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92.恐悦至極に存じます
「あああっ、けいとっけいとっすきっ」
京利の唇に、ちゅっとキスをする。
「凛っ、凛っ…可愛いっ」
「けいとぉっしゅきっ、はあっ…ちゅっ」
オレはキスをしながら、京利の足に自分の昂りを擦り付け、京利の昂りは手で扱いていた。
「凛っ、凛っはあっ、俺の凛っ」
「ああっ!けいとっイっちゃうっっ!」
「イけ、可愛い凛そのままイってくれっ」
「はあっはあっはあっあうっっうんん!!!」
二人分の白濁が飛び散る。
「凛っ愛している。
俺の足でちゃんと気持ち良くイけたか?」
「はあっはあっきもちよかった…」
オレは、全身に広がる快感に浸りたかった。でもそれ以上に、京利をもっと感じたかった。ぶるぶる震えながら位置をずらし、まだ痺れる口の中に京利を迎え入れる。
「凛っ」
京利が力なくオレの頭をつかむ。
オレはそれが嬉しくてたまらない。
「だめだ凛、汚い」
「汚くない。毎日オレきれいに拭いてたもん」
ぺろぺろと舐めていく。さっき出したのにもうげんきいっぱいだね。ほら出して、いっぱい出していいんだよっ。はむぅ。大きく口をあけてできるかぎり咥え込む。お口に入ってくれるの久しぶりだね。あっ出そうかな。いいよ、我慢しないでいいよ。
「凛、だめだ耐えられない。出てしまうっ」
「いいよ。きてけいと」
「うっ」
京利が低く呻いて、オレの口の中に白濁を吐き出した。長く勢いよく続く射精。こぼれないように口をすぼめて受け止めながら、京利の様子を伺う。
京利は、びくっ、びくっ、と射精にあわせて身体を何度も引き攣らせ、ものすごいお色気むんむんのフェロモンを出して、頬を赤く染めてオレを見ていた。
え、えろすぎるよ京利。
久しぶりに拝謁したえろえろ京利にたじろぐ。こけた頬が上気して、額に汗が浮かび、無造作な髪の毛の乱れが事後を思わせ、なんともえろ美しい。
京利様、凛は恐悦至極に存じます。
すべての精液をだしおえた京利は、脱力して後ろのクッションにぼふっと沈みこんだ。視線はずっとオレから離れることはない。
口の中いっぱいのものを、飲み込みたいなって逡巡していたら、京利が顔を横にふった。
やっぱりだめだよね。って素直に聞いて、ベッドからゆっくり降りて洗面台に行き、シンクに吐き出してうがいをした。
そのままお風呂場に入り、タオルを熱めのお湯で絞り、洗面器にもお湯を注ぎ、京利のところに戻るとお腹のキズが痛むようで、押さえて顔を歪めていた。
「大丈夫?京利。痛い?」
「全く痛くない」
そんなわけないでしょうに。なんていいながら京利の顔から足の先まで、身体を拭いていく。
良かった。お腹のキズに、異常はない。今やでかい絆創膏が貼られているぐらいで、オレでも手当が出来ている。今の時代、あんまりゴテゴテ貼り付けたり塗りつけたりせず通気性をよくすることが一番なんだって。しかも連さんの神の手の技術により傷痕が最小限に留められている。ほんとうに元通りに治りそうだ。
洗面器のお湯を入れ替えながら、いつも通りやっているオレを京利はずっと大人しく見ていた。
「どう?オレなかなかじゃない?」
「ああっ最高に気持ち良い。手際も良い。凛は天使になったのか?」
すごく心配そうな顔で聞いてきた。
「はああ?何言ってんの京利。やっぱり記憶がおかしいの?」
京利は、慌てた様子で違う、違う、凛が天使なったら他の奴にもこういうことをするのかって。
うん。やっぱりおかしいね。
京利が起き上がったあの日、この病院の伝説がまたひとつ増えたのだ。とにかく四ノ宮家もこの大病院も大騒ぎだったんだ。
なにしろこの部屋に診療科目全部の先生が一堂に会したのだから。
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