77 / 217
8 楽しい夏休み?
8-1 落第ですか?
しおりを挟む
8ー1 落第ですか?
ダンジョンの一件の後、一学期の期末試験があった。
もちろん、俺は、一番だったさぁ。
余裕だぜ!
だが、俺のグループの連中はというと、クロノは普通にクリアしていたが、クロとキティは、最下位争いを繰り広げていた。
マジで、ヤバイんじゃね、この2人?
そのため、俺たちは、夏休みも学園で特別講義を受けることになった。
学園の生徒たちは、みなけっこう裕福な家の子女が多いので、夏休み前の学園は、ヴァカンスのことで盛り上がっていた。
「わたしは、北の保養地、ロンティ山脈の麓のクレイカラの街に家族で出掛けますの」
「まあ、羨ましいですわ、クリス。うちなんて、今年も海辺のセウティパの街のお父様の別荘ですわ」
「で?」
クリスとレティとサラが満面の笑みを浮かべて俺にきいた。
「ガーランド様は、どうされますの?」
「ははは・・」
俺は、ひきつった笑みで言った。
「俺は、学園に残ってお勉強があるんだよ!」
「あら」
レティが憐れむように俺を見た。
「これ以上、お勉強されますの?殿方に嫌われてしまいますわよ」
「レティったら」
クリスが笑った。
「ガーランド様は、特別ですわ。なにしろ一国を背負われる方なんですもの。わたしたちとは違いますのよ」
くぅっ!
俺は、歯を食いしばって耐えた。
確かに、そうだけどさぁ。
俺だって夏休みは、楽しみにしてたんだよ?
アル兄や、リオンやキティたちをガーランド公国に招待するつもりだったし。
そうそう。
夏休みに国に帰れなくなるかもって手紙に書いたんだが、ばあちゃんからの返事は、
「では、留学はもうよろしいのですね?」
だった。
どうしろってんだよ!
いくら、ばあちゃんとの約束だっていっても、クロとキティが落第すると俺とクロノも一緒に落第だし、かといって国に帰らなければ留学打ち切りだし。
俺は、放課後に教室に残っているクロとキティの前にどさっとぶ厚い教科書を山積みにして言った。
「一週間だ」
「はい?」
「一週間でお前たちの特別講義を終わらせてみせる!」
「でも、ガーランド様」
キティが祈るようなポーズで俺に言った。
「特別講義は、1ヶ月の予定ですよ」
「そうだぞ、メリッサ」
クロがやる気なく言う。
「無理なことは、無理なんだ」
「黙れ!駄猫が!」
俺は、2人の前の席に座り込むと彼らに向かって言い放った。
「いいか?これからの1週間お前たちには、地獄が待っている。そこから抜け出したければ、勉強に励むんだ!いいな!」
ダンジョンの一件の後、一学期の期末試験があった。
もちろん、俺は、一番だったさぁ。
余裕だぜ!
だが、俺のグループの連中はというと、クロノは普通にクリアしていたが、クロとキティは、最下位争いを繰り広げていた。
マジで、ヤバイんじゃね、この2人?
そのため、俺たちは、夏休みも学園で特別講義を受けることになった。
学園の生徒たちは、みなけっこう裕福な家の子女が多いので、夏休み前の学園は、ヴァカンスのことで盛り上がっていた。
「わたしは、北の保養地、ロンティ山脈の麓のクレイカラの街に家族で出掛けますの」
「まあ、羨ましいですわ、クリス。うちなんて、今年も海辺のセウティパの街のお父様の別荘ですわ」
「で?」
クリスとレティとサラが満面の笑みを浮かべて俺にきいた。
「ガーランド様は、どうされますの?」
「ははは・・」
俺は、ひきつった笑みで言った。
「俺は、学園に残ってお勉強があるんだよ!」
「あら」
レティが憐れむように俺を見た。
「これ以上、お勉強されますの?殿方に嫌われてしまいますわよ」
「レティったら」
クリスが笑った。
「ガーランド様は、特別ですわ。なにしろ一国を背負われる方なんですもの。わたしたちとは違いますのよ」
くぅっ!
俺は、歯を食いしばって耐えた。
確かに、そうだけどさぁ。
俺だって夏休みは、楽しみにしてたんだよ?
アル兄や、リオンやキティたちをガーランド公国に招待するつもりだったし。
そうそう。
夏休みに国に帰れなくなるかもって手紙に書いたんだが、ばあちゃんからの返事は、
「では、留学はもうよろしいのですね?」
だった。
どうしろってんだよ!
いくら、ばあちゃんとの約束だっていっても、クロとキティが落第すると俺とクロノも一緒に落第だし、かといって国に帰らなければ留学打ち切りだし。
俺は、放課後に教室に残っているクロとキティの前にどさっとぶ厚い教科書を山積みにして言った。
「一週間だ」
「はい?」
「一週間でお前たちの特別講義を終わらせてみせる!」
「でも、ガーランド様」
キティが祈るようなポーズで俺に言った。
「特別講義は、1ヶ月の予定ですよ」
「そうだぞ、メリッサ」
クロがやる気なく言う。
「無理なことは、無理なんだ」
「黙れ!駄猫が!」
俺は、2人の前の席に座り込むと彼らに向かって言い放った。
「いいか?これからの1週間お前たちには、地獄が待っている。そこから抜け出したければ、勉強に励むんだ!いいな!」
6
あなたにおすすめの小説
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
異世界で幸せに~運命?そんなものはありません~
存在証明
ファンタジー
不慮の事故によって異世界に転生したカイ。異世界でも家族に疎まれる日々を送るがある日赤い瞳の少年と出会ったことによって世界が一変する。突然街を襲ったスタンピードから2人で隣国まで逃れ、そこで冒険者となったカイ達は仲間を探して冒険者ライフ!のはずが…?!
はたしてカイは運命をぶち壊して幸せを掴むことができるのか?!
火・金・日、投稿予定
投稿先『小説家になろう様』『アルファポリス様』
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!
電子書籍は、2026/3/9に発売です!
書籍は2026/3/11に発売(予約受付中)です!メロンブックス様より、特典の描き下ろしSSペーパーがあります。詳しくは、メロンブックス様へお願い致します。
イラストは、にとろん様です。よろしくお願い致します!
ファンタジー小説大賞に投票して頂いた皆様には、大変感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる