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8 魔王の降臨とマリージアの奇跡
8ー9 教えてくれ。
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8ー9 教えてくれ。
左へと進んだ俺とリリウス、エディット、ロナードのパーティーが薄暗い通路を進んでいくとしばらくして前方から光がさしてきた。
そのまま進んでいくと、俺たちは、ひらけた場所へと出た。
そこは、草原のど真ん中だった。
そよそよと風が吹き抜けている。
草の香。
俺たちは、辺りを見回したが見える限り何もない。
ただの草原が広がっていた。
背後を振り返ると俺たちがやってきた道が消えている。
「進むしかないってことか」
ロナードがマッピングしながら呟く。
俺たちは、草原の中を歩いていった。
すっとリリウスが手を伸ばして俺たちを止めた。
「獣の臭いがする」
リリウスが小声で囁く。
遠くから獣の遠吠えがきこえた。
前方から黒狼の群れが現れた。
群れは、こちらへと迫ってきている。
「ここは、俺に任せろ!」
リリウスが腰にぶら下げている長剣を抜くと駆け出していく。
それは、俺が前にライディアからもらった神剣『メイヤー・クリストフ』だ。
俺が使うよりもリリウスが持つ方がずっと役に立つだろうからリリウスに譲ったのだ。
エディットがすかさずリリウスに身体強化と防御の魔法をかける。
俺とロナードは、リリウスのうち漏らした狼たちがくるのを次々とマジックアローで仕留めていく。
俺たちは、群れをほぼ全滅させた。
倒された黒狼たちは、魔石へと変じていった。
一応、その魔石を拾ってエディットの持つ革の鞄へとしまう。
「あれっ!」
ロナードが黒狼たちがきた方向を指差して叫んだ。
遠くからもわかるぐらい巨大な白狼がのっしのっしと歩み寄ってくる。
ラーズを連れてこなかったことを俺は、一瞬後悔していた。
ラーズが一緒に行きたいと言ったとき、俺は、ラーズにトカゲの谷の警備のために残ってもらったのだ。
だが、今となってはもう遅い。
「来るぞ」
リリウスが呟き、俺たちは、身構えた。
だが、その白狼は、攻撃をしてくる様子もなく俺たちのことをじっと凝視している。
なんだ?
俺が魔法書『スキルイーター』を取り出したとき、頭の中に声が響く。
『教えてくれ。私は、誰かを』
はい?
左へと進んだ俺とリリウス、エディット、ロナードのパーティーが薄暗い通路を進んでいくとしばらくして前方から光がさしてきた。
そのまま進んでいくと、俺たちは、ひらけた場所へと出た。
そこは、草原のど真ん中だった。
そよそよと風が吹き抜けている。
草の香。
俺たちは、辺りを見回したが見える限り何もない。
ただの草原が広がっていた。
背後を振り返ると俺たちがやってきた道が消えている。
「進むしかないってことか」
ロナードがマッピングしながら呟く。
俺たちは、草原の中を歩いていった。
すっとリリウスが手を伸ばして俺たちを止めた。
「獣の臭いがする」
リリウスが小声で囁く。
遠くから獣の遠吠えがきこえた。
前方から黒狼の群れが現れた。
群れは、こちらへと迫ってきている。
「ここは、俺に任せろ!」
リリウスが腰にぶら下げている長剣を抜くと駆け出していく。
それは、俺が前にライディアからもらった神剣『メイヤー・クリストフ』だ。
俺が使うよりもリリウスが持つ方がずっと役に立つだろうからリリウスに譲ったのだ。
エディットがすかさずリリウスに身体強化と防御の魔法をかける。
俺とロナードは、リリウスのうち漏らした狼たちがくるのを次々とマジックアローで仕留めていく。
俺たちは、群れをほぼ全滅させた。
倒された黒狼たちは、魔石へと変じていった。
一応、その魔石を拾ってエディットの持つ革の鞄へとしまう。
「あれっ!」
ロナードが黒狼たちがきた方向を指差して叫んだ。
遠くからもわかるぐらい巨大な白狼がのっしのっしと歩み寄ってくる。
ラーズを連れてこなかったことを俺は、一瞬後悔していた。
ラーズが一緒に行きたいと言ったとき、俺は、ラーズにトカゲの谷の警備のために残ってもらったのだ。
だが、今となってはもう遅い。
「来るぞ」
リリウスが呟き、俺たちは、身構えた。
だが、その白狼は、攻撃をしてくる様子もなく俺たちのことをじっと凝視している。
なんだ?
俺が魔法書『スキルイーター』を取り出したとき、頭の中に声が響く。
『教えてくれ。私は、誰かを』
はい?
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