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44.こんなに、こんなに、苦しくなるなんて
はぁっはぁっはぁっ。
京利もオレも興奮の余韻を味わう。
ちゅっちゅっと軽いキスを交わしながら、
息を整えていく。
「凛、後は俺がやっておくから、眠っていい。身体も綺麗に拭いておくから安心しておやすみ」
頬にちゅって、おやすみのキスをしてくれた。
「うん、ありがとう京利。いつもごめんね。おやすみなさい」
京利は、頭を撫でてくれている。
フェロモンは甘くて、ふよふよしている。
オレを柔く包んでくれている。
気持ちいい。
眠い。
京利、大好きだよ。
おやすみなさい。
そんなオレを、蕩けた蜂蜜色の瞳が、微笑みを乗せていつまでも見つめていた。
目が覚めると、いつもの如く、京利に抱きしめられながら眠っていた。ただ違うところは、オレのお腹を温めるように、守るように、自分のお腹とぴったりくっつけて、腕枕をしていない方の腕は背中に回して腰に手をあててくれている。
お腹周りがすごく温かい。京利に抱きしめられて、匂いもかぎ放題で、イケメンの寝顔が見放題だ。長いまつ毛に、整っていて油も浮いてない鼻、毛穴はあるけど、つるつるのお肌、綺麗な形の唇には少し分厚いところがあって、エロいんだよ。
好き。大好き。ずっと眺めていたい。
愛おしい……オレの番。
なんだか、苦しい。胸が苦しい。
愛おし過ぎて、どうしたらいいんだろう。
オレちょっと京利に執着しすぎなのかな?
この、気持ちが溢れてきて苦しくなるの、どうしたらいいんだろう。どうしたら楽になれるのかな。京利と相談して、さえたんに聞いてみてもいいだろうか。教えて欲しい。だってなんか京利を見ているだけで愛おしいが溢れてとまらないんだよ。
世界中の人に、京利はオレのものだ!って言ってまわりたい。こんなに、こんなに、苦しくなるなんて。京利がいない世界で今まで生きてこられたことがまったく信じられない。
「凛…、起きていたのか?おはよう、凛。身体に変なところないか?」
「すごく変なんだ。京利が愛おしすぎて、どうしたらいいかわからない」
……………。
京利が呆然としている。口が開いたままになっているし、蜂蜜色の瞳が、朝の光に透けていて、虹彩に煌めく星達が浮かんで見える。綺麗だなぁ。
「凛、そんなとんでもなく可愛いことを突然に言ったら、俺の心臓が止まって死んでしまう、やめてくれ」
ぎゅうぅうっておもいっきり抱きしめてくれる。
「やだ死なないで。でも、オレ本当に苦しいんだ。京利、どうしたらいいのかな?苦しいよ」
「それじゃ、冴さんに聞いてみるか?」
「うん。でもさえたん忙しいと思うから、チャットだけしてみる」
オレは、さえたんに、心配をかけないように、内容を簡潔にして、素直に正直に悩みを伝える文面にした。こんな恥ずかしいこと聞いてもいいのかな。
『何度もごめんなさい。昨日あのあと、教えて貰った方法で上手く京利と実践できました。今日はひとつご相談したいのですが、京利が愛おしすぎて、心が苦しくて苦しくてしんどいです。どうしたらいいのでしょうか。さえたんもそういうことがありましたか?アドバイス頂戴できたら幸いです』
忙しいさえたんだから、そんなにすぐに見るなんて思ってなかったから、京利に誘われて、お膝に座って朝御飯を食べさせてもらっていた。京利の首に自分の頭をくっつけて、べったり甘えているオレ。
「凛、可愛いすぎる…ほら、もう少し食べるんだ」
顔を横に振っていやいやってした。もう食べられない。苦しくて無理だよ。
その時、テーブルに置いたスマホが振動した。着信の合図だ。画面を見たら、さえたんだった。
うわっ、わざわざ電話してきてくれたの?嬉しい!京利を見ると、頷いてくれた。すぐに出る。
「はいっ!」
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