ある日『運命の番』に出逢ったオレに起こる、なんやかんや、でもやっぱり最高に幸せだと思う。

音羽 りんね

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12.ジャグジーの効能

 

 ケイトが後ろからオレを攻め立てる。

 ジュバンジュバンと、オレの手に絡ませた指もそのままに、腕ごとぎゅうぎゅうと抱きしめて、抽挿を続ける。動けないから衝撃を逃がせない。

 気持ちいい気持ちいい気持ちいい。

 何回かイッた気がするけど、正直よくわからなくなっている。ずっと気持ちいい。射精したのかしていないのかわからない。ずっと気持ちいい。口もずっと開いたまままだからよだれが垂れている。イってる感覚が何度も何度も波のようにオレに迫ってくる。


「リン、可愛いすぎる、いったい俺をどうしたいんだ」


「ああぁっあぅ、ケイト…噛んで!噛んでぇ」


 オレは、気持ちいいととにかく噛んで欲しい、ということしか考えられない。


「あぁ。リンの好きなだけ噛もう。但し、項は次の楽しみだから、とっておこう」


 オレは、項こそ噛んで欲しいのにどうして?って泣きそうだったが、次の瞬間、ケイトは、肩に思いっきり犬歯を当てて噛んだ。
  

「ああああぁっん!!!」 


 痛いはずなのに、恐ろしい速さですべてが快感に塗り変わる。息が出来なくて、一瞬、意識がとんだ。


「はぁっはあっはぁっ…ケイト…」


「俺のリン」


 そう言って、ケイトは血が滲んだ噛み跡を、ぺろぺろと舐めてあやした。


「はぅ、あんんん、舐めないでぇ。なんかゾワゾワして、力が入らない」


「リン、それは快感だ。素直に俺を感じろ」


 ケイトは、オレの頭を自分に向けて、空きっぱなしになっている口を、丸ごと食べるようにバクっと覆った。
 唇を食み、舌を食む。歯をこちょこちょと舐める。もう何も考えられない。気持ち良すぎてしんじゃうよ。


 ケイトは、ふふって笑って、腰の動きを速くした。


「リン、グズグズになってる」


 耳元で囁く。
 さっき噛まれた方ではない肩を舐め始めた。


「リン、噛むよ」


 オレは、何度も頷く。

 ケイトは、少し上体を起こしてオレと手を絡ませたまま、猛然と抽挿のリズムを速くした。


「あぁ、ああぁっなんか!強いぃ!大きいの来る!怖いぃい!」


「大丈夫、怖くない。一緒にイこう」


 ケイトは、オレの肩に噛みついた。


「ひゃああ!あっあっあっあああああっ!!!」


 オレのものから、何かが噴きだした。尿を出す時と同じ感覚だから漏らしちゃったんだ、恥ずかしすぎる。こんな時に限って意識が残っている。
 ケイトも達したのだろう。オレと密着する体勢に戻った。


「ケイト、オレ漏らしちゃった、汚してごめんなさい」
 

「リン、よく見てみろ」


 入ったままオレの身体を抱き上げる。あれ、尿の匂いがしない。ケイトの甘い匂いに混じって、精の匂いがするばかりだ。


「えっ」


「リンは潮を噴いたんだ。気持ち良くなれていい子だ」


 潮って男でも出るの!?尿でないことに安心はしたけど、恥ずかしい。顔と耳に熱が集まりオレは真っ赤になっていることだろう。
 可愛い可愛いと、ケイトがオレにキスの雨をふらせた。


「よし、一度風呂に行こう。その後は何か食べよう」


 サイドチェストに置いてあった水を口移しで飲ませてくれた。オレはどこか茫然ぼうぜんとしていた。身体にまったくもって力が入らない。

 オレの状態がわかっているのか、ケイトは全部やってくれた。負担が軽いようにオレの股を閉じて横抱っこにしてくれた。身体を頭の先からつま先まで洗ってくれて、先に湯船の中の段差に座らせた。


「俺も洗うから、少しの間ここに掴まって、ひとりで座っていられるか?」


 オレはコクンと頷く。ケイトが美しいしなやかな身体を洗うのに見蕩れながら、指示された手摺に掴まってジャグジーのジェットを腰に受けていた。

 唐突に、離れているのがどうしようもなく悲しくなって湯船の中で立ち上がる。


 あれ、身体が動く!


 こっこれは、ジャグジーの効能?!




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