implicate man(インプリケイト マン)

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プロローグ

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はじめに

監禁物3作目となります。
1作目は「石材の中に居る」https://www.alphapolis.co.jp/novel/794167390/733150222
普通のファンタジー隔離監禁物です。
2作目は「私への足長お兄さん」https://www.alphapolis.co.jp/novel/794167390/587150260
現代世界での、女性監禁物になります。グロテスクな描写がありますので苦手な方は注意して下さい。

今3作目は、少し変わった監禁物をイメージして書いております。
正直監禁とは言えないかも知れませんが、ご了承下さいませ。

併せて、当小説に登場する団体名、登場人物などは、架空の存在であり、現実の物とは全く関係ありません。

本日より、毎日1話更新という形を取っていきますが、年明け4日に最終話の公開になります。
ですので、先にお伝えしておきます。
「メリークリスマス! 良いお年を! 明けましておめでとうございます!」
最後は余計かも知れませんが……。

それでは、プロローグ含めて13話、お楽しみ下さいませ。




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 俺は廊下に出た瞬間、頭を抱えながら座り込み、思わず声に出てしまう。

「どうしてこうなった……」





 俺は都築 均(つづき ひとし)。田舎と言われる地域に住む普通の両親から生まれ、普通の学区内の小学校、中学校を卒業し、高校も平均的な所を卒業。大学も有名ではなく、平凡な所を出る。

 平凡な会社に入り、平凡な女性と結婚し、一般的に二人ほど子供を育て、死んでいくんだろうなと思っていた。

 だけど、入った会社が平凡では無かった。

 真面目に授業に出席していた者達からノートだけをコピーし、簡単に単位を取っていく者達から内定をもらっていく理不尽を横目に見ながら、なんとかもらった内定。これ以上の労力は心身共に厳しかった為、これで良いやと思い、それ以上の所を探すことをせずに入社。

 入社した時、同期の社員は5人。少ないなと思ったが、中小企業でこのくらい取れていれば良いほうなのだろうなと思い、特に気にしなかった。

 だが、1ヶ月しない間に二人辞め、ここは怪しい会社なのかもしれないと思い始めた。
 そして、研修が終わり、5月から先輩社員の後ろについて得意先を回ることに。

 得意先以外も、飛び込みの営業もする。相手は基本小売や料理屋等。
 内容は、そこの機械等をメンテナンスしたり、耐久年数が過ぎたりしている物を、当社の製品にしてもらう。これを行う営業だった。
 他社の機種の商品だった場合も、メンテナンスすると言う事で、その会社から店を引き継ぎ、面倒を見ていく。
 これだけ見れば、まっとうな会社と思えた。

 だが、メンテナンスはまともにしない。他社製品の交換用パーツは仕入れることをせず、壊れたから買い替えだと伝え、無理にでも買わせていく。
 メンテナンス要員も、特に資格を持っている者はおらず、簡単な掃除用具とドライバーセットを持っているだけだった。車には色々と洗剤のようなものは積んでいるが、こっそり見たら箱だけの物が多かった。

 その事を上司に伝えた所、5月も後4日で終わるという所でビル管理をしている別会社への出向が決まる。
 同僚は哀れんだ目と、この状況から離れることが出来ると言う妬ましい目の両方をしていた。

 そして、新しい勤務先、ちょっと小汚い6階建てのビルの2階にいくと、お前はここに住み込みで働けと言われる。
 着の身着のままと言うわけには行かないので、とりあえず予備のスーツ1着と、下着、靴下類をすぐに取りに戻る。
 その足で不動産屋に向かい、借りている安いボロアパートは、とりあえず3ヶ月先まで支払い、確保しておくことに。
 初任給出ててよかったと、使い込まなくてよかったと心から思った瞬間だ。
 そして、その日の午後、俺の出向先の初めての仕事場、同じビルの最上階である6階に案内される。

「今日からお前は、この女の面倒を見ろ。この部屋から絶対に逃がすな!」

 そう言うと、先輩社員は扉を締めて出ていってしまった。

「どうしてこうなった……」


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