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30.バターのように
お風呂からでて、ネックガードを丁寧に外してくれた京利。オレの心は歓喜に満ちていた。
大きなベッドに二人して、座っている。京利から、最上の甘いフェロモンが溢れでている。
これは、興奮してるフェロモンだよね。
胸がどきどきする。
多分オレは、さえたんの薬のおかげで、うまく発情期に入れたみたいだから、京利の興奮には、オレの匂いが影響しているのかもしれない。
そうだったらすごく嬉しい。
オレも自分の意思でたくさんフェロモンを出せたらいいのに。
京利をいつも夢中にできたらいいのに。
「誘ってくれているんだな、凛。堪らない匂いだ」
京利は、オレを引っ張って向きをかえ、後ろから抱きしめてきた。オレのお腹を大きな手で撫でている。温かい。気持ちいい。
京利は、耳元にチュッとキスをして囁く。
「凛、俺との約束を覚えているか?」
京利は、耳たぶを後ろからはむはむする。
「やくそく?」
京利は、お腹を手で撫で続けている…。
あっ、わかってしまったかもしれない。
約束のこと。
顔が熱い。
「真っ赤だ、可愛い。
そうだ凛、ここに孕むまで注ぐって約束した」
一気に甘くなる。
匂いが、空気が、言葉が、京利が、甘い。
「ちゃんと約束守ってくれる?」
「当然だ」
京利は、言い終わるとまたオレの向きをかえて、向かい合って座った。お互いの昂りが触れる。
「ねえ京利、オレ心配。こんなに大きくて熱い京利を受け入れることができるかな」
「愚問だ。『運命の番』である凛のために、これは大きく熱くなっているんだ。凛にぴったり入る。それに今日は、このまま入るんだ」
そっか、ゴムを着けずに、そのまま入ってきてくれるんだ。どうしよう。嬉しい。どきどきが激しくなる。情欲に満ち満ちた目で、京利を見てしまう。
京利のゆるく曲げられた膝の上に、向かい合ってぴったり座っていたオレの腰を少し持ち上げ、京利をまたいだかたちで膝立ちにさせた。そして掌でオレのお尻を支えるようにして持ち、むにゅと割り広げ、後孔を露にした。
「凛、そのまま腰を落としながら、俺にキスをして」
オレのどきどきがうるさい。京利に絶対きこえてるよね?恥ずかしい。でも、もう待てない。京利の言う通りにする。
京利の顔に手を添えて、オレの方を向かせて、見つめ合う。オレの大好きな蜂蜜色の瞳は、オレだけを見つめている。
その事実に興奮しすぎて、苦しい。呼吸がうまくできない。
蕩けた思考のままに、京利の唇に自分の唇をそっと乗せた。
あぁ…甘いフェロモンがこちらに流れてくる。
我慢ができないオレは、唇の柔い感触を味わってすぐに、舌を唇の隙間から侵入させる。京利の舌が、オレを待っていてくれた。舌と舌が絡み、睦み合う。
そして、京利の言う通りに、腰をおとしていく。
京利の昂りの先端が、オレの後孔に触れて、少しずつ入ってくる。舌を絡め合いながらも、とんでもなく熱いものが、オレの中に入ってくる感覚にどうしても、神経がそちらに集中してしまう。
じゅぶじゅぶと、熱い昂りが中を進んでくる。
「あっあっあっ!熱い…京利」
ゴムを着けての挿入時も、熱さを感じていたのに、比べものにならない。熱い。溶けてしまうよ。
こんな圧倒的に大きいものが本当にすんなりと、入ってくる。まるで、バターのように溶けて、オレの中と凄まじい勢いでなじんでいく。
あぁ違うな、オレの中がバターなんだ。侵入者の熱さに、歓喜に震えながら溶けていく。早く奥まで入ってきてくれるように、どんどん溶けていく。
「凛…」
ちゅっ、くちゅ、ぴちゃ。
かくれんぼする京利の舌を探しては、見つけて、舐める。そうして戯れていると、オレのお尻がついに京利の膝にあたった。
こんなっ、すごい。
本当に京利の言う通りだ。
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