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4 賢者の石の宿主は、賢者なんですか?
4-1 流刑の島
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4ー1 流刑の島
島に到着すると空船は、島の端に広がる岩とぬめった大地の上に錨を下ろして停船した。
俺たちは、兵士たちに誘導されて次々に島へと降りた。
船の連中は、俺たちに小さな革の鞄を1つづつ与えていった。
「これは、我々の温情だ!感謝して受けとれ!」
鞄の中身は、固いカビの生えたパンと水の入っているらしい水筒が1つだけ。
どう考えても1日分あるかないかの量だろうが!
しかも、俺たちは、船にいる間は、1滴の水も1欠片のパンも与えられていなかった。
中には、受け取ってすぐにそれを平らげてしまう者もいた。
「この辺りの海は、海流が激しく島から泳いで脱出することは不可能だ!」
罪人たちは、ざわめいた。
船の船長だかなんだか知らんが、そのえらっそうなおっさんは、慈悲深い笑みを浮かべて見せる。
「だが、我々も鬼悪魔ではない。1か月後には、次の罪人たちを乗せた空船がやってくる。もしも、お前たちがその時、生き残っていれば、罪は許され国へと帰ることができるだろう」
マジか?
だが。
船を降りるときに俺は、というか、俺たちは、この島が草木も生えない不毛の地だということを見ていた。
だから、ここにいる全員が、たぶん、同じことを考えたのに違いなかった。
つまり、他の連中から食料を奪って生き延びることを。
「では、1か月後を楽しみにしている」
空船がゆっくりと浮き上がり、飛び去っていくのを俺たちは、呆然と見上げていた。
と同時に、男たちは、食料を奪うために罪人同士で殺し合いを始めた。
近くの奴が他の誰かに切りつけられた時に飛び散った血が俺の頬にかかる。
クロが俺を抱き寄せた。
「しっかりしろ!メリッサ!」
俺は、はっとして、クロに叫んだ。
「うるせぇ!どさくさに紛れて俺に触れるんじゃねぇ!」
俺とクロのことは、他の連中は、遠巻きにして様子をうかがっていた。
こいつら、俺たちに敵わないことはよく知っていたから、むやみに手出ししてくるものはいなかった。
だが、その海辺の大地は、まるで地獄絵図に変わっていた。
俺は、人間たちの醜い姿を見せつけられて、ただ、立ちすくんでいた。
俺たちを取り囲んでいた連中がじりじりと間合いを詰めてきていることに気づいたクロは、巨大な聖獣の姿に変化すると、俺の首もとを咥えてその場から駆け出した。
「やめっ!バカっ!離せっ!」
俺は、暴れたがクロは、知らんぷりで走り続けた。
クロは、海辺の切り立った崖を走り抜けていく。
「ひぎゃぁあぁっ!」
俺は、生きた心地がせずに悲鳴をあげていた。
クロは、ずっと海沿いに駆け続けた。
だが、どこも、変わることのない風景ばかりが広がっていた。
本当に、草1本生えていない。
黒い滑りけのある泥の大地と岩だけが目に入ってくる。
生き物らしきものも見えない。
やはり、ここは噂通りの死の島だ。
やがて、クロは、切り立った崖の中腹にある洞窟の入り口へとたどり着き、そこに俺を下ろした。
うん。
確かにここなら、雨風は防げるし外敵からも身を守れそうだ。
だけど、どうなるっていうんだ?
食料は、わずかしかない。
とても1ヶ月も生きられるとは思えなかった。
島に到着すると空船は、島の端に広がる岩とぬめった大地の上に錨を下ろして停船した。
俺たちは、兵士たちに誘導されて次々に島へと降りた。
船の連中は、俺たちに小さな革の鞄を1つづつ与えていった。
「これは、我々の温情だ!感謝して受けとれ!」
鞄の中身は、固いカビの生えたパンと水の入っているらしい水筒が1つだけ。
どう考えても1日分あるかないかの量だろうが!
しかも、俺たちは、船にいる間は、1滴の水も1欠片のパンも与えられていなかった。
中には、受け取ってすぐにそれを平らげてしまう者もいた。
「この辺りの海は、海流が激しく島から泳いで脱出することは不可能だ!」
罪人たちは、ざわめいた。
船の船長だかなんだか知らんが、そのえらっそうなおっさんは、慈悲深い笑みを浮かべて見せる。
「だが、我々も鬼悪魔ではない。1か月後には、次の罪人たちを乗せた空船がやってくる。もしも、お前たちがその時、生き残っていれば、罪は許され国へと帰ることができるだろう」
マジか?
だが。
船を降りるときに俺は、というか、俺たちは、この島が草木も生えない不毛の地だということを見ていた。
だから、ここにいる全員が、たぶん、同じことを考えたのに違いなかった。
つまり、他の連中から食料を奪って生き延びることを。
「では、1か月後を楽しみにしている」
空船がゆっくりと浮き上がり、飛び去っていくのを俺たちは、呆然と見上げていた。
と同時に、男たちは、食料を奪うために罪人同士で殺し合いを始めた。
近くの奴が他の誰かに切りつけられた時に飛び散った血が俺の頬にかかる。
クロが俺を抱き寄せた。
「しっかりしろ!メリッサ!」
俺は、はっとして、クロに叫んだ。
「うるせぇ!どさくさに紛れて俺に触れるんじゃねぇ!」
俺とクロのことは、他の連中は、遠巻きにして様子をうかがっていた。
こいつら、俺たちに敵わないことはよく知っていたから、むやみに手出ししてくるものはいなかった。
だが、その海辺の大地は、まるで地獄絵図に変わっていた。
俺は、人間たちの醜い姿を見せつけられて、ただ、立ちすくんでいた。
俺たちを取り囲んでいた連中がじりじりと間合いを詰めてきていることに気づいたクロは、巨大な聖獣の姿に変化すると、俺の首もとを咥えてその場から駆け出した。
「やめっ!バカっ!離せっ!」
俺は、暴れたがクロは、知らんぷりで走り続けた。
クロは、海辺の切り立った崖を走り抜けていく。
「ひぎゃぁあぁっ!」
俺は、生きた心地がせずに悲鳴をあげていた。
クロは、ずっと海沿いに駆け続けた。
だが、どこも、変わることのない風景ばかりが広がっていた。
本当に、草1本生えていない。
黒い滑りけのある泥の大地と岩だけが目に入ってくる。
生き物らしきものも見えない。
やはり、ここは噂通りの死の島だ。
やがて、クロは、切り立った崖の中腹にある洞窟の入り口へとたどり着き、そこに俺を下ろした。
うん。
確かにここなら、雨風は防げるし外敵からも身を守れそうだ。
だけど、どうなるっていうんだ?
食料は、わずかしかない。
とても1ヶ月も生きられるとは思えなかった。
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