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14.すごくすごく嬉しい
それは言い過ぎだってケイトを見上げたら、ケイトはまっすぐに真剣にオレを見ていた。そして優しく頭を撫でてくれ、一度頷いて続きを促した。
「さすがに警察に捕まることはダメなことってしってたから困ったよ。
それに警察官が言うんだよ、保護者を呼ぶからって。でも家にいるはずもないじゃん。どこにいるか知らないかって聞かれても何にもわからないし。
それでもオレは簡素だけど、清潔な部屋と食事を手に入れられたから、ラッキーだった。
何日か経って、警察官が母親が迎えにきたぞ!って言ってきて、面会室みたいなところに連れていかれた。
ちゃんと母親がいたよ。オレは純粋に、よく見つけられたなって感心した。そしたら、ツカツカツカってやって来て、オレの頬を叩いた。あまりにも強い衝撃に細っこいオレは吹っ飛んだ。そして母親は言った。
『凛!どうして邪魔するの?ダーリンと蜜月中なのに!やっと見つけた運命の番なのよ!いつもは大人しく家に居てくれるのに、どうして大事な時にかぎって私を困らせるの!?信じらんない。凛がそんな子だと思わなかった!もう知らない!じゃあダーリンが待ってるから、さよなら』
あの時の警察官たちの顔といったら...ぷぷっ笑える。
まあそんな感じで、警察官は時が止まったようにポカンとしていたけど、ハッとなって急いで母親を連れ戻しにいった。
そんなこんなで、最終的にオレは養育施設に入ったんだ。メイはその施設で出会った。オレとはだいたい同じ感じの境遇だったのもあって、よく話をした。あっという間に、信じられる人間はお互いだけになった。
その施設には、圧倒的に勉強嫌いのガキが揃っていたけど、オレとメイは世の中にでて、金を稼ぐには勉強が必要だって分かっていたから、大学にいきたかった。その養育施設の進学制度は定員があったから選ばれる為に必死に二人で勉強した。なかなかに狭き門だったから、お互いを励まして褒めあったりして頑張ったんだよ。
今の大学にちゃんと二人して合格して、進学できたのは本当に嬉しかった。このネックガードは、その時、記念にお互いに贈りあったんだ。今は施設から出て、メイとルームシェアをしてる。
メイは、運命の番を信じてもいないし、アルファ性には差別的で、すごく厳しい。アルファ性は、揃って無責任だと決めつけてる。でもメイだって本当は、現実的な性格だし良くも悪くもアルファ性全てがそうだとは思っていないんだよ」
ケイトは、オレが話している間ずっと抱きしめてくれていたから、安心して言葉が詰まることなく出てきた。
顔を見上げると、額にチュってしてくれて、優しい目を向けてくれた。
「だから、メイはオレの家族そのものだから、ケイトがメイの言ったことを大事にしてくれたこと、メイとの約束を守ってくれたことがすごくすごく嬉しいんだ。ありがとうケイト。あと、あの時ヤキモチやいてごめん」
ケイトはもう一度オレの額にキスをして、水が入ったペットボトルのフタを開けて渡し、頭を撫でてくれた。
「オレとメイは、性格が良いとはとてもじゃないが言えない。二人してひねくれてる。オレとの事、後悔した?」
「まさか。俺はひねくれてる奴が大好きなんだ。ひねくれてるパンも大好物だ。それに焼きもちも大好物」
ぷっふはははっ。
こうやって気遣ってくれるところ、本当に好きだわ。
「いっぱいしゃべって疲れたな、交代しよう」
「うん 。ケイトの話ききたい」
「俺は、四ノ宮京利、23歳。将来は四ノ宮グループの中枢のひとりになる男だ。凛の幼なじみは名乗った時点で気づいたようだな。この名前だから、凛の番になるための厳しい一次選抜は突破できたんだと思っている」
ええぇぇぇ!!!?まじか
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