリュートは、ため息をつく。
俺たちは、リュートの部屋へと向かった。
途中、リュートが使用人にお茶を用意するように頼んでいたが、頼まれた使用人は、頬を真っ赤に上気させていた。
もしかしてこの人、使用人にも手を出してる?
それともお茶って、なんかの隠語なの?
足の速いリュートの後を必死に追いかけながら俺は、そんなことを考えていた。
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