106 / 111
11継母冥利につきますな!
11ー6 ギード※
しおりを挟む
11ー6 ギード※
「ん……」
頭が割れるように痛くて、俺は、顔をしかめる。
ざらつくシーツの上に俺は、寝かされていた。
ここは。
俺は、この天井に見覚えがあった。
そこは、俺が子供の頃から暮らしたロートルワーズ子爵家の離れの俺の部屋だった。
「なん、で?」
俺は、気分が悪かったがなんとかベッドの上に起き上がる。
「気がついたか?アンリ」
ドアが開いて腹違いの兄ギードが入ってくるのを見て、俺は、思わず身構えた。
ギードは、手にお湯が入った桶を持っていた。
「目が覚めたらお前が使いたがるかも知れないと思って、な」
ギードは、お湯の入った桶をベッド脇のテーブルに置くと自分は、俺が座っているベッドに腰かけた。
俺は、できるだけギードから距離を取ろうと後ずさる。
ぱっと確認するが服は、上着を脱がされていたが他は、乱れはなかった。
俺がホッとしているとギードが話し出す。
「手荒なことをして悪かったな、アンリ。だが、これも全て、お前のためだから」
はい?
俺が眉をひそめていると、ギードは、俺に手を伸ばしてきて俺のくるぶしに触れた。
そこには、銀色に輝く枷がはめられていた。
「お前、アンギローズだったんだな。どおりで俺を誘惑していたわけだ」
ギードがつぅっと俺の足を撫でる。
ぞわぞわっと悪寒が走るが、俺は、ギードが怖くて抵抗することができない。
「もう、たっぷりとあの家の連中に可愛がられたんだろう?アンリ」
ギードの息が乱れていく。
ギードは、俺の体を撫で回してはぁはぁっと呼吸を荒げる。
「アンギローズだものな。穢らわしい男たちに抱かれていたんだろう?」
恐怖に声も出せずにいる俺をギードは、ベッドに押し倒してのし掛かってくる。
「俺がすぐに清めてやるからな、アンリ」
首もとに吸い付かれて俺は、ようやく声を上げた。
「い、やだっ!止めて、くださいっ!」
「ははっ、照れてるのか、アンリ」
ギードは、俺のシャツを脱がせながら笑った。
「もう、芝居はいいんだ。お前がどんなに淫乱でも、俺は、お前を受け入れてやる」
ギードに体を暴かれて俺は、涙目になる。
いやだっ!
助けて、リュート!
その時、不意に大きな鼓膜が破れるような音が聞こえてギードが白目を向いて倒れ込んできた。
俺は、音の源へと目をやる。
そこには、銀色の短剣が浮いていた。
「イキナムチ様!」
『危ないところじゃったのぉ、アンリ』
短剣がふよふよと空中を漂って俺の方へと飛んでくる。
俺は、短剣を手に取ると抜き放って足につけられた枷をはずそうとした。
だが。
枷は、特別な魔道鉱を使ったもののようだった。
「ん……」
頭が割れるように痛くて、俺は、顔をしかめる。
ざらつくシーツの上に俺は、寝かされていた。
ここは。
俺は、この天井に見覚えがあった。
そこは、俺が子供の頃から暮らしたロートルワーズ子爵家の離れの俺の部屋だった。
「なん、で?」
俺は、気分が悪かったがなんとかベッドの上に起き上がる。
「気がついたか?アンリ」
ドアが開いて腹違いの兄ギードが入ってくるのを見て、俺は、思わず身構えた。
ギードは、手にお湯が入った桶を持っていた。
「目が覚めたらお前が使いたがるかも知れないと思って、な」
ギードは、お湯の入った桶をベッド脇のテーブルに置くと自分は、俺が座っているベッドに腰かけた。
俺は、できるだけギードから距離を取ろうと後ずさる。
ぱっと確認するが服は、上着を脱がされていたが他は、乱れはなかった。
俺がホッとしているとギードが話し出す。
「手荒なことをして悪かったな、アンリ。だが、これも全て、お前のためだから」
はい?
俺が眉をひそめていると、ギードは、俺に手を伸ばしてきて俺のくるぶしに触れた。
そこには、銀色に輝く枷がはめられていた。
「お前、アンギローズだったんだな。どおりで俺を誘惑していたわけだ」
ギードがつぅっと俺の足を撫でる。
ぞわぞわっと悪寒が走るが、俺は、ギードが怖くて抵抗することができない。
「もう、たっぷりとあの家の連中に可愛がられたんだろう?アンリ」
ギードの息が乱れていく。
ギードは、俺の体を撫で回してはぁはぁっと呼吸を荒げる。
「アンギローズだものな。穢らわしい男たちに抱かれていたんだろう?」
恐怖に声も出せずにいる俺をギードは、ベッドに押し倒してのし掛かってくる。
「俺がすぐに清めてやるからな、アンリ」
首もとに吸い付かれて俺は、ようやく声を上げた。
「い、やだっ!止めて、くださいっ!」
「ははっ、照れてるのか、アンリ」
ギードは、俺のシャツを脱がせながら笑った。
「もう、芝居はいいんだ。お前がどんなに淫乱でも、俺は、お前を受け入れてやる」
ギードに体を暴かれて俺は、涙目になる。
いやだっ!
助けて、リュート!
その時、不意に大きな鼓膜が破れるような音が聞こえてギードが白目を向いて倒れ込んできた。
俺は、音の源へと目をやる。
そこには、銀色の短剣が浮いていた。
「イキナムチ様!」
『危ないところじゃったのぉ、アンリ』
短剣がふよふよと空中を漂って俺の方へと飛んでくる。
俺は、短剣を手に取ると抜き放って足につけられた枷をはずそうとした。
だが。
枷は、特別な魔道鉱を使ったもののようだった。
262
あなたにおすすめの小説
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
余命半年の俺を、手酷く振ったはずの元カレ二人が手を組んで逃がしてくれません
ユッキー
BL
半年以内に俺は一人寂しく死ぬ。そんな未来を視た。きっと誰も悲しむ人は居ないだろう。そう思っていたから何も怖くなかった。なのにそんな俺の元に過去手酷く振り、今では世界的スターとなった元カレ二人がやってきた。彼らは全てを知っていた。俺がどうして彼らを振ったのか、そして俺の余命も。
全てを諦めた主人公と、主人公を諦めきれないイケメンサッカー選手とシンガーソングライターの再会が導く未来は?
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
陰キャな俺、人気者の幼馴染に溺愛されてます。
陽七 葵
BL
主人公である佐倉 晴翔(さくら はると)は、顔がコンプレックスで、何をやらせてもダメダメな高校二年生。前髪で顔を隠し、目立たず平穏な高校ライフを望んでいる。
しかし、そんな晴翔の平穏な生活を脅かすのはこの男。幼馴染の葉山 蓮(はやま れん)。
蓮は、イケメンな上に人当たりも良く、勉強、スポーツ何でも出来る学校一の人気者。蓮と一緒にいれば、自ずと目立つ。
だから、晴翔は学校では極力蓮に近付きたくないのだが、避けているはずの蓮が晴翔にベッタリ構ってくる。
そして、ひょんなことから『恋人のフリ』を始める二人。
そこから物語は始まるのだが——。
実はこの二人、最初から両想いだったのにそれを拗らせまくり。蓮に新たな恋敵も現れ、蓮の執着心は過剰なモノへと変わっていく。
素直になれない主人公と人気者な幼馴染の恋の物語。どうぞお楽しみ下さい♪
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる