ある日『運命の番』に出逢ったオレに起こる、なんやかんや、でもやっぱり最高に幸せだと思う。

音羽 りんね

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122.急に会話に入って来るじゃん



「凛真っお待たせ!お母さんきたよ」


 真中さんが、泣いている凛真をにこやかに連れてきてくれた。


「凛さん、今回は左胸を吸ってもらいましょうね」


「はい!やってみます」


 よし!教えてもらった通りに、凛真の位置と自分の位置を合わせていく。凛真がふにゅぐっふにゅぐってぶつぶついいながら、オレのおっぱいを探している。
 なんだか、遅いじゃないかって言ってるみたい。あっ言ってるのか。
 
 うおっ!なんてことだ!凛真のそんな姿を見ていると、胸が張ってくる!

 オレは、急いで授乳ブラジャーの前のボタンを外した。出てきた乳首をしっかり摘んでぺちゃんこにする。


「あっ母乳が!」


 焦って勢いよくぺちゃんこにしちゃったから、ぴゅって飛んで、凛真のほっぺたに、かかっちゃった。


「はい。このガーゼのハンカチで拭いてあげたら大丈夫ですよ。おっぱい、すごく良い状態ですね」


 オレは落ち着いて、ぺちゃんこ乳首を凛真の口が大きく開くタイミングで、えいやっ!て突っ込んだ。そこに凛真が上手く吸い付いてくれた。やったっ!凛真の口がふにゅふにゅ動いているからちゃんと飲めてるみたい。


「どうですか?真中さん」


「凛さんも凛真さんも、お上手です!」


 真中さんは、音を鳴らさず、拍手をしてくれた。


「今の感じ、完璧でした!本当にお上手ですね」


「ふぅ。よかった」


 オレは、やっと気持ちが落ち着いて、ソファにゆったり座りなおして、リラックスした。


「凛さん、これ程お乳の流れが良いので、もうそろそろ初乳が出てきそうですね。初乳は赤ちゃんにとっての一番の栄養が含まれていて、免疫力も手に入る最強のお乳なんですよ」


「あっそれそれ!オレ気になってたんだ。凛真に飲んでもらいたいなって。確か産んでから少し経ってから出るんだよね?」


「そうなんです。だいたい二、三日で出るようになって、一週間ほど続きますね。でも凛さんの状態だと、今晩にも出てくると思います。ちょっと黄色っぽいお乳が初乳です」


「なんか凛真がお腹へっているタイミングだといいのにな。もったいないよね」


「そうですね。それなら、今日から搾乳に挑戦してみます?」


「搾乳?いいかも!」


「きっと凛さんのお乳、いっぱいでそうなので、搾乳しておけば、夜間の哺乳瓶ほにゅうびんでの授乳を粉ミルクではなく、凛さんの母乳でできるかもしれませんね」


「おお!それいい!やりたい!」


「例えば、赤ちゃんとお母さんが会えない場合もあるんですけどね、そんなときに、母乳をご自身で絞って冷凍しておいて、病院側がそれを解凍して哺乳瓶で授乳したりするんですよね。

 でも凛さんの場合は、おそらく逆に母乳が溜まって張りすぎで辛くなってくると思います。そういうときも搾乳しておいて、私に渡してくだされば、夜間の授乳に凛真さんに飲んでもらえますね」


「その手があったか!なるほど」


「はい。殺菌した哺乳瓶に直接搾って冷蔵庫に入れといてもらえたらいいと思います。

 搾り方は、乳房を全体を包むように持って、乳輪の部分を指で摘むんです。お乳は乳首にある出口からでてきます。でも出口はひとつではないんですよ。乳首先端には、出口が沢山あるんです。ですから、乳首を哺乳瓶の中に突っ込むように搾乳すれば上手くできると思います」


「凛、任せろ。俺は上手くイメージがつかめている」


 京利、急に会話に入って来るじゃん。


「そうですね。凛さんの場合、京利様にお願いするのも良いのではないでしょうか。取りこぼしがなくなると思いますね。
 あと、今回ブラジャー着けてきてくださってますが、装着具合、完璧です。京利様がお手伝いされたのですよね?」


「まあ、そうなんだけど…」


「でしたら、搾乳も京利様にお願いしましよう」




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