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14 デビュタントと5人の男たち(2)
14-6 テーブルの下で
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14ー6 テーブルの下で
サイナス辺境伯の屋敷で開かれた彼の婚約を祝う舞踏会は、盛大なものだった。
王族から商人まで様々な人々が招かれ、屋敷の中は、ごった返し人の波の中で、俺は、母様やルーチェ嬢たちとはぐれてしまった。
アル兄は、王都で仕事があったために少し遅れるとのことだった。
みんなとはぐれてしまった俺は、仕方ないから1人で焼き菓子などの置かれたテーブルの辺りをうろついていた。
すると、だ。
何か、黒い影のようなものがテーブルの下から伸びてきてすばやくクッキーを掴んでまたテーブルの下へと消えていくのを、俺は見てしまった。
もしかして。
俺は、テーブルの下へと潜り込みクロスの中を覗いた。
やはり、そうか!
俺の聖獣であるあのデブ猫がそっとクッキーをくすねてガリガリ食っていた。
「ダメじゃないか!マル!」
俺は、こいつのことをマルと名付けていた。
もちろん説明は要らないと思うが、まるまる肥えているのマルだ。
俺が小声で叱責するのをきいたマルは、俺に向かって低く唸った。
「にゃぐるるる・・」
「待て!こいつめ!」
俺は、テーブルの下に潜り込んでマルを捕まえようとしたがマルは、こんなときだけすばやく身をかわし俺の手から逃げ出した。
こいつ!
俺は、マルをテーブルの端まで追い詰めた。
「もう、逃げられないぞ!観念しろ、マル!」
俺は、マルにじりじりと這い寄っていった。
が、マルは、例の有名な猫のようにニヤリとした不適な笑いだけを残して影の中へと消えていった。
「ちっ!」
舌打ちした俺の耳に不意に聞き覚えのある男の声が聞こえてきた。
「いいか?あそこにいるのが例の亜大陸から来た魔族たちだ。お前のやることは、わかっているな?」
それは、かつての俺の婚約者 シュナイツの声だった。
ええっ?
俺は、テーブルの下に踞ったまま聞き耳をたてた。
「心配するな。これは、この辺りの森によく生えているただの薬草だ。まあ、我々にとってはな。だが、亜人にとっては、ちょっとした興奮剤になる。これを飲んだ奴等が何か事件を起こせば」
シュナイツの相手の誰かが何か言うのが聞こえたが声が小さすぎて聞き取れなかった。
俺は、シュナイツの足元へと近づいていった。
ピカピカに磨きあげられたシュナイツの革靴と、その横に妙にくたびれた木靴をはいた小さな足が見えた。
相手は、子供?
それにしても。
俺は、首を傾げた。
こんな木靴なんて、今時、奴隷でもはいてないぞ?
俺は、何とかして相手の顔を見ることができないかと思ってテーブルを覆うテーブルクロスの下からそっと覗き見た。
そしたら。
俺とシュナイツの目が偶然にも合ってしまった。
ヤバイ!
俺は、すぐに頭を引っ込めた。
サイナス辺境伯の屋敷で開かれた彼の婚約を祝う舞踏会は、盛大なものだった。
王族から商人まで様々な人々が招かれ、屋敷の中は、ごった返し人の波の中で、俺は、母様やルーチェ嬢たちとはぐれてしまった。
アル兄は、王都で仕事があったために少し遅れるとのことだった。
みんなとはぐれてしまった俺は、仕方ないから1人で焼き菓子などの置かれたテーブルの辺りをうろついていた。
すると、だ。
何か、黒い影のようなものがテーブルの下から伸びてきてすばやくクッキーを掴んでまたテーブルの下へと消えていくのを、俺は見てしまった。
もしかして。
俺は、テーブルの下へと潜り込みクロスの中を覗いた。
やはり、そうか!
俺の聖獣であるあのデブ猫がそっとクッキーをくすねてガリガリ食っていた。
「ダメじゃないか!マル!」
俺は、こいつのことをマルと名付けていた。
もちろん説明は要らないと思うが、まるまる肥えているのマルだ。
俺が小声で叱責するのをきいたマルは、俺に向かって低く唸った。
「にゃぐるるる・・」
「待て!こいつめ!」
俺は、テーブルの下に潜り込んでマルを捕まえようとしたがマルは、こんなときだけすばやく身をかわし俺の手から逃げ出した。
こいつ!
俺は、マルをテーブルの端まで追い詰めた。
「もう、逃げられないぞ!観念しろ、マル!」
俺は、マルにじりじりと這い寄っていった。
が、マルは、例の有名な猫のようにニヤリとした不適な笑いだけを残して影の中へと消えていった。
「ちっ!」
舌打ちした俺の耳に不意に聞き覚えのある男の声が聞こえてきた。
「いいか?あそこにいるのが例の亜大陸から来た魔族たちだ。お前のやることは、わかっているな?」
それは、かつての俺の婚約者 シュナイツの声だった。
ええっ?
俺は、テーブルの下に踞ったまま聞き耳をたてた。
「心配するな。これは、この辺りの森によく生えているただの薬草だ。まあ、我々にとってはな。だが、亜人にとっては、ちょっとした興奮剤になる。これを飲んだ奴等が何か事件を起こせば」
シュナイツの相手の誰かが何か言うのが聞こえたが声が小さすぎて聞き取れなかった。
俺は、シュナイツの足元へと近づいていった。
ピカピカに磨きあげられたシュナイツの革靴と、その横に妙にくたびれた木靴をはいた小さな足が見えた。
相手は、子供?
それにしても。
俺は、首を傾げた。
こんな木靴なんて、今時、奴隷でもはいてないぞ?
俺は、何とかして相手の顔を見ることができないかと思ってテーブルを覆うテーブルクロスの下からそっと覗き見た。
そしたら。
俺とシュナイツの目が偶然にも合ってしまった。
ヤバイ!
俺は、すぐに頭を引っ込めた。
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