ある日『運命の番』に出逢ったオレに起こる、なんやかんや、でもやっぱり最高に幸せだと思う。

音羽 りんね

文字の大きさ
99 / 154

99.純粋な京利の匂い



「イけ、可愛い凛そのままイってくれっ」


「はあっはあっはあっあうっっうんん!!!」


 二人分の白濁が、勢いよく夜着にかかる。


「凛っ愛している。
 俺の足でちゃんと気持ち良くイけたか?」


「はあっはあっはあっきもちよかった…」


 頷きはしたものの、全然足りない。
 京利をもっと感じたい。
 まだ痺れる口の中に京利を迎え入れる。


「だめだ凛、汚い」


「汚くない。毎日オレきれいに拭いてたもん」


 ぺろぺろと舐めていく。

 京利が力なくオレの頭をつかむ。
 オレはそれが嬉しくてたまらない。
 嬉しくてたまらないんだ。

 毎日、京利の身体のマッサージをしたあとは、丁寧に京利の身体をお湯でしぼったタオルで拭いていた。さっぱりして欲しかったから。京利の大きなおちんちんも、陰毛も優しくガーゼで丁寧に拭いていた。


 興奮しなかったか?と問われたら、もちろんした。じっくり眺めたことすらある。ただ、眺めていると今度は、元気に自由に動いていないことに悲しくくなってきて、とても自慰をする気持ちにはならなかった。


「凛、だめだ耐えられない。出てしまうっ」


「うぐ、いいよ。きてけいと」


 口の中にみっちり咥えているから、もごもご話す。


「んんっ」


 京利が低く呻いて、オレの口の中に白濁を吐き出した。





 その後は、お風呂場から熱いお湯を持ってきて、まずは夜着を着替えてもらって、裸になったところを手早くタオルで拭いていった。えろい京利のえろい視線がオレをずっと追っかけていて、心の中でどきどきがとまらない。

 それにね、いくら身体を毎日きれいに拭いてるといえども、京利の本来の匂いがするんだ、すごく。汗とかフェロモンではなくて、純粋な京利の匂い。

 オレは、それが大好きで、どうしても引き寄せられてしまう。嗅ぎたくなる。煩悩に囚われそうになる。でもそんなことをしていたら、風邪をひいてしまうから、手早く拭いていかなくてはならない。

 極力、別のことを考えながら、いつも通りの順番で拭き終える。


「どう?オレなかなかじゃない?」


「ああっ最高に気持ち良い。手際も良い。凛は天使になったのか?」


 すごく心配そうな顔で聞いてきた。
 なんで赤坂さんと同じこと言い出すんだ。


「こんなこと、京利と産まれてくる赤ちゃんにしかしないよ。それに、オレは早く京利とお家のお風呂に一緒に入りたいんだ」


「そうだな。早く帰られるようにリハビリ頑張るからな」


 京利は、突然鼻息荒く宣言した。


「うん、オレもできるかぎり応援する。
 見てるからね。
 まずは一緒に、ここの階の屋上庭園で散歩することを目標に始めようよ。すごく気持ちが良いところなんだ。ご褒美もあげる」


「なんだと!当面はそれを目標にしよう」





 さあ、お風呂も入ったし歯磨きもしたし、自分のベッドの用意もできた。

 京利の視線がオレの動きを、高性能の追尾型センサーのようにずっと追っかけてきていたのが、非常にくすぐったくて嬉しい。

 ベッドに入って京利の方に手を伸ばす。京利がすぐに手を握ってくれようとする。今はまだ重ねているだけという感じだけどオレはそれだけで、嬉しくてにまにまと顔の筋肉が緩んでしまう。

 簡単なことだ、オレがこの手を握ればいい。
 離さなければいい。

 すぐに眠たくなってくる。
 京利が横にいるだけで安心するから。

 眠りに入りながらも、ずっと言いたかったことを京利に話した。


「ねえ、京利。赤ちゃんのなまえ。京利が考えてほしいなぁ………くぅくぅ…」


「くくく、もう眠ってしまったんだな。
 可愛い凛。今日もいっぱい疲れたな。
 ありがとう。
 俺の凛。毎日毎日最高の幸せをありがとう。
 赤ちゃんの名前か…。そうだな何がいいかな」


 京利は、優しく微笑んでいた。

 そうして、その夜も手を繋いで一緒に眠ることができた。




感想 0

あなたにおすすめの小説

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

言葉が通じない暴君皇帝の運命の番として召喚されました〜炎を鎮めたら冷徹な彼が甘々になりました〜

水凪しおん
BL
帰宅途中の夜道、突然の光に包まれた青年・アオイが目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界の宮廷だった。 言葉も通じず、隔離された離宮に閉じ込められた彼が出会ったのは、ソラリア帝国を統べる皇帝・レオニダス。 強大な竜の血を引き、その力に肉体を焼き尽くされそうになりながら孤独に耐える冷徹なアルファ。 だが、特別な魔法を持たないはずのアオイには、彼の荒れ狂う魔力を静かに鎮める「不思議な波長」が備わっていた。 「触れるな」 お互いを傷つけることを恐れ、遠ざけようとする不器用な皇帝。 だが、アオイは苦しむ彼を見捨てられず、自ら灼熱の炎の中へと飛び込んでいく。 言葉の壁を越え、魂の波長が重なり合った時、冷徹な皇帝の態度は一変。 誰よりも優しく、独占欲に満ちた重すぎる溺愛が始まって――。 孤独な竜と、彼を癒やすただ一人のオメガ。 二人が真の「運命の番」となるまでの、切なくも温かい異世界救済ボーイズラブ。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)

子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ 喰われるなんて聞いてないんだが(?) 俺はただ、 いちご狩りに誘われただけだが。 なのに── 誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に なぜか俺が捕まって食われる展開に? ちょっと待てい。 意味がわからないんだが! いちご狩りから始まる ケンカップルいちゃらぶBL ※大人描写のある話はタイトルに『※』あり

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。