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96.バイオロジカルハザードじゃないのか
京利の許可を得ると、赤坂さんが入ってきた。
???
入ってきた赤坂さんの様子がおかしい!
足元がおぼつかないし、目は真っ赤で、顔が全体的に黒い…そうだ!土気色ってやつだ。
この人、本当にオレが知ってる赤坂さん?
もっも、ししかし、て、この大病院のあやしげな地下室のあやしげな研究室で秘密裏に行われていた、あやしげな研究で精製されたあやしげなウィルスがバイオロジカルハザードをおこし、赤坂さんは、そのあやしげなウィルスに感染してしまったのでは!?オレが恐怖で後ずさりしようとすると、
「凛様、それは違います。私は京利様不在の間のお仕事のフォローをしていたの……です。バタッ。京利様のお仕事のスピードは尋常ではないのです。
それに京利様のお仕事は、ほんとに、難しく、私で出来るのは完全停止の一歩手前で、押し続けることぐらいなのです……京利様、この赤坂、必ずお戻りになると、信じておりました」
なんだ。
バイオロジカルハザードじゃないのか。
オレはそそくさと動き出して、倒れた赤坂さんをとりあえず引っ張ってきた椅子に座らせて、冷蔵庫あらため宝物庫の中から栄養ドリンクを取り出し、フタをバキッと開けて渡した。
赤坂さんは力なくもちゃんと受け取った。
オレは、それを確認してからもう一度宝物庫に戻り、あとは~これがいいか。とプリンを取り出しスプーンと一緒に戻ってテーブルにおいた。
「これ、美味しいから。食べられるかな」
すると、京利のフェロモンがまとわりついてきた。嫉妬の炎の勢いが凄まじい。素早くベッドに座る京利のところに戻った。
「凛様、ありがとうございます。プリン大好物なんです。よくわかりましたね。とうとう天使様になられたのですか?」
赤坂さんのキャラぶれがひどすぎる。
オレは若干呆れていたのに、京利の嫉妬の炎がますます勢いを増した。
まぁまぁと京利の手をとんとんってしたら、フェロモンがでれ~ってなって、またオレに巻き付いてきた。
器用に操るね。
京利は、掌を上に向けた。はいはい。手を繋げってことね。
もうっ!なにこれ~可愛いすぎなんですけど。顔がにやけるのを堪えるのに必死だ。
でも、赤坂さんには、
「赤坂、凛と俺達の子供を守ってくれてありがとう。仕事も、そんなになるまで死に物狂いで守ってくれていたこと心から感謝する。
俺を信じて、ずっと待ってくれていたんだな。
ありがとう。これからもよろしく頼む」
京利は、座ったままではあったが深く頭を下げた。
「赤坂さん、あのときは本当にありがとうございました。なんやかんや、ありましたが、こうして京利もオレも赤ちゃんもメイも、みんな元気に生きています。これからもなんやかんや、起きると思います。でもやっぱり最高に幸せだと思うんです。
本当に毎日幸せなんです。
最高に幸せです。
いつも京利やオレ達を助けてくれる赤坂さん。これからも、どうか末永く宜しくお願いします。
ふふ、この子もそう言ってます」
オレももちろん頭を下げた。京利、あの姿勢はお腹の傷に響くはずなのに。それだけ赤坂さんに感謝しているんだね。
お腹の赤ちゃんが、ぽやんってあたたかい空気をだす。
「お三人とも、頭を早く上げてください。
私は、あなた方のお役に立てることが出来て幸せです。これからもそうです。少しでもお力になれたら最高に幸せです。
でも、せっかく頭を下げてくれたんですからね」
赤坂さんは、唐突にプリンのカップを持つとカポって、ひとくちで食べてしまった!とても優雅に。
「このプリンをあと3つで、今までのことはすべて許します」
「すごい!なんであと3つあるってわかったの?」
オレ、大事に冷やしていたから、一瞬では見えなかったはずなのに!
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