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14 デビュタントと5人の男たち(2)
14-9 もう、踊れますよ!
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14ー9 もう、踊れますよ!
「わゎっ!」
俺は、思わずその場にしゃがみこんだ。
頬が火照る。
アル兄は、溜め息をつくと、俺のドレスの後ろのリボンを結んでくれた。
「これぐらい子供の頃は、しょっちゅうだったじゃないか、メリッサ」
「でも」
俺が口ごもるとアル兄は、俺を背後からぎゅっと抱き締めた。
「本当は、着せるよりも脱がせる方が興味があるけど、今はまだ我慢するよ、メリッサ」
「はいぃっ?」
俺は、振り返ってアル兄を見つめた。
アル兄は、少し頬を赤く染めてそっぽを向いた。
「ところで、何か急いでいたみたいだけど、何?」
「あっ!」
俺は、アル兄に飛び付いた。
「実は・・」
俺は、アル兄にシュナイツの企みとシュナイツを捕まえるために出ていってしまったラクアスとアレイアスの話をした。
アル兄は、しばらく考え込んでいたけど、すぐに懐から携帯用の通信器具である小型の魔導具を取り出すとそれに向かって亜大陸の方の言葉らしい言語で何かを命じていた。
アル兄は、魔導具を懐にしまうと俺に手を差し出した。
「今夜は、僕と踊ってくれる?メリッサ」
俺は、アル兄の手をとった。
「もちろん、喜んで」
俺たちが舞踏会場へと到着する頃には、もう、ワルツが始まっていた。
アル兄は、俺の手をひいて舞踏会場の中央へと連れていった。
そして、俺にお辞儀をした。
「お手をどうぞ、姫」
俺は、アル兄の仰々しい態度にくすくすっと笑って、アル兄の手に自分の手を置いた。
俺たちは、会場の床の上を滑るように舞い始めた。
音楽にあわせてアル兄のリードで踊る俺たちに、みな、注目していた。
「あの見目麗しい恋人たちは、誰なんだ?」
「なんでもガーランド公国の姫君と『アルとメル商会』の若き会長アルム・コンラッド氏だとか」
「実に、美しい番だな」
俺たちは、遠くに聞こえるざわめきを聞きながら躍り続けた。
「メリッサ、ワルツが踊れるようになったんだね」
「おかげさまで」
俺は、にっと笑った。
「もう、アル兄の足を踏まないぐらいには、ね」
「誰と練習したの?」
アル兄がぐっと俺の体を抱き寄せた。俺は、アル兄の胸に抱かれて頭が真っ白になっていた。
胸は、早鐘を打ち、頬は、熱かった。
「誰とも、練習なんて」
「嘘だ。クロと踊ったんだろう?」
俺は、口ごもった。
「それは」
「もう、クロとも踊らないで」
アル兄が囁いた。
「僕だけのお姫様になって」
「アル兄・・」
そのときだった。
ガラスが派手に割れる音が辺りに響き、人々の悲鳴があがった。
「わゎっ!」
俺は、思わずその場にしゃがみこんだ。
頬が火照る。
アル兄は、溜め息をつくと、俺のドレスの後ろのリボンを結んでくれた。
「これぐらい子供の頃は、しょっちゅうだったじゃないか、メリッサ」
「でも」
俺が口ごもるとアル兄は、俺を背後からぎゅっと抱き締めた。
「本当は、着せるよりも脱がせる方が興味があるけど、今はまだ我慢するよ、メリッサ」
「はいぃっ?」
俺は、振り返ってアル兄を見つめた。
アル兄は、少し頬を赤く染めてそっぽを向いた。
「ところで、何か急いでいたみたいだけど、何?」
「あっ!」
俺は、アル兄に飛び付いた。
「実は・・」
俺は、アル兄にシュナイツの企みとシュナイツを捕まえるために出ていってしまったラクアスとアレイアスの話をした。
アル兄は、しばらく考え込んでいたけど、すぐに懐から携帯用の通信器具である小型の魔導具を取り出すとそれに向かって亜大陸の方の言葉らしい言語で何かを命じていた。
アル兄は、魔導具を懐にしまうと俺に手を差し出した。
「今夜は、僕と踊ってくれる?メリッサ」
俺は、アル兄の手をとった。
「もちろん、喜んで」
俺たちが舞踏会場へと到着する頃には、もう、ワルツが始まっていた。
アル兄は、俺の手をひいて舞踏会場の中央へと連れていった。
そして、俺にお辞儀をした。
「お手をどうぞ、姫」
俺は、アル兄の仰々しい態度にくすくすっと笑って、アル兄の手に自分の手を置いた。
俺たちは、会場の床の上を滑るように舞い始めた。
音楽にあわせてアル兄のリードで踊る俺たちに、みな、注目していた。
「あの見目麗しい恋人たちは、誰なんだ?」
「なんでもガーランド公国の姫君と『アルとメル商会』の若き会長アルム・コンラッド氏だとか」
「実に、美しい番だな」
俺たちは、遠くに聞こえるざわめきを聞きながら躍り続けた。
「メリッサ、ワルツが踊れるようになったんだね」
「おかげさまで」
俺は、にっと笑った。
「もう、アル兄の足を踏まないぐらいには、ね」
「誰と練習したの?」
アル兄がぐっと俺の体を抱き寄せた。俺は、アル兄の胸に抱かれて頭が真っ白になっていた。
胸は、早鐘を打ち、頬は、熱かった。
「誰とも、練習なんて」
「嘘だ。クロと踊ったんだろう?」
俺は、口ごもった。
「それは」
「もう、クロとも踊らないで」
アル兄が囁いた。
「僕だけのお姫様になって」
「アル兄・・」
そのときだった。
ガラスが派手に割れる音が辺りに響き、人々の悲鳴があがった。
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