美人OL2人が思い出のテニスコートでタイマン対決

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第1話 美緒と彩花の久しぶりの再会

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 美緒は、郊外の高台にあるテニスコートに足を踏み入れた。森林の中にある金網に囲まれたテニスコートのベンチに彩花が座って煙草を吸っている。夏の夜だが、平日なので誰もいない。テニスコートだけを明々と照らす照明の中で、いるのは彩花だけである。

 相変わらず、色白ですらっとしたスタイル。ロングヘア―をなぎかせ、目鼻立ちが整った男好みの顔。色気がある中に、少し気の強そうな表情が見え隠れする。丈の短いスカートをはき、美しい足を組んで座る姿は、あの頃のままだ。

 美緒は、三日前の夜、突然、かつて同僚だった彩花からメッセージが入ってきた。
彩花≪ご無沙汰してます。あんたと大事な話があるから、三日後の夜、あのテニスコートに来てくれないかしら≫
美緒≪大事な話?メッセージのやりとりじゃダメなの?≫
彩花≪そうね。そんな簡単な話じゃないから≫
美緒≪分かったわ。何時に行けばいいの?≫
彩花≪あたしの仕事が終わっていけるのが早くて午後7時≫
美緒≪あたしも、その時間以降なら大丈夫≫
彩花≪じゃあ、待ってるわ≫

 美緒は、用件も聴かされないまま、指定された場所に来たのだった。
 美緒と彩花は、同期入社で同い年、同じ営業職ということもあって、話す機会は多かったが、仲がよかったわけではなかった。
 美緒と彩花は、このテニスコートで、会社の同僚たちと一緒にテニスを何度かしたことがある。美緒は、テニスコートに呼び出されたのは意外だったが、2人きりで話せるような誰も来ない場所に呼び出されることには心当たりがあった。

彩花「お久しぶりね。あの頃に比べると、随分きれいになったわね」
 美緒は、最近、エステに通ったり、ジョギングをしたりしているせいで、以前よりずっとスタイルがよくなった。
 肌は、生まれつき薄い小麦色ではあるが、それが大きな瞳と艶めかしい唇によって、より健康的に美しく見える。ボブのヘアーをなびかせ、肩幅が広いので、スポーツ選手に見えなくもない。
美緒「ええ、おかげさまでね。あなたに負けないよう、努力したのよ。ところで、話があると言って、こんなところに私を呼び出すなんてどういうつもり?」
 ベージュのスーツに身を包んだ美緒が問いかける。
彩花「とぼけないで。あんた、私の顧客をいくつも体で奪い取ったでしょ」
美緒「はあ?それは、お客さんがあなたの会社じゃなく、私の会社を選んだだけよ」
 にらみつける彩花を美緒もにらみ返す。
彩花「あんたね、あたしにどんな恨みがあるか知らないけど、もうこんなこと、やめてくれるかしら。あんたが枕営業をやってることは知ってるのよ」
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