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41.ゆっくり
あれから、さえたんにメールで連絡をして、ちゃんと話し合いをしてお互いの要望を確認し、許せる、許せないのラインの契約を無事に締結できたことを報告した。とても喜んでくれた。
因みに、性行為および性行為に準ずる行為についても話し合い、お互いの要望が合致したことから、問題なく締結した。
凛→甘やかして欲しい
京利→甘やかしたい
その夜、なんだかソワソワしている京利に、寝るぞってベッドまで抱っこで運ばれた。ゆっくり降ろしてくれて布団をかけてくれる。京利は、チラチラとオレを見ている。自分も布団に入ってきたのに、寝転ぼうとしない。ははーん、わかった。
「京利、耳かして。あのね、さえたんが教えてくれたんだけど、二人とも横向きに寝転がって、後ろからゆっくり挿入ならえっちできるんだって。する?」
「しゅる!」
一気に喜びのフェロモンを放った(出てしまった)京利は、前のめりに返事をして噛んでいた。京利を見ると、俺は噛んでない。って感じで表情を変えずオレを見ている。が、顔が赤い。
オレは、右手を京利の頬にあてて、顔を近づけてキスをねだった。心臓がどきどきする。
「ずっと我慢してた、キスして」
「そんなこと言われたら食べてしまうぞ」
京利は、オレの目をじっくり見て、両手でオレの顔を掴んだ。目を合わせながら、だんだん近づいてくる。唇を合わせる瞬間、ゆっくりと目を閉じて、がぶっとオレの唇の全部を、柔く包んだ。
ああ気持ちいい。甘い匂い。好き。京利好き。
そのまま京利は、唇を唇で挟んではみはみしてくる。なんでこんな気持ちいいの?もっと欲しいよ京利。はみはみも大好きだけど……無意識に、舌を伸ばして京利の唇を舐めてしまう。
「堪らないな凛。愛している。愛し過ぎて、優しくしたいのに壊したくなる」
京利の舌が、オレの口内に、侵入する。
ゆっくり、でも確実にオレを仕留めようとしてくる。歯と歯茎の境界線をなぞり、舌の裏側の筋を擽る。舌の先から付け根の方へ撫であげる。気持ち良すぎて、まぶたが震える。
「はぁっ、ちゅっ、んん、ちゅうゅう、はっん」
「凛、可愛い。身体に触れるぞ」
京利は、キスを止めることなく、オレの顔を支えていた両手をそのまま首に降ろしていき、片手は思わせぶりに項をふわりと撫でて、片手はオレの肩に置いて、親指で鎖骨をなぞっていく。
「んふっんん…はぁっんあぁ」
京利の片手は、オレの服を脱がすことなく、裾から忍びこんできた。温かい手がお腹を直に触る。何度か優しく撫でて、脇腹を通り、上に進む。そこには、硬く実った乳首がある。もう片方の手も、遅れて裾から侵入を果たす。触られるところが、全部気持ちいい。
「未来の子供達のために、乳首を大きく育てていかなきゃな」
ええ?!オレそんな何人も赤ちゃん産めるかな。なんて考えながらも、京利の手の動きに集中してしまって、快感を追いかけようとする。その間も、何度もキスをして、オレを甘やかしてくれている。気持ち良さに痺れて動けない舌を甘噛みされて、一瞬気が逸れたとき、ついに京利の両手が乳首に到着していて、ピンって人差し指の腹で優しく弾かれた。
「あぁっ、んっ京利、あっあっ」
京利は続けて、優しく乳輪を親指でなぞりはじめた。円をぐるぐる描く。あぁ、力が抜けていく。
「京利っもっと強くして…」
「ダメだ、刺激が強いと、子宮が収縮して、赤ちゃんに影響があるかもしれない」
「だって、京利がそんな触りかたするから、焦れちゃう。気持ちいいのして」
「凛は仕方のない子だな」
と言いつつも、京利のフェロモンは確実に興奮をオレに伝えていた。
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