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102.俺は凛の中に入りたい
「あぅ、そんなにあてないで」
「濡れてきている」
「うそ、そんなことない、あぁ」
京利がオレの項の噛み痕を舐めた。
「だめ京利」
「本当に?だめか?これぐらいの触れ合いの許可は出ている」
京利の求愛フェロモンが甘い。それにいつもと比べて鋭い。でろでろしていない。
矢のように鋭く突き刺さってオレの中ではじけて、破片が飛び散り、全身に広がっていく。中から理性を壊していく。
京利は、確実にオレを堕とす気だ。
ここは病院で、
入院中で、
凛真もお腹にいて、
そんな理性の欠片が、徐々に消えていく。
「でも、欲しくなる、んんっ」
京利が敏感な項を責め立てる。
歯型に沿ってべろりと舐めて、最後に歯をたてられる。たまらなく焦れったい快感を与えられる。
「挿れてもいいと言われた。俺は凛の中に入りたい」
首筋にじゅうってかぶりつかれた。唇があがっていき、ぴちゃくちゅって耳の外側を舐められて、舌が耳の穴の中に侵入してきた。
湯気が京利のフェロモンを空気中に溶け込ませている。もう、とめられない。
オレは、京利の甘い誘惑に負けてしまった。
「ずるいよ、京利っ」
京利は、オレの耳に唇をあてて話す。
「凛、最高に可愛い。白い肌がぴったりと俺に吸い付いてくる。すぐ終わるからベッドにいってしよう。凛真をびっくりさせないようにゆっくりはいるから。今の俺は早いぞ」
「ふふ、自虐ネタやめてよ、もう」
湯船をお互いに気をつけて出て、身体を拭いて、夜着を着てベッドに向かう。
「おいで、凛」
蕩けた蜂蜜色の瞳を細めて、京利がオレを呼ぶ。
オレは導かれたようにゆっくりベッドに上がり、京利のそばに行く。またぎゅうっと抱きしめられる。頭や背中を撫でられて、甘やかされる。
「凛、好きだ」
「オレも好き」
抱きしめ返す。京利が温かい。はぁあ。
ただ息を吐いただけなのに甘い吐息になる。
「凛、俺の凛、誰にも渡さない。俺だけを見て」
「見てる、ずっと京利を見てる」
見つめ合い、愛おしい気持ちを込めてキスをする。唇を合わせて、すぐに舌を絡ませ合う。ねっとりと舌をじゅりじゅりと擦り合わせて、たまった甘い唾液をのむ。
ちゅっと音をならして唇を離した京利は、震えるまぶたを開く。こんなキスをまた京利とできるなんて。京利が滲んで見える。蜂蜜色の瞳だけが美味しそうに光っている。
「凛、ゆっくり横になれるか」
「うん、できる」
「凛、いい子だ」
久しぶりの『いい子だ』で、ぶあっっ、ってオレのフェロモンがすごい量で放出された、気がする。
どうしたって、もう二度と聞けないかもって思っていた自分がいたことが思い出される。
京利がくれる幸せを今まさに享受する。
横になったオレの後ろにぴったりと京利がくっつく。京利のものがお尻にあたる。
オレはもうでろんでろん状態に入ってしまった。
「けいとお、すき、はやく、はいってきてぇえ」
「ああっわかっている、少し指を挿れるぞ」
「やだやだやだあ」
「可愛い凛、愛している。ケガをしてほしくないんだ」
京利は、指をゆっくり挿れて、中の状態を探る。そこは、十分過ぎるほどに解れているように感じる。でも挿入するのが久しぶりだから心配になる。
「もうやだ、まてない、だいじょうぶだからあ」
「痛かったらすぐに言うんだぞ。凛、愛している」
京利のがちがちに硬くなっているものがお尻にすりすりして、ぷにぷにした亀頭がオレの後孔とキスをしたあと、ゆっくりと慎重にはいってきてくれている。
京利は、いつの間にかゴムを装着していたようだ。蕩けた頭でも凛真がいる子宮や子宮までの道に細菌が入らないように、ゴムの装着は必要だってわかっている。 それでもさみしいなって思ったオレだったが、すぐにそんな余裕はなくなった。
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