ある日『運命の番』に出逢ったオレに起こる、なんやかんや、でもやっぱり最高に幸せだと思う。

音羽 りんね

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35.えっドン引き?

 

 いっぱいでた。おれの中から京利の精子が、いっぱいでた。白濁の体液が、後孔をでてオレの太股から足先までを伝い、床に流れていく。その光景は、なんとも卑猥ひわいでって言いたいところだけど、あまりの量だから異様だった。立っただけでこんなに出てきた。
 
 後ろでオレを支えてくれている京利を振り返って、


「すごいよ!京利、いっぱい入れてくれたんだね!お腹が軽くなった気がする!」


 って言ってギュッと抱きついた。困り顔の京利、いったいどうしたんだろう?この異様な量が入っているのにまだ欲しがっていたオレを、ついに淫乱だと気付いてしまった!?えっドン引き?オレも困り顔になって京利を仰ぎ見た。


「凛に、いくら孕むまで注ぐ、っていってたとしても、やり過ぎだ。大事な番に、なんて負担をかけてしまったんだ。とりあえず、まだ残ってる分を出すから痛かったら言うんだぞ」


 京利は、オレをぎゅむっと抱きしめて、お尻に手を回して、すっかり解れて、やわらかくなった後孔に、長い指をにゅぷにゅぷと挿入した。オレは、いまいち何をするのかわかってなかったんだけど、中に入った二本の指が白濁の残滓ざんしを、掻き出し始めたので、なるほど、と思った。すごい!まだまだ出てくる。


「はぅ、京利、ごめんな。オレ、ずっと自分勝手なわがままを言ってたんだ、京利疲れちゃったよな。オレ、まだ発情期だよね?後は自分で処理するよ」


 京利の指先の動きがピタリととまる。


「凛、なんてことを言うんだ。普通の番だって、発情期はずっと一緒にいる。俺たちは『運命』だぞ!凛がなんと言おうが、ずっと一緒にいる」


 京利は、本当に悲しそうな顔で、オレに諭すように言う。オレはそのタイミングで京利に顔を向けてにっこり微笑んだ。


「そうだよ、京利。意地悪言ってごめん。でも、オレもさっき、京利、なんてこと言うの?って悲しかったよ。相当わがままなこと言って京利を好きにしたのは悪いなって思うけど、でもこれからもオレは絶対そうなると思う。だって、京利に1ミリも離れて欲しくないし、京利にずっと中にいて欲しいし、たくさん中に出して欲しいんだもん」


 最後の方は、ちょっと恥ずかしすぎたけど、視線をそらさず言いきった。


「オレは、『運命』であろうがなかろうが、京利にオレの全部で甘えたい。甘えさせて欲しいんだ。京利に甘えてると、この世の全てから守られている気がするんだよ。本当に守られてるんだけど、きっとこれからも普段の生活で、不安になったり、嫌だなしんどいなって思ったりしても、全部受け止めてくれるから、京利が一緒に生きてくれるから、きっと何でもないことになっちゃうと思うんだ。

 そんなオレだって、弱くない。京利が求めてくれる限り、京利の欲望の限りに、オレを自由にして。京利の思うこと全部をやってよ。オレ、今も何にも辛くない。こんなに中に注いでくれて幸せしかないんだから。
 身体が動かなくても、声が出なくても、何にも辛くない。だって、京利がお世話してくれるでしょ?
 ただ、お尻の穴がゆるゆるになったらどうしようとは思ってるけど。ふふ。いやむしろ、いつでも京利に入ってもらえるから好都合かな。
 とにかくオレは京利しか欲しくない」


 じっと、聞いていた京利は、甘い蜂蜜色の瞳に、光をいっぱい集めて輝いていた。


「カッコいい、愛してる凛!」


 じゃあ続きして?って掻き出す指先を中で締め付けた。


「俺は、一生、凛には敵わないよ」


 掻き出す動きにオレは、やっぱり気持ち良くなっちゃうわけで、本当に恥ずかしい。
 京利は、何回惚れさせたら気が済むんだ、ってぶつぶつ言っていた。



 そして、発情期が終わる頃、オレのフェロモンはピタリと治まった。




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