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16.我慢できない
「京利、あの日大学に来てくれてありがとう。それに今までオレ、探してなくてごめん、もしかしたらもっと早く出逢えたかもしれないのに」
「いや、凛。俺達は良いタイミングで出逢ったと思う。今より若くて幼かったら、いくら『運命』だったとしても、お互いの気持ちも理解できず、長く心がすれ違うことになっていたかもしれない。
それに、こうして今は、自分のテリトリーに凛を連れ込んで、自由に触れられるし、交わることもできる。もし、俺に力がなくて、誰かの庇護下だったとしたら、思うように凛に、触れられなかったかもしれない。
そんなの、想像だけでも、気が狂いそうだ。今この時に出逢ったことは、最高のタイミングだったんだ。
全てを捨てられるって言ったことに、うそいつわりはない。凛と一緒にいられるなら、なんだってする。必ず凛を守る」
京利がオレを強く抱き締める。
腕はそのままに、オレの目を覗きこんでくる。
「たとえ、凛が俺を嫌いになっても、離さない。離れることなんて絶対許さない」
あぅ、その目やめて。強い…。
蜂蜜色の瞳がきゅうううってなって、オレはただただ京利を見つめる獲物になってしまう。
動けない。
目が勝手に潤んでくる。
食べて欲しくなる。
どうして?どこでスイッチ入っちゃったんだろう。
京利のフェロモンがオレを強く絞ってくる。包みこむ甘いフェロモンではなく、縄でしばるようなフェロモン。オレを逃がさないって京利の全身で言われているような。濃厚な甘い匂いが充満している。真綿に首を絞められているようだ。
もうダメだ。蕩けてしまう。オレの気持ちも伝えたいのに。頭の中が痺れて何も考えられない。
アルファ性は、支配欲が強い。もちろんわかっていたことだけど、こんなの…、
我慢できない。
もっともっともっともっともっともっと京利が欲しい。
「京利、オレを食べて」
オレは、両手を伸ばして、京利の頬に触れた。
「凛」
京利は、オレの足を一度持ち上げて、またがせた。向かい合うように座っている状態になると、京利は、両手でオレの後頭部をガシッと掴んでオレの唇に自分の唇を押しつけた。
激しく狂気すら感じるキスを与えられる。
京利の熱い大きな舌が、口の中に入ってくる。オレの舌を掬い、巻きついてくる。そして唇で扱きあげられる。はあはあ、まるでオレ自身を扱きあげられているようだ。唾液をおくられて、必死に飲み込もうとするのに、京利の舌が喉奥まで届く程、深く口をを合わせるものだから、飲み込めなくて唇の端から溢れてしまう。
京利に溺れている。食べられている。鼻で息をするにも苦しくて、獣の息遣いのようにフガフガ言ってしまう。恥ずかしいのに。
ついには、喉奥を舐められて、びくっとしてしまって、京利の下唇を噛んでしまった。京利はなおもキスを続ける動きをしていたが、オレは噛んでしまったことにショックで、血の味までするし、一旦離れて、京利の唇を見たかった。
「京利、唇噛んでごめん、見せて」
唇が一瞬も離れなかったから、くぐもった声になったけど、なんとか言えた。
「大丈夫だ」
ようやく唇が離れて、京利の唇は、オレの肌を辿って下に降りていく。次のターゲットは首周りのようだ。何度も鎖骨を舐められる。その間にオレのズボンは脱がされて、下着の上から京利の手がお尻をもみはじめた。そして指先で会陰をなぞって後孔に触れる。きっと濡れてしまっていることがバレる。
もちろんオレのものは、勃ち上がって、下着の中でテントを張っている。先走りで濡れてるから、前も後ろも、濡れていることになる。
「京利、恥ずかしい」
「何も恥ずかしいことはない、全部俺のものだ」
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