ある日『運命の番』に出逢ったオレに起こる、なんやかんや、でもやっぱり最高に幸せだと思う。

音羽 りんね

文字の大きさ
102 / 154

102.俺は凛の中に入りたい



「あぅ、そんなにあてないで」


「濡れてきている」


「うそ、そんなことない、あぁ」


 京利がオレの項の噛み痕を舐めた。


「だめ京利」


「本当に?だめか?これぐらいの触れ合いの許可は出ている」


 京利の求愛フェロモンが甘い。それにいつもと比べて鋭い。でろでろしていない。

 矢のように鋭く突き刺さってオレの中ではじけて、破片が飛び散り、全身に広がっていく。中から理性を壊していく。

 京利は、確実にオレを堕とす気だ。

 ここは病院で、
 
 入院中で、
 
 凛真もお腹にいて、

 そんな理性の欠片かけらが、徐々に消えていく。


「でも、欲しくなる、んんっ」


 京利が敏感な項を責め立てる。

 歯型に沿ってべろりと舐めて、最後に歯をたてられる。たまらなく焦れったい快感を与えられる。


「挿れてもいいと言われた。俺は凛の中に入りたい」


 首筋にじゅうってかぶりつかれた。唇があがっていき、ぴちゃくちゅって耳の外側を舐められて、舌が耳の穴の中に侵入してきた。
 湯気が京利のフェロモンを空気中に溶け込ませている。もう、とめられない。


 オレは、京利の甘い誘惑に負けてしまった。


「ずるいよ、京利っ」


 京利は、オレの耳に唇をあてて話す。


「凛、最高に可愛い。白い肌がぴったりと俺に吸い付いてくる。すぐ終わるからベッドにいってしよう。凛真をびっくりさせないようにゆっくりはいるから。今の俺は早いぞ」


「ふふ、自虐ネタやめてよ、もう」


 湯船をお互いに気をつけて出て、身体を拭いて、夜着を着てベッドに向かう。


「おいで、凛」


 蕩けた蜂蜜色の瞳を細めて、京利がオレを呼ぶ。

 オレは導かれたようにゆっくりベッドに上がり、京利のそばに行く。またぎゅうっと抱きしめられる。頭や背中を撫でられて、甘やかされる。


「凛、好きだ」


「オレも好き」


 抱きしめ返す。京利が温かい。はぁあ。
 ただ息を吐いただけなのに甘い吐息になる。


「凛、俺の凛、誰にも渡さない。俺だけを見て」


「見てる、ずっと京利を見てる」


 見つめ合い、愛おしい気持ちを込めてキスをする。唇を合わせて、すぐに舌を絡ませ合う。ねっとりと舌をじゅりじゅりと擦り合わせて、たまった甘い唾液をのむ。

 ちゅっと音をならして唇を離した京利は、震えるまぶたを開く。こんなキスをまた京利とできるなんて。京利が滲んで見える。蜂蜜色の瞳だけが美味しそうに光っている。


「凛、ゆっくり横になれるか」


「うん、できる」


「凛、いい子だ」


 久しぶりの『いい子だ』で、ぶあっっ、ってオレのフェロモンがすごい量で放出された、気がする。

 どうしたって、もう二度と聞けないかもって思っていた自分がいたことが思い出される。

 京利がくれる幸せを今まさに享受する。

 横になったオレの後ろにぴったりと京利がくっつく。京利のものがお尻にあたる。
 
 オレはもうでろんでろん状態に入ってしまった。


「けいとお、すき、はやく、はいってきてぇえ」


「ああっわかっている、少し指を挿れるぞ」


「やだやだやだあ」


「可愛い凛、愛している。ケガをしてほしくないんだ」


 京利は、指をゆっくり挿れて、中の状態を探る。そこは、十分過ぎるほどに解れているように感じる。でも挿入するのが久しぶりだから心配になる。


「もうやだ、まてない、だいじょうぶだからあ」


「痛かったらすぐに言うんだぞ。凛、愛している」


 京利のがちがちに硬くなっているものがお尻にすりすりして、ぷにぷにした亀頭がオレの後孔とキスをしたあと、ゆっくりと慎重にはいってきてくれている。

 京利は、いつの間にかゴムを装着していたようだ。蕩けた頭でも凛真がいる子宮や子宮までの道に細菌が入らないように、ゴムの装着は必要だってわかっている。 それでもさみしいなって思ったオレだったが、すぐにそんな余裕はなくなった。




感想 0

あなたにおすすめの小説

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

言葉が通じない暴君皇帝の運命の番として召喚されました〜炎を鎮めたら冷徹な彼が甘々になりました〜

水凪しおん
BL
帰宅途中の夜道、突然の光に包まれた青年・アオイが目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界の宮廷だった。 言葉も通じず、隔離された離宮に閉じ込められた彼が出会ったのは、ソラリア帝国を統べる皇帝・レオニダス。 強大な竜の血を引き、その力に肉体を焼き尽くされそうになりながら孤独に耐える冷徹なアルファ。 だが、特別な魔法を持たないはずのアオイには、彼の荒れ狂う魔力を静かに鎮める「不思議な波長」が備わっていた。 「触れるな」 お互いを傷つけることを恐れ、遠ざけようとする不器用な皇帝。 だが、アオイは苦しむ彼を見捨てられず、自ら灼熱の炎の中へと飛び込んでいく。 言葉の壁を越え、魂の波長が重なり合った時、冷徹な皇帝の態度は一変。 誰よりも優しく、独占欲に満ちた重すぎる溺愛が始まって――。 孤独な竜と、彼を癒やすただ一人のオメガ。 二人が真の「運命の番」となるまでの、切なくも温かい異世界救済ボーイズラブ。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)

子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ 喰われるなんて聞いてないんだが(?) 俺はただ、 いちご狩りに誘われただけだが。 なのに── 誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に なぜか俺が捕まって食われる展開に? ちょっと待てい。 意味がわからないんだが! いちご狩りから始まる ケンカップルいちゃらぶBL ※大人描写のある話はタイトルに『※』あり

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。