妹の身代りに生け贄にされたんだけどガチでマジ恋しちゃいました~世界にただ1人の男Ωは、邪神の激愛に絆される~

トモモト ヨシユキ

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9 月と2人の番たち

9ー2 間違え

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 9ー2 間違え

 どうしたものかな。
 そう、僕が悩んでいると時の狭間の空間がふいに切り裂かれてこじ開けられるのがわかった。
 「な、なんだ?」
 時の神が面白いぐらい動揺している。
 切り裂かれた空間から何かがこちらへやってくるのがわかった。
 「お前たち!こんなことをして許されると思うなよ!」
 わぁわぁ騒いでいる時の神の横で僕は、目を見開いていた。
 金色の豪奢な髪を振り乱したルーデニア兄上と艶やかな黒髪を全身にまとわせているヴェルデが僕と時の神の前に現れた。
 「「マクシア!」」
 僕の背中がぞくぞくするぐらい切羽詰まった2人の声に思わず熱い吐息が漏れる。
 「どうしてここに?」
 まだ、わぁわぁ言ってる時の神を横目に僕はわざと冷たくきいた。
 「ここだとこいつが言ったから」
 ヴェルデがすがるような目で僕を見つめる。
 ほんとにかわいいな!
 心の中でにやにやしてしまう。
 「ルーデニア兄上は?」
 「私は・・」
 ルーデニア兄上がいつになく気弱な感じで答える。
 「お前が逃げるならここしかないと思った」
 「だからって!」
 僕は、ふいっとそっぽを向く。
 「来ていいってことにはならないけどね!」
 「「なんで?」」
 なんだか衝撃を受けている2人を見て僕は、いい気味だと思っていた。
 2人して僕を振り回して。
 挙げ句の果てに世界を滅ぼすとか?
 やってらんないし!
 僕は、はやく2人の番と巣作りして、それであの子を産んでやりたいのに!
 ヴェルデもルーデニア兄上も僕に冷たくされたぐらいでおろおろしているし!
 「いったいどうすればいいんだ?マクシア」
 ルーデニア兄上が泣きそうになってる?
 「確かに、無体なことをしてきたが、それもお前を愛しているから。私だけのものにしたかったから、だ!」
 「俺は」
 ヴェルデがうぅっと唸る。
 「マクシア、俺だけのものにしたかっただけ」
 「そこ!」
 僕は、はぁっとため息をつく。
 「2人とも、そこ、間違えてるし!」
 「「ええっ!?」」
 きょとんとしている2人に僕は、諭すように話した。
 「僕は、ものじゃないから!それに、番は1人とは限らないし!それぐらい、あなた方ならわかってる筈でしょ?」
 ルーデニア兄上とヴェルデがお互いをちらっと見やる。
 「すまなかった、マクシア」
 「ごめん」
 うん。
 速攻謝ってくるなんて2人とも素直だな!
 「わかってるなら、よし!」
 僕は、2人に向かって微笑んだ。
 僕の笑顔を見て2人の目がきらきらと輝いた。
 かわいいな、もう!
 僕の番たちは、なんでこんなにかわいいわけ?
  
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