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9.この為に
「あっあっああぁ、もうダメぇ」
信じられないくらい気持ちがいい。
後孔をケイトに貪られている。
舌で入口をぐぽぐぽされて、際限なく蜜が溢れる孔を、やわらかい唇ですっぽり塞がれ、啜られる。
身体に力が入らなくなって、ケイトは途中からオレを壁際に座らせた。オレの腰をガッチリ両手で固定して、開いた足の間に自分の身体をいれて、オレに視線を向けて飽きることなく後孔を舐めている。この体勢だとケイトが何をどうしてるのか全部見えてしまう。興奮で気が狂いそうだ。
も......はぁあ。あっあっ。う、んんんんん!
ケイトは、濡れた髪の毛をかきあげて、鋭い視線をオレに送ってくる。オレの反応を注意深く観察しているようだ。
「ダメ?おかしいな、リンの可愛いここは、もっとして欲しいって言ってる」
「ケイト...イきたい。だしたい。おねがい前触っ...て」
さっきからずっとおねがいしてるのに。うぅぅ。
「リン、前で何回もイクと、体力を激しく消耗する。それに、この健気に上を向いているリンのものを擦ってばかりだと痛くなる」
オレはイヤイヤと頭を横に振った。
「ケイトォ、もう挿れてぇ、おねがいっ」
なり振り構わず泣きながら懇願した。ケイトは、やっと口を離してくれて、
「じゃあベッドに行こう」
そうしてまた縦抱っこされて、ジャグジーに浸かり、身体を温めてくれた。
「リン、ここで少しまっていろ」
「やだ、どこにいくの?行っちゃダメ」
「バスローブを持ってくるだけだ」
額にキスしてくれた。
「ケイト、早く帰ってきて」
ああ、わかっている。と、ジャグジーを出て扉に向かった。大学で出会ってから、一瞬も離れなかったから、今初めてケイトが視界からいなくなる。
やっぱりやだ、オレもいく!ってジャグジーから出ようとしたら、ケイトは扉に手をおいたまま、脱衣場にかけてあったバスローブを取って、すぐに戻ってきてくれた。そして目の前で自分の分を羽織り、オレが伸ばした両手をもって、立たせてから、バスローブを着せた。
そうか!視界から全くいなくならないように手を扉にあててくれていたんだ。ケイト優しい!大好き!
「いい子だ」
またチュって頭にキスをくれた。嬉しい。いい子だって、いっぱい褒めてくれる。嬉しい。それでまた抱えられて、寝室に連れていってくれて、大きくてふわふわでふかふかのベッドにそっと降ろしてくれた。あぁケイトの匂いがふよふよしてる。幸せ...。
ケイトは、オレの腰の下に枕をいれて覆いかぶさってきた。
「リン」
視線がぶつかり、絡みあう。
「リン」
呼ばれる度に、心臓がきゅうってなる。
甘くて苦しい痛み。
ケイトにキスをされながらお互い裸になっていく。素肌をぴったりくっつけ合うと、ケイトの体温にうっとりする。オレもケイトも、自分の昂りをお腹に擦り付けあう。
「リン、愛している。俺と番になって結婚してほしい」
「オレも愛してる。ケイトと番いたい。結婚する。ずっと一緒にいて」
「ずっと一緒にいる。命を賭けて誓う」
「項噛んでくれる?」
発情期の性交中にケイトが、オレの項を噛めば、番成立となる。
「リン、今回は噛まない。次の発情期に番おう。リンの幼なじみと約束したんだ。辛いが我慢だ」
ケイトは、オレの家族同然の幼なじみのメイに敬意をもって向き合ってくれているんだ。なんて素敵な人なんだろう。本当に大好き。でも辛い。でも我慢。嬉しくって泣きながら、わかった、って頷いた。
ケイトは、オレの様子をうかがいながら、ゆっくりと昂りを中に埋めてくる。オレは嬉しすぎて、きゅうきゅうと絞めてしまう。
ああぁこの為に、オレは生きてきたんだと理解した。
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