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底なし沼にて
100.
しおりを挟む「し、城の外に革命軍がっ!!」
そう、陛下の娼婦と化している侍女が慌てふためいて謁見の間に口上も無しに入ってきた時に。その首を無言のまま第1部隊隊長が斬り落として咎めるのを見た時に。団長が怯えたように身体を震わせ、目をうろうろとさ迷わせた時に。無様に大口を開け、みるみるうちに青ざめていく陛下を捉えた時に。にこやかに優美な笑みを称えたまま薄紫の瞳を酷薄に細めた時に。
俺の心は、自分でも驚く程に凪いでいた。
侍女だったものが離れた頭と首からダラダラと血液を流して倒れ伏すのをぼんやりと見つめながら、俺は上座に座る陛下を見上げる。途中、勘繰るように此方を眺めるイリアス様と目が合ったが、特に声を掛けられることは無かった。
そもそも、何を驚く事があるのだろう。まさか本当に革命軍が王城にまで攻め入って来るとまでは思っていなかったのだろうか。あぁ、なんてーー
びきり、と胸が軋む感覚に眉を顰め、俺は思考を止めた。
「陛下、如何致しましょう」
「けっ、けっ、結界はっ!!!」
「レーネ」
「……既に」
創ってるっての。お陰で先程から全身を鞭打たれるような激痛が絶え間なく襲いかかってきているのだ。堪えていないと今にも絶叫して嘔吐して地面をのたうち回ってしまいそうで、俺は言葉少なにギチリと歯を食いしばる。外からは、活気と希望に溢れた雄叫びが聞こえてくる。
は、と息を吐き、胸元をぐしゃりと抑え。そこに確かな温かみを感じて僅かに微笑んだ。というのも、ノアの手紙と日記帳を部屋から持ち出して来たのだ。真っ先に狙われるであろう騎士団の宿舎になんて、命よりも大切なものを置いておく訳には行かないから。
きちんと折り畳んで日記帳に挟み込んだノアの手紙。ずっと、俺のそばにいてくれた。ーーさいごまで、一緒だ。
「ーー各自、戦闘に備えよ。ゴーダンは殿下のそばに。レーネは、【皆殺しにしろ】」
何とか平静を取り戻したらしい騎士団長の言葉に頷く。第1部隊隊長が無言のままイリアス様のお傍に寄り添うのを不満げに見つめていた団長は、そんな彼を見つめていた俺に気付くと気まずそうに「早く行け」と顎をしゃくった。そして、真っ青になって頭を抱えている陛下の側へと走っていく。
俺が憧れ、尊敬し、追従して来た騎士団の長のなんと無様な姿か。王子に愛される己の部下に嫉妬し、自分も寵愛を得て甘い蜜を啜らんと陛下の足元に侍る。
「……御意」
それでも、俺の主人の1人なのだ。主人ならば、護らねばならない。彼は何をしても許される身分なのだから。そうだろう。そう思え。
限りない諦念と失望に目を伏せ、一礼してさっさと謁見の間を後にする。その際イリアス様の視線が異様に刺さったのが気になったが、まぁ、いつもの事なので。もしヴィンセント殿ーーいや、反逆者からの手紙の内容まで看破していたとしたら末恐ろしい話だが……その場合、俺はとうに死んでいるだろうから。
何とも嫌な確認の仕方だ。知らず口角が歪に上がった。
バキ、バキ、と結界がこの身を抉り裂く音が、城の周囲一体からーー身体の奥底から響いてくる。けほっ、と小さく咳込めば、ぽたぽたと地面に滴り落ちる血液。
ーーうぉおおおお!!!!
ーー革命軍万歳!!革命軍万歳!!革命軍万歳!!
「…………おげんきな、ことで」
戸惑った様子の侍女達が、俺の姿を目に止めるや直様安堵の表情に切り替える姿が、酷く鬱陶しい。「騎士様!」と駆け寄ってこようとするのを視線だけで制して先を急げば、彼等は漸く事態の深刻さ(いや、既に手遅れだが)を真に理解したのか恐れ戦き始める。
そんな風にうろうろする暇があるならさっさと逃げてしまえば良いのだ。ここはもう、じきに戦火に呑まれて沈没する泥舟なのだから。
廊下から見える薄緑の防護結界に休みなく魔法やら爆弾やらが降り注ぐ様は、まるで流星群のようで。昨日見た満天の星空が思い出されて、穏やかな笑みを浮かべた。青空の中を流れ星が降り注ぐ様も、なかなかどうして美しいじゃないか。嫌いじゃない。
「……っっ、ゲほッいってぇな……っ」
あぁ、身体が壊れそうだ。引き裂かれそうだ。今まで受けたどんな拷問も、これには及ばぬだろう。飛龍の咆哮音と共に尋常ではない激痛が襲い、思わず壁に手をついて蹲る。はっ、はっ、と小刻みな呼吸と共に零れ落ちる鮮血がより一層俺を苛立たしい気分にさせた。
本当、並の人間なら死んでるからな。痛みで。誰か手伝えよ。ふざけんな。なんで俺1人の結界で何とかなると思っているんだ。ああ、いたいいたいいたい。しぬ。死んでしまう。
額を冷たい汗が伝う。ぐしゃぐしゃと片手で髪を掻き混ぜて気を紛らわせようとするが、更に上乗せするように魔法の雨が降り注いで俺を串刺しにしていくからキリがない。
とはいえ、何時までも城の廊下でしゃがみこんでいる訳にも行かない。俺は何とか力を振り絞って立ち上がると、外套に忍ばせていた鎮痛剤2本を太腿に突き刺し、歩き始めた。走らないのは、精一杯の格好付けだ。
『貴族たるもの、何時何時でも冷静であるよう魅せる必要があるのですよ、レーネ』
「……わかってますよ。母上」
麻痺していく痛覚を感じながら口元に笑みを称えれば、空想世界の母様は満足そうに笑って背を押してくれた。
あーあ。帰りたい。
ーーミシッ、ミシッ、パキッーーバキィィッッ!!
「ーーーーーーーーッッッ!!!!!!」
想像を絶する衝撃と共に、城を覆う防護結界が遂に破壊された。最早痛みを超えたそれにチカチカと視界が明滅し、ごぷりと血液が零れる。
しかし、そんな俺の体調などいざ知らず。城壁から急激に接近してくる大量の気配に苦笑して、俺は小さくーーそしてより強固に結界を構築し直しつつ、真っ青な空を見上げた。
これもまた、ご褒美だ。俺への。
血反吐を拭い、前を向いて走り出そうとして、足を止める。そういえば早くも魔力が枯渇しかけていたのだった。俺は貯蔵しておいた魔力増幅薬を1本取り出し、右腕に突き刺して何度か確かめるように掌を握っては離す。よし、問題なく動く。まだ動ける。
ーーさぁ。ただ俺は忠義に従っていればいいのだ。これ以上簡単で楽なことはない。
道はただ、真っ直ぐだ。
「遅いぞ!!!」
魔法士として戦う為、見晴らしのいい建物にまで移動すると、同じ目的で此処を訪れたらしい第1部隊の騎士達が顰めっ面で絶叫してきた。それをしれっと無視して眼下の風景を見下ろす。そこには既に革命軍の雑兵達が鬼気迫った表情でやってきて、此方を見上げている。
うごうごと大量に地面を這う敵の存在に、自然と心が遠のいていくのが分かって、唇を噛む。愛すべき国民は俺にとってもう心から敵となってしまった。彼等に対して愛しさを感じなくなっている自分は、いよいよ救いようのない極悪人だ。
「ーー『喰らい尽くせ』!!『呑みこめ』!!!」
ぎぃぁああああああ!!!
眉間に皺を寄せた騎士の1人が、火属性の魔法を雑踏に向かって放った。まぁこれだけ的がいるのだから外れる筈もなく、瞬く間に人から人へと広がっていく業火が革命軍や裏切り者を燃やし尽くしていく。
しかし、その中には保守派の騎士も勿論いる訳で。呆然と俺達を見上げながら、恐怖に包まれた表情で敵諸共炎に呑まれていく騎士達を、俺はただ冷えた感情で見下ろした。
ーー『癒せ、!』『凍てつけ!!!』
必死の形相で水魔法を展開する魔法士達を見つめ、溜息を吐く。
「『貫け』」
風の矢を番え、空へ放つ。風を纏った高速の矢が、空中で何百何千の小さな矢へと変化し、大地を埋め尽くす革命軍へと降り注いでーーああ、ああ、。
目の前で唐突に命の灯火を消し去った敵を、へたりこんだ保守派の騎士達がぽかんと見つめている。彼等のような雑魚では相手取れる人数ではないと思ったから助けてやったのに。なんだその顔は。なんだその目は。
顔面やら脳天やらを貫かれ、ピクピクと痙攣する大量の死骸に歓声を上げる第1部隊こそ、見習うべき悪党ぶりである。
新たに城内の広場に侵入してきた革命軍が目の前の惨状に咆哮する声を片耳に聞きながら、俺はくるりと背後に立つ彼等を振り返った。そして、そこに存外好意的な瞳があるのに気付いて、目を瞬かせる。
首を傾げたまま指を鳴らし、背後の大地から飛んできた魔法を防ぐ。すると、騎士達の中でも俺に殊更暴力的だった糞野郎が悠然とした足取りで近付いて来た。横に並び立った彼は、何処か覚悟を決めたような真っ直ぐな瞳で凄惨な光景を眺め、口角を上げる。
「流石だな。実力だけは認めてやる」
「……はぁ、どうも」
「結界すらも1人でやってみせ、戦すらも1人で終わらせられるとでも言いたいのか?」
いつ、誰が、そんな事を言いましたかね?
こんな状況でも協調性の欠片もない男を睨み付けると、彼は大仰な仕草で「おお怖い」とせせら笑い、再度「『荒れ狂え』」と火魔法を放った。それに少しばかり風属性で援助してやると、この世全ての悪を詰め込んだかのような邪悪な顔で睨み返される。え、こわ。
しかしまぁ、彼等も彼等で相当な実力者である事は間違いない。瞬く間ににじり寄ってきた革命軍を一掃すると、何故かドヤ顔で俺の顔を覗き込んでくる。
そんな彼の勇姿に触発されたのだろう。俺が来た瞬間攻撃から傍観に徹し始めていた騎士達の数人が、楽しそうに柵から大地に飛び降りて敵陣に突っ込んで行った。さらば。もう二度と見ることは無いだろう。
一見無鉄砲な行為だが、こんな救いようのない場でせめて楽しんで死んでいけるならそれに超したことはない。彼等の様子に何処か励まされたような気分にさえなって、俺は微かに笑う。
すると、何を考えていたのか、じっと俺を凝視している高慢な騎士の横に立った変わり者の騎士が、俺を見下ろすとおもむろに口を開いた。
「ーー大切なものは、」
「此処に」
「そうか……そうだな。それがいいだろう」
胸元に触れると、ぽかぽかする。目を細めると、目の前の男も同じように目を伏せた。満足そうに頷いた男は、柵に手を掛けて足を乗り上げる。
じきに、この高台も、崩壊する。今も平然と会話をしているが、耳を壊さんばかりの爆音と共に、俺が小さく張った防護魔法に次々と爆弾が落ちてきているのだ。どがぁああん!!と音が鳴る度に、命が数多消えているのだ。
そんな状態の場所に、戦力である俺達が何時までも居座るわけにはいかない。近接特化型の第1部隊は最前線に立ち、魔法特化型の俺は此処で敵を迎え撃たなければ。
それでもーーどれだけお互いを嫌いあっていたとしても、「別れ」というものには思う所があるようで。胸がキシキシと痛む感覚に、俺は唇を噛む。
「……ご武運を。せめて、50人は殺してから死んでくださいね」
「はっ!!貴様が100人殺せばいいだけの話だ。此方の仕事を増やすなよ」
「ああ言えばこう言う……」
溜息を吐けば、傲慢に鼻で笑う。そんな掛け合いも、もう今日この瞬間で終わりだ。ーーいいや。
「……奈落の底で、ご飯でもどうですか。第1部隊の皆様ご一緒に」
「ーー貴様、」
「我々の名すら知らんだろうに、よく言う」
ぱちぱちと目を瞬かせ、口を噤んだ変わり者の騎士の代わりに、何処か退屈そうに俺達を眺めていた高慢な騎士が不満げに鼻を鳴らした。そして告げられた言葉に、今度は俺がぱちぱちと目を瞬かせる番で。
「?……いや、知ってますけど」
「は?」
「え、だから、知ってますけど」
人をなんだと思っているんだ。
「ロイク・オルタンシア殿と、マリユス・サラセニア殿でしょう」
そう。
なんでもないように己の名を呼ぶ少年の顔を振り返って。何時もの皮肉げな笑みは何処へやら、ぐしゃぐしゃに顔を歪めて隣を見下ろす同僚を見て。それに気付いたのか、酷く驚いたのか大きく翡翠を見開いて硬直した少年を見て。マリユス・サラセニアは深く溜息を吐いた。それにすら不思議そうに首を傾げる少年は、きっと自分達の心など一生理解することは無い。
『レーネ・フォーサイスを近衛騎士団第3部隊隊長に任命する。よく務め、よく仕えよ』
数いる近衛騎士の中には、第3部隊隊長候補に名を連ねていた騎士が何人かいた。無論、第1部隊の自分達はその中の一員で。敬愛なるゴーダン様の下で、皆で切磋琢磨し、訓練を重ね、誰が第3部隊隊長に昇進しても祝えるような、そんな関係性を築いていた。
なのに。蓋を開けてみれば、訓練兵から名を上げて間もなくの年端も行かぬ少年が、騎士団長に名を呼ばれ。
マリユス達の屈辱と絶望は、彼には一生分からない。
結局は、類稀な才能あるものが全てを手に入れるのだと。どれだけ努力しようとも、どれだけ血反吐を吐こうとも、自分達はゴーダン様に背を預けて頂けるような立場の人間にはなれないのだと、痛感した。名も呼ばれず、見向きもされない自分達とは違い、当たり前のように「レーネ・フォーサイス」と名を呼ばれる事を享受する奴が、赦せなかった。
何故、たった数年の騎士人生の男に、自分達は頭を下げなければならないのか。
『才能さえあれば、努力の上に立てるのか!!!』
憤怒の絶叫をあげる同僚を、何度宥めたか。何度、宥められたか。それは、少年が「努力を備えた天才」であると理解してからは、より酷いものになった。
自分達が幾ら嫌味を言おうが足蹴にしようが、彼は自分達など一切目に入らぬかのようにただ己の部下を愛おしげに見つめ、笑うだけだ。結局、マリユス達雑兵の名など、誰の心にも残らぬ。
と、思っていたのに。
「…………よりによって、」
貴様が覚えているのか。
自分も、高慢な騎士とそう変わらぬ顔をしているのだろう。思わずギチリと歯を食い縛れば、目の前の少年騎士は魔法を放ちながらもおろおろと手をさ迷わせた。そうだな。貴様は何も悪くない。
ただ、マリユス達が勝手に彼に嫉妬し、嫌悪しただけだ。ーーけれど。
ガシガシと苛立ちを抑え込んで髪を掻きむしったロイクが、少年の横を離れてマリユスの横に並び立つ。その表情が何処か吹っ切れたようにも見えて、マリユスは頬を弛める。どうやら、気持ちは同じらしい。
少年から目を逸らし、眼下の景色に思いを馳せる。もう、十分楽しませてもらった。ならば、第1部隊らしく、最後まで持ちうる者として楽しんで逝こうじゃないか。
「「ーー良い店を探しておいてやる」」
「!!」
背後で息を呑む気配がすると同時に、2人揃って死地へと降り立つ。常に飄々としたいけ好かない少年の感情を遂に揺さぶる事が出来たことに満足しながら剣を抜き、躊躇うことなく接敵すると、間髪入れずに大量の魔法と剣がマリユス達の眼前へとーーーー。
目を、合わせる。ああ、ロイク。共に生きてくれてありがとう。これから先もよろしく頼む。
「『護れ』」
「万物を呑み、万物を喰らい、破壊せし業火よ。我が手に。我が命を糧にーーーー」
自分が詠唱を続ける間は、ロイクが敵を相手取ってくれる。幻影結晶の中で経験してきた戦争で、もう何度もそうやって戦ってきた。
溢れんばかりの高揚感に、口角が上がっていく。詠唱を続ければ続ける程、マリユスの炎が命を削っていく痛みに悲鳴を上げそうになるけれど、まだまだまだまだまだ、まだ耐えろ。
さぁ、見ていろよ。世界。
このマリユス・サラセニアを覚えていろ。
利き腕が炎に包まれる激痛に、嗤う。標準を敵の目の前に立つロイクに定め、腕を振りかぶる。ロイクに当たれば他にも当たる。死ね。皆死ね。
「ーー『断罪』!!!!」
「『喰らえ』。
ーーあら、最終詠唱までして、この程度ですか?それが、第1部隊の実力ですか?あらあら、こんな人間達に私達は怯えて暮らさなければならなかったのですか?あらあらあら………………笑い話にもならない」
ごぷり。ごぷり。
何とか薄目を開き、己の胸に剣を突き刺して微笑む女性騎士を睨み付け、嗤う。そうすれば、水色の髪を不快げに靡かせた彼女は、マリユスの身体をまるで塵を払うかのように投げ捨て「……お好きにどうぞ?皆様」なんて揶揄うように告げた。途端、全身を襲う新たな痛みにーー自分は今、嬲られているのかと何処か遠い意識で悟る。
「死ね!」「てめぇのせいで娘は!!!」「私の夫は!!」「死ね死ね死ね」「殺してやる」「いいや」ただ殺すなんて生温い」「このまま死ぬまで全員で嬲ってやろう」「そうだ」「そうしよう」「赦さない」「奈落に堕ちろ」
ぐわん、ぐわんと。耳障りな。ーー愚民共が。
あぁ、結局のところ自分達の終焉など、この程度のものだ。見ていたか?レーネ・フォーサイス。ちゃんと、見ていてくれたか。おい、聞いているのか。
「…………あらあらあらあら。そんな高みで見学していらっしゃったのですか?第3部隊隊長殿。……随分な、ご身分ですこと」
「ーー。はは」
もう、いいさ。
認めてやるよ。レーネ・フォーサイス第3部隊隊長。精々しぶとく生きて、好きなようにやればいいさ。
吐き捨てるように嗤えば、どぷりと血の塊が冷たい地面に零れ落ちた。途端、更に勢いの激しくなる暴力の嵐。最早、痛みすらもわからぬ。ロイクはもう、死んだか。
ゴーダン様。イリアス様。
「、ど、か……ごぶ、じーー」
「煩い」
ドスッッ。
「あーあァ、最期の言葉くれェ許してやれよォ、カトリーヌ」
「あら、可笑しいことを言いますね、アルヴィア。民は最期の一言も赦されなかったのにーーこの死体を幾ら嬲っても足りねぇよ」
ドスッ、ドスッ、ドスッ
応援ありがとうございます!
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