異世界召喚されたら神子の乳父になりました。もれなく国王の妃となる予定らしいです。

トモモト ヨシユキ

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6 体から始まる恋ですか?

6-5 行くよ!

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                    6ー5   行くよ!

    「レンは、かわいくって、きれい、だ」
    ルイスが頬を赤らめて、俺に微笑んだ。
    「黒い髪も、夜空のような瞳も、この世のものとは思えないぐらい美しい。こんな人の夫になれるなんて俺は、運がいい」
    「嘘、だ」
    俺は、ふぃっと顔をそらした。
    「俺は、かわいくも、きれいでもないし。お前らが気の毒だよ。俺なんかの相手させられて」
   「そんなわけ、ないだろう!」
    ルイスが怒ったように声をあげた。
   「レンみたいな美しくて可憐な人は、この世界のどこにもいないよ!」
   「そんなことが」
    俺は、涙目になってルイスを見ていた。
   「信じられるかよ!」
    「信じてくれ、レン」
     ルイスが囁いた。
   「お前に魅了された俺たちのことをもっともっと信じて。そしたら俺は、お前のためになんだってしてみせる。この世界を丸ごとお前に差し出してもいい。約束するよ、レン。俺は、一生、お前だけを愛する。だから」
    ルイスは、俺をじっと熱い瞳で見つめた。
    「お前も俺のこと、少しは、好きになってくれ」
    「ルイス・・」
    ルイスは、俺のことをぎゅうっと抱き締めると俺の耳元へと唇を寄せた。
   「レン・・」
   俺たちは、しばらく抱き合ったままじっとしていた。
   お互いの体温が伝わってくる。
   ルイスがいっそう強く俺を抱き締めた。
   俺は、ルイスに抱かれてあの日のことを思い出していた。
   ルイスに初めて抱かれたあの雨の日のことを。
    「ルイス・・ありがと」
   「えっ?」
    「あのとき、俺のこと助けてくれただろ」
    「ああ」
     ルイスは、俺の体を抱く手に力をこめた。
   「そんなの・・ぜんぜん、違うんだ。俺は、あのとき、ほんとは、あいつらと同じだった。お前のこと、欲しいと思っていたんだ。あの場でお前を押し倒してめちゃめちゃにしたかった」
     マジですか?
   俺は、痛いぐらいルイスに抱き締められてその香りに目を潤めていた。
   ルイスは、雄の匂いがした。
   なのに、俺は、それが嫌じゃなかった。
   俺たちは、その日の午後を一緒に過ごした。
   ベッドの上でお互いを抱き締めあって。
  俺は、ルイスの胸に耳を押し当ててルイスの心臓の音を聞いていた。
   俺たちは、いろいろな話をした。
   これまでのこと。
   家族のこと。
   将来の夢。
   そして、学校の話も。
    「俺、転校することにしたんだ」
     ルイスが不意に漏らした。
   「もっとレベルは下がるんだけど、平民にも開かれた学校にかわることにしたんだ」
    「マジで?」
    「 ああ、同じ王都にある学校だし、家からは近いしな」
      ルイスの話をきいて、俺は、思わず言っていた。
   「俺もその学校に転校したい!」
    「本気かよ?」
     ルイスが真面目な表情をした。
    「平民の方が多いような学校だぜ?聖母様の来るようなとこじゃない」
    「いや、俺、絶対、そこに行く!」
    俺は、もう決めていた。
   ルイスは、呆れたみたいにくすっと笑った。
    「なら、一緒に来いよ、レン」
   「うん」
    俺は、頷いた。
   「行くよ、ルイス」
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