36 / 67
冒険者(プレイヤー)死神編
35話 アトラティアの王
しおりを挟む
壊れた扉の奥はまるで玉座の間のようだ
天井には美しい絵が描かれ、細かい細工が施された柱があり豪華な造りになっているがヒトデや貝、イソギンチャクがくっつきここが海底であることを物語っているようだ
壁の半分からは沈没船の船体が見えている
壊れた扉から中に入ると部屋の奥に球体があった
中には意識を失ったフィオリアがふわふわと浮いている
「さらわれた姫っす どうやら意識が無いだけで怪我は無いみたいっすね」
ゴゴゴォォ
玉座の影から虎の模様をした巨大なサメが現れ戦闘開始ムービーが流れる
「タイガーシャークか強そうだなぁ!」
ジャガァァァ
タイガーシャークは鋭い歯を剥き出しにして突進してくるが噛み付かれる前にその勢いのまま口に影双剣を突き刺し顎から腹にかけて斬り裂いていく
ガァァガガ
タイガーシャークはいきなりのことで反応できずもろに攻撃を受け、のたうち回る
影双剣を持ち変え獣が爪で獲物を仕留めるかのようにのたうち回るタイガーシャークを斬り刻んでいく
「俺の出番は無さそうだな 俺の分を残してくれても良かったんだぜ」
「いつもディーが一人で楽しそうにしてるから ダメ」
「凄まじい連撃っす」
タイガーシャークの体はどんどん血で染まっていく
「ふぅ これで終わり」
跳躍し回転で勢いを付け
タイガーシャークの中骨辺りに巨大化させた刃を突き立て三枚におろす
タイガーシャークは倒されクエスト完了の画面が現れる
ドロップアイテム欄に昇格の証と表示された
「ランクボスは倒したな、後は姫か」
先ほど置いていった冒険者一行が追い付いてきた
武器を構えながら部屋に入ってくるが一瞬動きが固まったが直ぐに動き出す
「うおお! やったぞ」
「俺たちの勝利だ!」
「姫様はどこだ?」
皆自分たちで勝利したかのような行動をとる
「先行して倒してしまったから冒険者さんたちの戦闘シーンがカットされたみたいっすね」
「へぇ そんなこともあるんだな」
王国騎士の一人が姫様に駆け寄ると球体が消え、中の姫様が投げ出されたので王国騎士は咄嗟に抱き抱える
その姿は文字通りお姫様抱っこだ
「姫様は驚くと膨らむ魔物の毒で丸1日は目を覚まさないだろうが命に別状はない 直ぐに戻って国王にこの事を知らせるのだ」
「はっ!かしこまりました」
「私たちも直ぐに戻ろう」
「倒したのは俺たちなのにな」
行きと同じ様に船底がガラス張りの船に乗り込むムービーが流れ、ムービーが終わると他の冒険者達と一緒にお城の王の間にいた
ゼールシュ国王が話し出す
「この度は我が娘フィオリアを魔物の手から救いだしてくれたこと、大いに感謝する
これはささやかだかお礼だ受け取ってくれ」
アイテム画面が表示され、獲得したアイテムとギルが表示される
「おっ 結構貰ったな」
「うん」
お城を出てギルドに向かい、ランクアップの手続きを済ませる
「これでレゼさん達は手練れ(Bランク)っす荒魂を閉じ込めたポータルのある街まであと1ランクっすね 長いようで短かったっすこの世界もあと少しだと思うとちょっと名残惜しいっすね」
「俺は早く戻りてぇ」
冷静を装うとしているけどレゼをモフモフしては耳と尻尾がしょんぼりしている
「?」
「足りねぇ」
「僕はこの世界も楽しい」
「俺も楽しく無い訳じゃねぇが・・・ちょっとな」
「?・・・元気出して」
レゼはディーの頭を撫でる
「次の街はクロノリガーって言う綺麗な景観が話題の街っす
実はずっと見てみたかったっす 朝日や夕日、夜景とどの時間でも美しい景色を見ることができて ヘルヘブンズに負けないくらい幻想的な雰囲気って話っす」
「ふぅん」
「あっ レゼさん達興味無いっすね」
「うん 綺麗ってよく分からない」
「レゼはそうだよな」
「えぇぇ 綺麗なものって見てるだけで心がウキウキするもんっす分からないのは勿体ないっす」
「ディーは分かるの?」
「まあな 本を読んでればそれなりに分かるぜ レゼも読んでみるか?」
「いい それより美味しいものが食べたい」
「うぅっ レゼさんは花より団子っす クロノリガーに行く楽しみを誰かと分かち合いたいっす」
「いいからさっさと行こうぜ」
「ううっ」
ゼルの街を出て山を1つ2つ抜けて行く
馬での移動なので3日置きに野宿を挟みながら一週間ほど移動に費やす
一週間後
朝日と青い建物のコントラストが美しい街が見えてきた
街に入るとリーデルのリクエストで先に街を散策する
「わぁ 素敵っす ヘルヘブンズのリゾート地をイメージしてるだけあっておしゃれなお土産屋やカフェが建ち並んでるっす 高台から見えるカラフルな船も素敵っす」
「リーデルの奴テンション上がってるな」
「むぅ はしゃぎすぎ」
「つい 前から気になっていた場所だったので」
早朝に着いたがすっかり日が暮れている
「もういいだろ」
「はい ありがとうございますっす」
「明日はギルドに行こう」
「はいっす」
天井には美しい絵が描かれ、細かい細工が施された柱があり豪華な造りになっているがヒトデや貝、イソギンチャクがくっつきここが海底であることを物語っているようだ
壁の半分からは沈没船の船体が見えている
壊れた扉から中に入ると部屋の奥に球体があった
中には意識を失ったフィオリアがふわふわと浮いている
「さらわれた姫っす どうやら意識が無いだけで怪我は無いみたいっすね」
ゴゴゴォォ
玉座の影から虎の模様をした巨大なサメが現れ戦闘開始ムービーが流れる
「タイガーシャークか強そうだなぁ!」
ジャガァァァ
タイガーシャークは鋭い歯を剥き出しにして突進してくるが噛み付かれる前にその勢いのまま口に影双剣を突き刺し顎から腹にかけて斬り裂いていく
ガァァガガ
タイガーシャークはいきなりのことで反応できずもろに攻撃を受け、のたうち回る
影双剣を持ち変え獣が爪で獲物を仕留めるかのようにのたうち回るタイガーシャークを斬り刻んでいく
「俺の出番は無さそうだな 俺の分を残してくれても良かったんだぜ」
「いつもディーが一人で楽しそうにしてるから ダメ」
「凄まじい連撃っす」
タイガーシャークの体はどんどん血で染まっていく
「ふぅ これで終わり」
跳躍し回転で勢いを付け
タイガーシャークの中骨辺りに巨大化させた刃を突き立て三枚におろす
タイガーシャークは倒されクエスト完了の画面が現れる
ドロップアイテム欄に昇格の証と表示された
「ランクボスは倒したな、後は姫か」
先ほど置いていった冒険者一行が追い付いてきた
武器を構えながら部屋に入ってくるが一瞬動きが固まったが直ぐに動き出す
「うおお! やったぞ」
「俺たちの勝利だ!」
「姫様はどこだ?」
皆自分たちで勝利したかのような行動をとる
「先行して倒してしまったから冒険者さんたちの戦闘シーンがカットされたみたいっすね」
「へぇ そんなこともあるんだな」
王国騎士の一人が姫様に駆け寄ると球体が消え、中の姫様が投げ出されたので王国騎士は咄嗟に抱き抱える
その姿は文字通りお姫様抱っこだ
「姫様は驚くと膨らむ魔物の毒で丸1日は目を覚まさないだろうが命に別状はない 直ぐに戻って国王にこの事を知らせるのだ」
「はっ!かしこまりました」
「私たちも直ぐに戻ろう」
「倒したのは俺たちなのにな」
行きと同じ様に船底がガラス張りの船に乗り込むムービーが流れ、ムービーが終わると他の冒険者達と一緒にお城の王の間にいた
ゼールシュ国王が話し出す
「この度は我が娘フィオリアを魔物の手から救いだしてくれたこと、大いに感謝する
これはささやかだかお礼だ受け取ってくれ」
アイテム画面が表示され、獲得したアイテムとギルが表示される
「おっ 結構貰ったな」
「うん」
お城を出てギルドに向かい、ランクアップの手続きを済ませる
「これでレゼさん達は手練れ(Bランク)っす荒魂を閉じ込めたポータルのある街まであと1ランクっすね 長いようで短かったっすこの世界もあと少しだと思うとちょっと名残惜しいっすね」
「俺は早く戻りてぇ」
冷静を装うとしているけどレゼをモフモフしては耳と尻尾がしょんぼりしている
「?」
「足りねぇ」
「僕はこの世界も楽しい」
「俺も楽しく無い訳じゃねぇが・・・ちょっとな」
「?・・・元気出して」
レゼはディーの頭を撫でる
「次の街はクロノリガーって言う綺麗な景観が話題の街っす
実はずっと見てみたかったっす 朝日や夕日、夜景とどの時間でも美しい景色を見ることができて ヘルヘブンズに負けないくらい幻想的な雰囲気って話っす」
「ふぅん」
「あっ レゼさん達興味無いっすね」
「うん 綺麗ってよく分からない」
「レゼはそうだよな」
「えぇぇ 綺麗なものって見てるだけで心がウキウキするもんっす分からないのは勿体ないっす」
「ディーは分かるの?」
「まあな 本を読んでればそれなりに分かるぜ レゼも読んでみるか?」
「いい それより美味しいものが食べたい」
「うぅっ レゼさんは花より団子っす クロノリガーに行く楽しみを誰かと分かち合いたいっす」
「いいからさっさと行こうぜ」
「ううっ」
ゼルの街を出て山を1つ2つ抜けて行く
馬での移動なので3日置きに野宿を挟みながら一週間ほど移動に費やす
一週間後
朝日と青い建物のコントラストが美しい街が見えてきた
街に入るとリーデルのリクエストで先に街を散策する
「わぁ 素敵っす ヘルヘブンズのリゾート地をイメージしてるだけあっておしゃれなお土産屋やカフェが建ち並んでるっす 高台から見えるカラフルな船も素敵っす」
「リーデルの奴テンション上がってるな」
「むぅ はしゃぎすぎ」
「つい 前から気になっていた場所だったので」
早朝に着いたがすっかり日が暮れている
「もういいだろ」
「はい ありがとうございますっす」
「明日はギルドに行こう」
「はいっす」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる