6 / 38
6 突然の告白タイム?
しおりを挟む
翌日の昼頃、勇者一行は、町に帰還した。
俺たちは、町の人々に迎えられる彼らのことを遠く離れたところから見守っていた。
「先頭を歩いている銀の鎧を身に纏っている奴が勇者らしい」
イオルグが言ったので俺も目を凝らして勇者の姿を追った。
あれは・・
明るい肩までの茶髪に、男らしい精悍な横顔。
間違いない。
あれは、俺の知っている侑真だ。
しかも、勇者の脇を固める女戦士や、魔法使いらしき人たちも俺のクラスメイトたちだった。
どういうこと?
そのとき、一際、俺たちの目をひく人物が現れた。
それは、勇者一行の最後に付き従っている大きなリュックを背負った小柄な短い黒髪の眼鏡をかけた少年だった。
「もしかして、あれが?」
ヴィスコンティに問われて、俺は、頷いた。
そう。
あのチビで、地味な目立たない人物が、俺、竹内 ハジメの本体だった。
「あの中に魔王様が?」
「連中、魔王様を荷物運びにしてやがる」
イオルグが腹立たしそうに、ギリギリと歯軋りした。
「全員、抹殺しとくか?ヴィス」
「いえ」
ヴィスコンティが真剣な表情で応じた。
「あれは、一応、ハジメの知り合いのようだし、今回だけは、見逃しておきましょう」
なんか、こわっ!
俺は、背筋を冷たいものが走るのを感じていた。
この2人、マジ、こわっ!
「とにかく、夜になるのを待って、魔王様のもとへ向かいましょう」
ヴィスコンティの言葉に、俺とイオルグは、頷いた。
その日の夜、ティルダー男爵邸では、勇者のためのパーティーが開かれていた。
俺たちは、その騒ぎに乗じて男爵邸へと潜入した。
広間では、音楽が奏でられ、着飾った人々が談笑していた。
俺たちは、目立たないように屋敷の使用人風の衣装に身を包んでいたが、なんだか、すごく場違いで、人々の視線を感じる。
一刻も早く、ここから去りたい。
俺たちは、懸命に、俺の本体を探した。
だが、まったく、見つからない。
「変だな。魔王様、いや、ハジメがどこにもいねぇぞ」
イオルグが言うと、ヴィスコンティも言った。
「こっちも、いませんでした」
「もしかして、疲れちゃって部屋に先に戻ってるんじゃないかな」
俺は、2人に言った。
「今なら、部屋の方には、人がいないしチャンスだよ」
俺たちは、屋敷の奥へと侵入した。
途中、警備の人たちがいたのをイオルグが皆殺そうとしたので、俺は、奴を止めた。
「乱暴なことしないで。俺がやるよ」
俺は、警備の人々にそっと近づくと彼等が眠ってくれるようにと念じた。すると、その屈強な男たちは、突然、ぐったりと倒れて、寝息をたて始めた。
「さすが」
イオルグが感心したように言うと、俺の頭をがしがしっと撫でた。
「だけど、なんで、お前の体、荷物持ちだったんだ?」
「知らないよ、そんなこと」
俺たちは、屋敷の奥へと入っていった。
が、たくさん部屋があって、どこが魔王様、つまり俺の本体の部屋かわからなかった。
「なんか、ないのかよ?自分の体なんだし、びびっとこないのか?」
イオルグに言われて、俺は、目を閉じて集中した。
俺の体。
どこだ?
不意に、なんだか、背筋がぞくぞくするような妙な感覚が俺の体を襲った。
あれ?
俺は、腰が砕けて崩れ落ちそうになるのをヴィスコンティに支えられた。
「どうしましたか?ハジメ」
「う・・ん・・」
俺は、体の奥が疼くような感覚に息をあらげていた。
なんだ、この感覚?
俺は、足ががくがく震えて立っていられなくなっていた。
「あっ・・な、何、これ・・へん、だ・・」
「大丈夫ですか?ハジメ」
ヴィスコンティは、俺を抱き上げると近くの部屋のドアを開いて俺を中へと運び込んだ。
その部屋は、明かりがついていたが、誰も人影はなかった。
ヴィスコンティは、俺を豪華なソファに横たえると、服の胸元をくつろげた。
そのとき、どこからか、低い声がきこえてきた。
「・・ふっ・・あっ・・だ、だめぇっ!そんな・・」
「こんなにして、本当に、かわいいな」
あれ?
この声、なんか、聞き覚えがあるような。
俺は、熱い吐息を漏らした。
「んぅっ・・」
「大丈夫ですか?ハジメ」
ヴィスコンティが俺を案じているとき、イオルグは、にやりと笑って声のする方へと足音を忍ばせて近づいていった。
それは、隣の部屋から聞こえてきた。
イオルグは、隣の部屋へと通じる扉をそっと開くと中を覗き見た。
「はっ・・あぁっ!だめぇっ!」
「あぁっ!んっ・・やぁっ!」
俺は、堪らず体を反らせて声をあげていた。
「あっ!バカ!」
イオルグがちっと舌打ちしたと同時に、全裸の侑真がイオルグの背後に現れ、俺たちを冷たい目で見つめていた。
「誰だ?お前たちは」
侑真の手には、鈍く輝く聖剣が握られていた。
「答えろ!」
「どうする?ヴィス。こいつ、殺していいか?」
イオルグは、ヴィスコンティの返事を待つことなく鬼に変化していく。
俺は、叫んだ。
「だめぇ!イオルグ、侑真も、やめてっ!」
「えっ?」
俺の言葉をきいた侑真がはっと息を飲んだ。
「・・ハジメ?・・」
「ふふっ・・やっときたか、遅いぞ、ヴィスコンティ」
侑真の後ろから全裸にシャツを羽織っただけの俺の本体が現れた。
「ルファス、知り合いか?」
侑真が振り向いて彼のことを抱き寄せた。
マジで?
俺は、思わす顔が熱くなった。
なんで?
俺、侑真に抱かれてるの?
「ご無事でしたか、我が主よ」
イオルグとヴィスコンティが膝まづく。
侑真は、鬼と美男子に歩み寄っていく俺の姿をした者に向かってきいた。
「これは、どういうことだ?ルファス」
「どうもこうも」
ルファスと呼ばれた俺の体は、妖しい微笑みを浮かべた。
「やっと、役者が揃ったっていうことだ、侑真」
「落ち着きましたか?ハジメ」
ヴィスコンティがソファに腰かけた俺に水の入ったコップを手渡しながらきいた。俺は、コップを受けとると一口飲んでから、頷いた。
「たぶん、もう、大丈夫」
「まったく、どうしようもないな、お前のお友だちとやらは」
美少年の姿に戻ったイオルグがはぁっ、と溜め息をついた。
「手が速いというか。魔王様も魔王様だ。あんなガキに。しかも、勇者だし」
「私の悪口か?お前も偉くなったものだな、イオルグ」
いつの間にかイオルグの背後に、俺の体と侑真が立っていた。
2人とも風呂に入って、白いシャツと、黒いズボンに着替えていた。
「ま、ま、魔王様っ!」
イオルグがそっくり返っていたソファから飛び降りて床の上に膝をついてひれ伏した。
俺、こと魔王ルファスは、ソファに腰かけると、イオルグに言った。
「もういい。顔を上げろ、イオルグ」
「はっ!」
イオルグが膝まづいたまま、顔を上げた。
ルファスは、俺の姿で魔王の姿をした俺をじっと見つめた。
「お前が、この体の持ち主、ハジメ、か?」
ルファスは、ふん、と鼻を鳴らした。
「噂は、侑真から聞かされている。なんでも、侑真の幼馴染みだとか」
「は、はい」
俺は、思わず、頭を下げた。
「すみません」
「なぜ、お前が謝る?」
ルファスは、俺の姿で、俺ならあり得ないぐらい自信に溢れた様子でバカにするように笑った。
「おかしな奴だ」
「・・っていうか・・その・・」
俺は、ルファスに恐る恐るきいた。
「あの、なんで、侑真と、その・・俺、いや、あなたがそういう関係に?」
「ああ、我々のことか?」
ルファスが背後に立っていた侑真のことを抱き寄せるとその手をとって口づけた。
「侑真は、私の番、だ」
「はい?」
俺は、ハトマメできいた。
「どういうこと?」
「ハジメ・・すまない。俺は、お前に隠していたことがあるんだ」
侑真が俺を見つめて話始めた。
「俺は、昔からずっとお前のことが好きだったんだ」
はい?
マジですか?
俺は、驚きのあまり言葉が出なかった。
侑真の話は、こうだった。
子供の頃から、俺のことが気になり、物心つく頃には、実は、俺を愛していたのだという侑真が、この世界にきて、ついに、俺にというか、俺の体に入った魔王ルファスに告白したらしい。
「初めてだったよ。あんな風に、真摯に見つめられ、心から求められたのは」
ルファスが俺に言った。
「見知らぬお前に嫉妬してしまうほどに、な」
男同士での婚姻も認められているというこの世界においてルファスが侑真のことを受け入れるようになったことは、自然な流れだったのだという。
「私は、勇者である侑真を番とすることとした」
「もう、俺たちは、離れられない。わかってくれ、ハジメ」
がっしりと手を握り合う2人に、俺は、何も言えずに、ただ、口をぱくぱくさせていた。
マジなんですか?
ほんとに、それでいいの?
俺は、心の中でシャウトしていた。
誰か、なんとか、言ってくれ!
俺たちは、町の人々に迎えられる彼らのことを遠く離れたところから見守っていた。
「先頭を歩いている銀の鎧を身に纏っている奴が勇者らしい」
イオルグが言ったので俺も目を凝らして勇者の姿を追った。
あれは・・
明るい肩までの茶髪に、男らしい精悍な横顔。
間違いない。
あれは、俺の知っている侑真だ。
しかも、勇者の脇を固める女戦士や、魔法使いらしき人たちも俺のクラスメイトたちだった。
どういうこと?
そのとき、一際、俺たちの目をひく人物が現れた。
それは、勇者一行の最後に付き従っている大きなリュックを背負った小柄な短い黒髪の眼鏡をかけた少年だった。
「もしかして、あれが?」
ヴィスコンティに問われて、俺は、頷いた。
そう。
あのチビで、地味な目立たない人物が、俺、竹内 ハジメの本体だった。
「あの中に魔王様が?」
「連中、魔王様を荷物運びにしてやがる」
イオルグが腹立たしそうに、ギリギリと歯軋りした。
「全員、抹殺しとくか?ヴィス」
「いえ」
ヴィスコンティが真剣な表情で応じた。
「あれは、一応、ハジメの知り合いのようだし、今回だけは、見逃しておきましょう」
なんか、こわっ!
俺は、背筋を冷たいものが走るのを感じていた。
この2人、マジ、こわっ!
「とにかく、夜になるのを待って、魔王様のもとへ向かいましょう」
ヴィスコンティの言葉に、俺とイオルグは、頷いた。
その日の夜、ティルダー男爵邸では、勇者のためのパーティーが開かれていた。
俺たちは、その騒ぎに乗じて男爵邸へと潜入した。
広間では、音楽が奏でられ、着飾った人々が談笑していた。
俺たちは、目立たないように屋敷の使用人風の衣装に身を包んでいたが、なんだか、すごく場違いで、人々の視線を感じる。
一刻も早く、ここから去りたい。
俺たちは、懸命に、俺の本体を探した。
だが、まったく、見つからない。
「変だな。魔王様、いや、ハジメがどこにもいねぇぞ」
イオルグが言うと、ヴィスコンティも言った。
「こっちも、いませんでした」
「もしかして、疲れちゃって部屋に先に戻ってるんじゃないかな」
俺は、2人に言った。
「今なら、部屋の方には、人がいないしチャンスだよ」
俺たちは、屋敷の奥へと侵入した。
途中、警備の人たちがいたのをイオルグが皆殺そうとしたので、俺は、奴を止めた。
「乱暴なことしないで。俺がやるよ」
俺は、警備の人々にそっと近づくと彼等が眠ってくれるようにと念じた。すると、その屈強な男たちは、突然、ぐったりと倒れて、寝息をたて始めた。
「さすが」
イオルグが感心したように言うと、俺の頭をがしがしっと撫でた。
「だけど、なんで、お前の体、荷物持ちだったんだ?」
「知らないよ、そんなこと」
俺たちは、屋敷の奥へと入っていった。
が、たくさん部屋があって、どこが魔王様、つまり俺の本体の部屋かわからなかった。
「なんか、ないのかよ?自分の体なんだし、びびっとこないのか?」
イオルグに言われて、俺は、目を閉じて集中した。
俺の体。
どこだ?
不意に、なんだか、背筋がぞくぞくするような妙な感覚が俺の体を襲った。
あれ?
俺は、腰が砕けて崩れ落ちそうになるのをヴィスコンティに支えられた。
「どうしましたか?ハジメ」
「う・・ん・・」
俺は、体の奥が疼くような感覚に息をあらげていた。
なんだ、この感覚?
俺は、足ががくがく震えて立っていられなくなっていた。
「あっ・・な、何、これ・・へん、だ・・」
「大丈夫ですか?ハジメ」
ヴィスコンティは、俺を抱き上げると近くの部屋のドアを開いて俺を中へと運び込んだ。
その部屋は、明かりがついていたが、誰も人影はなかった。
ヴィスコンティは、俺を豪華なソファに横たえると、服の胸元をくつろげた。
そのとき、どこからか、低い声がきこえてきた。
「・・ふっ・・あっ・・だ、だめぇっ!そんな・・」
「こんなにして、本当に、かわいいな」
あれ?
この声、なんか、聞き覚えがあるような。
俺は、熱い吐息を漏らした。
「んぅっ・・」
「大丈夫ですか?ハジメ」
ヴィスコンティが俺を案じているとき、イオルグは、にやりと笑って声のする方へと足音を忍ばせて近づいていった。
それは、隣の部屋から聞こえてきた。
イオルグは、隣の部屋へと通じる扉をそっと開くと中を覗き見た。
「はっ・・あぁっ!だめぇっ!」
「あぁっ!んっ・・やぁっ!」
俺は、堪らず体を反らせて声をあげていた。
「あっ!バカ!」
イオルグがちっと舌打ちしたと同時に、全裸の侑真がイオルグの背後に現れ、俺たちを冷たい目で見つめていた。
「誰だ?お前たちは」
侑真の手には、鈍く輝く聖剣が握られていた。
「答えろ!」
「どうする?ヴィス。こいつ、殺していいか?」
イオルグは、ヴィスコンティの返事を待つことなく鬼に変化していく。
俺は、叫んだ。
「だめぇ!イオルグ、侑真も、やめてっ!」
「えっ?」
俺の言葉をきいた侑真がはっと息を飲んだ。
「・・ハジメ?・・」
「ふふっ・・やっときたか、遅いぞ、ヴィスコンティ」
侑真の後ろから全裸にシャツを羽織っただけの俺の本体が現れた。
「ルファス、知り合いか?」
侑真が振り向いて彼のことを抱き寄せた。
マジで?
俺は、思わす顔が熱くなった。
なんで?
俺、侑真に抱かれてるの?
「ご無事でしたか、我が主よ」
イオルグとヴィスコンティが膝まづく。
侑真は、鬼と美男子に歩み寄っていく俺の姿をした者に向かってきいた。
「これは、どういうことだ?ルファス」
「どうもこうも」
ルファスと呼ばれた俺の体は、妖しい微笑みを浮かべた。
「やっと、役者が揃ったっていうことだ、侑真」
「落ち着きましたか?ハジメ」
ヴィスコンティがソファに腰かけた俺に水の入ったコップを手渡しながらきいた。俺は、コップを受けとると一口飲んでから、頷いた。
「たぶん、もう、大丈夫」
「まったく、どうしようもないな、お前のお友だちとやらは」
美少年の姿に戻ったイオルグがはぁっ、と溜め息をついた。
「手が速いというか。魔王様も魔王様だ。あんなガキに。しかも、勇者だし」
「私の悪口か?お前も偉くなったものだな、イオルグ」
いつの間にかイオルグの背後に、俺の体と侑真が立っていた。
2人とも風呂に入って、白いシャツと、黒いズボンに着替えていた。
「ま、ま、魔王様っ!」
イオルグがそっくり返っていたソファから飛び降りて床の上に膝をついてひれ伏した。
俺、こと魔王ルファスは、ソファに腰かけると、イオルグに言った。
「もういい。顔を上げろ、イオルグ」
「はっ!」
イオルグが膝まづいたまま、顔を上げた。
ルファスは、俺の姿で魔王の姿をした俺をじっと見つめた。
「お前が、この体の持ち主、ハジメ、か?」
ルファスは、ふん、と鼻を鳴らした。
「噂は、侑真から聞かされている。なんでも、侑真の幼馴染みだとか」
「は、はい」
俺は、思わず、頭を下げた。
「すみません」
「なぜ、お前が謝る?」
ルファスは、俺の姿で、俺ならあり得ないぐらい自信に溢れた様子でバカにするように笑った。
「おかしな奴だ」
「・・っていうか・・その・・」
俺は、ルファスに恐る恐るきいた。
「あの、なんで、侑真と、その・・俺、いや、あなたがそういう関係に?」
「ああ、我々のことか?」
ルファスが背後に立っていた侑真のことを抱き寄せるとその手をとって口づけた。
「侑真は、私の番、だ」
「はい?」
俺は、ハトマメできいた。
「どういうこと?」
「ハジメ・・すまない。俺は、お前に隠していたことがあるんだ」
侑真が俺を見つめて話始めた。
「俺は、昔からずっとお前のことが好きだったんだ」
はい?
マジですか?
俺は、驚きのあまり言葉が出なかった。
侑真の話は、こうだった。
子供の頃から、俺のことが気になり、物心つく頃には、実は、俺を愛していたのだという侑真が、この世界にきて、ついに、俺にというか、俺の体に入った魔王ルファスに告白したらしい。
「初めてだったよ。あんな風に、真摯に見つめられ、心から求められたのは」
ルファスが俺に言った。
「見知らぬお前に嫉妬してしまうほどに、な」
男同士での婚姻も認められているというこの世界においてルファスが侑真のことを受け入れるようになったことは、自然な流れだったのだという。
「私は、勇者である侑真を番とすることとした」
「もう、俺たちは、離れられない。わかってくれ、ハジメ」
がっしりと手を握り合う2人に、俺は、何も言えずに、ただ、口をぱくぱくさせていた。
マジなんですか?
ほんとに、それでいいの?
俺は、心の中でシャウトしていた。
誰か、なんとか、言ってくれ!
12
あなたにおすすめの小説
悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~
トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。
しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。
貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。
虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。
そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる?
エブリスタにも掲載しています。
捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?
めがねあざらし
BL
役立たずと追放されたΩのリオン。
治癒師の家に生まれながら癒しの力もないと見放された彼を拾ったのは、獣人国ザイファルの将軍であり、冷徹と名高い王太子・ガルハルトだった。
だが、彼の傷を“舐めた”瞬間、リオンの秘められた異能が覚醒する。
その力は、獣人たちにとって“聖なる奇跡”。
囲い込まれ、離されず、戸惑いながらも、ガルハルトの腕の中で心は揺れて──偽りの関係が、いつしか嘘では済まなくなっていく。
異能×政治×恋愛。
運命が交錯する王宮オメガバースファンタジー。
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
転生悪役弟、元恋人の冷然騎士に激重執着されています
柚吉猫
BL
生前の記憶は彼にとって悪夢のようだった。
酷い別れ方を引きずったまま転生した先は悪役令嬢がヒロインの乙女ゲームの世界だった。
性悪聖ヒロインの弟に生まれ変わって、過去の呪縛から逃れようと必死に生きてきた。
そんな彼の前に現れた竜王の化身である騎士団長。
離れたいのに、皆に愛されている騎士様は離してくれない。
姿形が違っても、魂でお互いは繋がっている。
冷然竜王騎士団長×過去の呪縛を背負う悪役弟
今度こそ、本当の恋をしよう。
異世界転移しました。元天才魔術師との優雅なお茶会が仕事です。
渡辺 佐倉
BL
榊 俊哉はつまらないサラリーマンだった。
それがある日異世界に召喚されてしまった。
勇者を召喚するためのものだったらしいが榊はハズレだったらしい。
元の世界には帰れないと言われた榊が与えられた仕事が、事故で使い物にならなくなった元天才魔法使いの家庭教師という仕事だった。
家庭教師と言っても教えられることはなさそうだけれど、どうやら元天才に異世界の話をしてイマジネーションを復活させてほしいという事らしい。
知らない世界で、独りぼっち。他に仕事もなさそうな榊はその仕事をうけることにした。
(元)天才魔術師×転生者のお話です。
小説家になろうにも掲載しています
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる