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7 領地再建
7ー9 思い描く未来
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7ー9 思い描く未来
俺は、みんなに見送られて土砂に流された町へと入っていった。
辺りは、どこもかしこもぬかるんでいて歩くのもやっとだ。
所々に乾いた場所もあるがそういったところでは乾いた土が風に舞い上がり、俺は、激しく咳き込んでしまう。
『しっかりするのじゃ、アンリよ』
イキナムチが俺の周囲をふわふわと漂いながら声をかけるのを見上げて俺は、はぁっと吐息を漏らす。
なんだか。
体が熱い。
さっきのリュートのキスのせいだ。
もともと俺の体には、今、魔力はたっぷり充填されていた。
なのにリュートは、さらに俺に魔力を注ぎ込んだ。
そのため俺の体内を循環している魔力が溢れてしまって。
俺の体の中では、ぐずぐすとくすぶっている残り火のようなものが静かに燃えていて内から俺を焦がしていた。
はやく、この燃える火を静めて欲しい。
俺は、歩きにくく沼地と化している中を歩き続けた。
1時間ほど歩くと町の中央辺りへと辿り着いた。
俺は、ちょっと高くなっていて乾いている辺りに腰を下ろして少し休むことにした。
上空を風に漂っていたイキナムチがすぅっと降りてくる。
『いよいよじゃの』
「うん」
俺は、皮袋に入れた水を飲んで、干し肉を挟んだパンを齧る。
『大切なのは、思い描くことじゃ』
イキナムチが俺に講釈する。
『できるだけはっきりと望みを思い描くのじゃよ。さすれば現実が姿を変え、お主の望む世界が現れるじゃろう』
うん。
俺は、こくりと頷くとその場に立ち上がる。
空を見上げる。
今日は、小春日よりだ。
朝から空は晴れていてどこまでも青く澄んでいる。
俺は、空に向けて手を差し伸べる。
思い描くものは、ただ1つ。
この地に生きてきた人々が、みな笑って生きている未来。
俺は、差し伸べた手に自分の体内で渦巻く魔力の波を集めていく。
魔力は、どんどん俺の中から吸い出されていき上空に灰色の魔力の塊が現れて辺りが暗くなっていくのがわかる。
だが。
まだ、足りない。
俺の望むものを現実にするためには、まだまだ魔力が足りないような気がする。
俺は、俺が望む未来を現すため、体内にある魔力を全てかき集めた。
辺りは、俺の魔力の落とす影のせいで薄暗く陰って、風が上空へと吹いて俺の着ている上着の裾をはためかせ体が揺れる。
俺は、足先から熱が奪われていくのを感じていた。
これ以上は、ダメだ!
『集中じゃ、アンリ』
すぐ近くでイキナムチの声が聞こえる。
『集中して、思い描いた望みを叶えるために放つのじゃ!』
俺は。
集めた魔力を窪地の隅から隅までへと解き放った。
「いっけぇっ!」
頭上に陰を作っていた魔力が雨のように地上へ降り注ぐ。
俺は、途切れそうになる意識を繋ぎ続けた。
こいっ!
俺の思い描く世界!
俺は、みんなに見送られて土砂に流された町へと入っていった。
辺りは、どこもかしこもぬかるんでいて歩くのもやっとだ。
所々に乾いた場所もあるがそういったところでは乾いた土が風に舞い上がり、俺は、激しく咳き込んでしまう。
『しっかりするのじゃ、アンリよ』
イキナムチが俺の周囲をふわふわと漂いながら声をかけるのを見上げて俺は、はぁっと吐息を漏らす。
なんだか。
体が熱い。
さっきのリュートのキスのせいだ。
もともと俺の体には、今、魔力はたっぷり充填されていた。
なのにリュートは、さらに俺に魔力を注ぎ込んだ。
そのため俺の体内を循環している魔力が溢れてしまって。
俺の体の中では、ぐずぐすとくすぶっている残り火のようなものが静かに燃えていて内から俺を焦がしていた。
はやく、この燃える火を静めて欲しい。
俺は、歩きにくく沼地と化している中を歩き続けた。
1時間ほど歩くと町の中央辺りへと辿り着いた。
俺は、ちょっと高くなっていて乾いている辺りに腰を下ろして少し休むことにした。
上空を風に漂っていたイキナムチがすぅっと降りてくる。
『いよいよじゃの』
「うん」
俺は、皮袋に入れた水を飲んで、干し肉を挟んだパンを齧る。
『大切なのは、思い描くことじゃ』
イキナムチが俺に講釈する。
『できるだけはっきりと望みを思い描くのじゃよ。さすれば現実が姿を変え、お主の望む世界が現れるじゃろう』
うん。
俺は、こくりと頷くとその場に立ち上がる。
空を見上げる。
今日は、小春日よりだ。
朝から空は晴れていてどこまでも青く澄んでいる。
俺は、空に向けて手を差し伸べる。
思い描くものは、ただ1つ。
この地に生きてきた人々が、みな笑って生きている未来。
俺は、差し伸べた手に自分の体内で渦巻く魔力の波を集めていく。
魔力は、どんどん俺の中から吸い出されていき上空に灰色の魔力の塊が現れて辺りが暗くなっていくのがわかる。
だが。
まだ、足りない。
俺の望むものを現実にするためには、まだまだ魔力が足りないような気がする。
俺は、俺が望む未来を現すため、体内にある魔力を全てかき集めた。
辺りは、俺の魔力の落とす影のせいで薄暗く陰って、風が上空へと吹いて俺の着ている上着の裾をはためかせ体が揺れる。
俺は、足先から熱が奪われていくのを感じていた。
これ以上は、ダメだ!
『集中じゃ、アンリ』
すぐ近くでイキナムチの声が聞こえる。
『集中して、思い描いた望みを叶えるために放つのじゃ!』
俺は。
集めた魔力を窪地の隅から隅までへと解き放った。
「いっけぇっ!」
頭上に陰を作っていた魔力が雨のように地上へ降り注ぐ。
俺は、途切れそうになる意識を繋ぎ続けた。
こいっ!
俺の思い描く世界!
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