1 / 11
第1話 美緒と彩花の久しぶりの再会
しおりを挟む
美緒は、郊外の高台にあるテニスコートに足を踏み入れた。森林の中にある金網に囲まれたテニスコートのベンチに彩花が座って煙草を吸っている。夏の夜だが、平日なので誰もいない。テニスコートだけを明々と照らす照明の中で、いるのは彩花だけである。
相変わらず、色白ですらっとしたスタイル。ロングヘア―をなぎかせ、目鼻立ちが整った男好みの顔。色気がある中に、少し気の強そうな表情が見え隠れする。丈の短いスカートをはき、美しい足を組んで座る姿は、あの頃のままだ。
美緒は、三日前の夜、突然、かつて同僚だった彩花からメッセージが入ってきた。
彩花≪ご無沙汰してます。あんたと大事な話があるから、三日後の夜、あのテニスコートに来てくれないかしら≫
美緒≪大事な話?メッセージのやりとりじゃダメなの?≫
彩花≪そうね。そんな簡単な話じゃないから≫
美緒≪分かったわ。何時に行けばいいの?≫
彩花≪あたしの仕事が終わっていけるのが早くて午後7時≫
美緒≪あたしも、その時間以降なら大丈夫≫
彩花≪じゃあ、待ってるわ≫
美緒は、用件も聴かされないまま、指定された場所に来たのだった。
美緒と彩花は、同期入社で同い年、同じ営業職ということもあって、話す機会は多かったが、仲がよかったわけではなかった。
美緒と彩花は、このテニスコートで、会社の同僚たちと一緒にテニスを何度かしたことがある。美緒は、テニスコートに呼び出されたのは意外だったが、2人きりで話せるような誰も来ない場所に呼び出されることには心当たりがあった。
彩花「お久しぶりね。あの頃に比べると、随分きれいになったわね」
美緒は、最近、エステに通ったり、ジョギングをしたりしているせいで、以前よりずっとスタイルがよくなった。
肌は、生まれつき薄い小麦色ではあるが、それが大きな瞳と艶めかしい唇によって、より健康的に美しく見える。ボブのヘアーをなびかせ、肩幅が広いので、スポーツ選手に見えなくもない。
美緒「ええ、おかげさまでね。あなたに負けないよう、努力したのよ。ところで、話があると言って、こんなところに私を呼び出すなんてどういうつもり?」
ベージュのスーツに身を包んだ美緒が問いかける。
彩花「とぼけないで。あんた、私の顧客をいくつも体で奪い取ったでしょ」
美緒「はあ?それは、お客さんがあなたの会社じゃなく、私の会社を選んだだけよ」
にらみつける彩花を美緒もにらみ返す。
彩花「あんたね、あたしにどんな恨みがあるか知らないけど、もうこんなこと、やめてくれるかしら。あんたが枕営業をやってることは知ってるのよ」
相変わらず、色白ですらっとしたスタイル。ロングヘア―をなぎかせ、目鼻立ちが整った男好みの顔。色気がある中に、少し気の強そうな表情が見え隠れする。丈の短いスカートをはき、美しい足を組んで座る姿は、あの頃のままだ。
美緒は、三日前の夜、突然、かつて同僚だった彩花からメッセージが入ってきた。
彩花≪ご無沙汰してます。あんたと大事な話があるから、三日後の夜、あのテニスコートに来てくれないかしら≫
美緒≪大事な話?メッセージのやりとりじゃダメなの?≫
彩花≪そうね。そんな簡単な話じゃないから≫
美緒≪分かったわ。何時に行けばいいの?≫
彩花≪あたしの仕事が終わっていけるのが早くて午後7時≫
美緒≪あたしも、その時間以降なら大丈夫≫
彩花≪じゃあ、待ってるわ≫
美緒は、用件も聴かされないまま、指定された場所に来たのだった。
美緒と彩花は、同期入社で同い年、同じ営業職ということもあって、話す機会は多かったが、仲がよかったわけではなかった。
美緒と彩花は、このテニスコートで、会社の同僚たちと一緒にテニスを何度かしたことがある。美緒は、テニスコートに呼び出されたのは意外だったが、2人きりで話せるような誰も来ない場所に呼び出されることには心当たりがあった。
彩花「お久しぶりね。あの頃に比べると、随分きれいになったわね」
美緒は、最近、エステに通ったり、ジョギングをしたりしているせいで、以前よりずっとスタイルがよくなった。
肌は、生まれつき薄い小麦色ではあるが、それが大きな瞳と艶めかしい唇によって、より健康的に美しく見える。ボブのヘアーをなびかせ、肩幅が広いので、スポーツ選手に見えなくもない。
美緒「ええ、おかげさまでね。あなたに負けないよう、努力したのよ。ところで、話があると言って、こんなところに私を呼び出すなんてどういうつもり?」
ベージュのスーツに身を包んだ美緒が問いかける。
彩花「とぼけないで。あんた、私の顧客をいくつも体で奪い取ったでしょ」
美緒「はあ?それは、お客さんがあなたの会社じゃなく、私の会社を選んだだけよ」
にらみつける彩花を美緒もにらみ返す。
彩花「あんたね、あたしにどんな恨みがあるか知らないけど、もうこんなこと、やめてくれるかしら。あんたが枕営業をやってることは知ってるのよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人格闘家の道場破り
ヒロワークス
大衆娯楽
美人格闘家の麗子が師範の格闘技道場に、美人格闘家の佳奈が現れた。
佳奈は、麗子1か月前に総合格闘技大会の決勝で闘った相手だった。
そのときは、麗子が接戦の末、判定で勝利したのだが、佳奈は納得していなかった。
決着をつけるべく、麗子の道場に乗り込んできた佳奈は、麗子に時間無制限の勝負を申し込む。
麗子は、承諾し、2人は、一進一退の壮絶な闘いを繰り広げる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル
ヒロワークス
ファンタジー
豊かな大国アピル国の国王は、自らの跡継ぎに悩んでいた。長男がおらず、2人の双子姉妹しかいないからだ。
しかも、その双子姉妹レイラとカンナは、2人とも王妃の美貌を引き継ぎ、学問にも武術にも優れている。
甲乙つけがたい実力を持つ2人に、国王は、相談してどちらが女王になるか決めるよう命じる。
2人の相談は決裂し、体を使った激しいバトルで決着を図ろうとするのだった。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる