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第7章
第?章:ブルローネの新人22(ifルート)
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イシャーラは、ストラディゴスと二人きりの時に、こんな相談をしていた。
「ストラディゴス(同棲を初めてからプライベートでは呼び捨て)、あなた子供いる?」
「あ? ああ、いるぞ。どうした欲しいのか?」
同棲する屋敷の寝室で、セックスをする二人。
ストラディゴスのペニスを深々とヴァギナに咥え込み、子宮口を突かれながらイシャーラは言う。
このまま中出しして避妊薬を飲まなければ、すぐにでも子供は出来る。
だが、続く言葉でストラディゴスのピストンのタイミングが乱れた。
「うん、アーニャとの子供が欲しい……」
ストラディゴスは、軽くビックリ射精をしてしまい、イキたいタイミングでは無かったため、慌てて動きを止めて損をした様な気分になる。
「何言ってんだお前!? 本気か!?」
「はぁ……アーニャと子作りしたい……」
「そんなの魔法でも使わないと無理だろ……それなら、俺だってアーニャと子作りしたいぞ……」
「はぁ……やろうと思えば出来るだけ羨ましい……」
イシャーラは萎んでなお大きなままの立派なペニスをペチペチと叩く。
同棲を始め、ストラディゴスと知り合ってからイシャーラは、彩芽を自分と同じ様に特別に感じているストラディゴスに対して、親近感を持って接していた。
イシャーラにとって、唯一、妹愛を語れる相手と言っても過言では無い。
彩芽にとっての二番目ぐらいなら、許してやってもいい相手。
彩芽が姫娼婦になる前から目をつけていたのだから、人を見る目は確かだとイシャーラはある種の尊敬さえしていた。
それに、ストラディゴスが彩芽をブルローネに連れて来なかったら、今頃自分がどうなっていたかを考えると、ゾッとする程度には恩も感じている。
イシャーラにとってストラディゴスは、そんな相手であった。
「お前だって、いつもアーニャが気絶するまで可愛がってるだろ……いや、気絶してもか……」
「違うの……ちゃんと子供が欲しいの……家族になりたいの」
「家族ねぇ……もう十分家族に思えるがなぁ……」
イシャーラとストラディゴスは、セックスを続けながら、二人して彩芽の事を考えていた。
* * *
それから数ヶ月後。
彩芽とイシャーラの二人が出会って、もうすぐ一年が過ぎようとしていた。
イシャーラのおかげで、ボルドレットの妻プリエは無事妊娠し、同棲する三人とボルドレットの家は家族ぐるみの親交を深めている。
バトラも旦那と一緒に遊びに来てくれるし、彩芽とイシャーラでバトラの屋敷にお邪魔して噂の棘も味わった。
そんな時期、イシャーラの借金は返済の終わりが見え、自由になるお金が徐々に増えたイシャーラは、一大決心をしていた。
彩芽に指輪を送ろうと考えていたのだ。
二人が出会って一周年記念。
その時に、指輪を渡し、彩芽に言うのだ。
姉妹では無く、恋人になって欲しいと。
同性の恋愛も、結婚も、この世界では普通にある。
だが、姫娼婦の姉妹での結婚は、あまり無い。
多くの姫娼婦達は、玉の輿や自分の夢が目的であり、目標なので、そのゴールが姉妹姫に変わる事は、稀であった。
しかし、たとえ前例が無くとも、イシャーラは臆さない。
彩芽に雨の中で強烈な頭突きを食らわされて以降、彩芽の事を考えなかった日は無く、初仕事以降、愛さなかった日は無かった。
姉妹姫の特訓と称する事もせず、イシャーラは、ひたすらに彩芽を可愛がり、甘やかし、愛し続けていた。
ストラディゴスが屋敷のオーナーになった後でも、ストラディゴスを混ぜて彩芽を愛する事に変わりはない。
既成事実は十分すぎる程に温められており、明確な恋愛対象と宣言するには遅すぎるぐらいである。
プレイ中には「好き」「愛してる」なんて類の言葉は、星の数ほど囁いたし、彩芽はそれを受け入れてくれている様に見えた。
イシャーラは露店の貴金属店を見に行くと、ペアリングが売っているのが目に入る。
価格は二千フォルト(二十万円相当)と、この手の物の中では、かなり手頃である。
デザインが気に入り、こうしてイシャーラは勇気を出してペアリングを買って帰った。
その日、屋敷に戻ったイシャーラは、彩芽を驚かせようと気配を殺して近づいて行った。
すると、寝室から話し声が聞こえて来る。
大きな耳を澄まし聞くと、彩芽とストラディゴスがセックスしているのが分かる。
指輪を渡すなら、彩芽とイシャーラで二人きりの時が良い。
バチュバチュと等間隔の水気のある糸を引く音を立てながら、二人はこんな事を話している。
「あ”あ”あ”っ! 俺の子供を産んでくれ♡」
「産む♡ 産むからそのまま中に♡ 一番奥にいっぱい出して♡」
どうやらプレイが佳境の様なので、水を差しては悪いと待つ。
ピストン音が早まり、巨人の幸せそうな声と彩芽のアクメ声が響くと、どうやらプレイが終わった様であった。
イシャーラは、自分も彩芽を可愛がろうと部屋に入ろうとすると、二人の会話が続いており、ドアノブに手をかけられぬまま動きを止める。
「はぁ~~~よかった~~……ねぇ、スー君、シャーラにはなんて言おう……」
「うん? 嫌がるとも思えないけどな。むしろ歓迎だと思うぞ……」
「シャーラが言ってた私の子供って、本当にそう言う意味なの?」
「俺は、そう聞こえたんだけどな」
イシャーラは、ストラディゴスに以前漏らした彩芽との子供が欲しいと言うぼやきを思い出す。
その時、ストラディゴスが彩芽と子作りしたいと言っていたのもセットで思い出した。
イシャーラは考えた。
ストラディゴスはイシャーラが彩芽の子供が欲しいと言うのを歪めて伝え、それを利用して彩芽を孕ませようとしているのでは無いかと。
姫娼婦は、妊娠してしまうと仕事が出来ない。
それは、メニューに妊婦プレイや母乳プレイが無いと言う話ではなく、子供の世話をする為に休業期間が生まれると言う側面と、妊娠によって体形が崩れる恐れがあると言う二つの理由からである。
もし、彩芽に対して無責任な種付けをする様なら、妊娠させたどさくさに紛れて、彩芽を引退させて自分だけの物にしようとしているなら、ストラディゴスの事を許す事は出来ない。
イシャーラは、同志だと思っていた巨人に裏切られたと腹を立て、毛を逆立て爪と牙を剥き出しにして、そのまま部屋に殴り込む。
「ストラディゴスっ!!」
突然イシャーラが扉を開けて怒鳴り込んできて、彩芽もストラディゴスも意味が分からず、ポカンとしている。
「スー君、シャーラに何かしたの!? とっておいたお菓子食べたとか!?」
「(心当たりがあり過ぎて)わからねぇよ!」
ベッドの上に出来た白濁とした池の上で、彩芽の影にストラディゴスは小さくなって隠れる。
屋敷のオーナーだろうが、金払って身体を買っている客だろうが、ヒエラルキーが彩芽の下にあるストラディゴスは、彩芽の先輩恋人であるイシャーラよりも下として自然と振舞っていた。
襲い掛かってきそうなイシャーラを前に、ビビりまくる二人。
「あなたアーニャに子供作らせる気?!」
「聞いてたのか!? 待て! 同意の上だ!」
彩芽も首を縦に振る。
「何が同意?! 私はアーニャとの子供欲しいって言ったの!」
「だから、同意のっ!」
ストラディゴスの股間にイシャーラが掴みかかった。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!??????」
鋭い爪と牙が厚い皮膚に食い込み、ストラディゴスは、生まれて初めて本気でペニスに噛みつかれると言う地獄を味わった。
ペニスの質量とイシャーラの口の容量の関係で噛み切られる心配は無いが、このまま放っておけばズタズタにされるのは間違いない。
と言って、ストラディゴスはイシャーラを殴るわけにもいかず、イシャーラの牙と爪を股間から引きはがそうと必死に、その身体を引っ張る事しか出来ない。
「シャーラ落ち着いて! 絶対勘違いしてる! おちんちんから血出てる!!」
彩芽が慌ててイシャーラを引っぺがすと、ストラディゴスのペニスには、歯型と爪痕がくっきりと残っていた。
ストラディゴスは自分の股間の傷を舐めるわけにもいかず、これ以上イシャーラに襲われないように、両手でしっかりと握り締めて防御した。
「勘違い! スー君はシャーラの為に!」
「何が私の為なの!?」
「動かないで待って! これを……!」
彩芽がベッドの下に隠していたリボンで包装された箱を取り出した。
「……プレ……ゼント? 私に?」
「うん。シャーラが欲しがってるって、スー君、わざわざお城の魔法使いのマーゴスさんから、これを買ってきたの……本当は、私達が初めて会った記念日に渡そうと思ってたんだけど……」
イシャーラがプレゼントのリボンを解き、箱の中身を見ると、そこには一本の瓶が入っていた。
瓶と一緒に、彩芽の字で書かれたメッセージカードも添えられており、そこには出会ってから一年経った記念日と書かれており、カードを開くと「愛するイシャーラへ」とだけ書かれていた。
メッセージカードの他には、瓶の使用説明書がご丁寧に入っている。
イシャーラが説明書を見ると、一番上にその瓶が何なのかが書かれていた。
「ア、アンドロギュヌス? この薬を飲むと、一日だけ両性具有となります……ん? え?」
イシャーラは詳しい使用法に目を通しながら、ようやく状況を理解した。
その発想は無かった。
イシャーラの言葉を聞いて、ストラディゴスは、魔法の力で不可能を実現させてやろうと、彩芽と共謀していたのだ。
この薬を飲めば、両性具有になれる。
つまり、飲めば子作り出来るのだ。
「アーニャ……ストラディゴス……ごめんなさい私……」
その日は、二人でストラディゴスの傷だらけのペニスを舐めて、ごめんねのセックスをした。
この日、イシャーラは、ストラディゴスの事が、彩芽の次に好きになっていた。
「ストラディゴス(同棲を初めてからプライベートでは呼び捨て)、あなた子供いる?」
「あ? ああ、いるぞ。どうした欲しいのか?」
同棲する屋敷の寝室で、セックスをする二人。
ストラディゴスのペニスを深々とヴァギナに咥え込み、子宮口を突かれながらイシャーラは言う。
このまま中出しして避妊薬を飲まなければ、すぐにでも子供は出来る。
だが、続く言葉でストラディゴスのピストンのタイミングが乱れた。
「うん、アーニャとの子供が欲しい……」
ストラディゴスは、軽くビックリ射精をしてしまい、イキたいタイミングでは無かったため、慌てて動きを止めて損をした様な気分になる。
「何言ってんだお前!? 本気か!?」
「はぁ……アーニャと子作りしたい……」
「そんなの魔法でも使わないと無理だろ……それなら、俺だってアーニャと子作りしたいぞ……」
「はぁ……やろうと思えば出来るだけ羨ましい……」
イシャーラは萎んでなお大きなままの立派なペニスをペチペチと叩く。
同棲を始め、ストラディゴスと知り合ってからイシャーラは、彩芽を自分と同じ様に特別に感じているストラディゴスに対して、親近感を持って接していた。
イシャーラにとって、唯一、妹愛を語れる相手と言っても過言では無い。
彩芽にとっての二番目ぐらいなら、許してやってもいい相手。
彩芽が姫娼婦になる前から目をつけていたのだから、人を見る目は確かだとイシャーラはある種の尊敬さえしていた。
それに、ストラディゴスが彩芽をブルローネに連れて来なかったら、今頃自分がどうなっていたかを考えると、ゾッとする程度には恩も感じている。
イシャーラにとってストラディゴスは、そんな相手であった。
「お前だって、いつもアーニャが気絶するまで可愛がってるだろ……いや、気絶してもか……」
「違うの……ちゃんと子供が欲しいの……家族になりたいの」
「家族ねぇ……もう十分家族に思えるがなぁ……」
イシャーラとストラディゴスは、セックスを続けながら、二人して彩芽の事を考えていた。
* * *
それから数ヶ月後。
彩芽とイシャーラの二人が出会って、もうすぐ一年が過ぎようとしていた。
イシャーラのおかげで、ボルドレットの妻プリエは無事妊娠し、同棲する三人とボルドレットの家は家族ぐるみの親交を深めている。
バトラも旦那と一緒に遊びに来てくれるし、彩芽とイシャーラでバトラの屋敷にお邪魔して噂の棘も味わった。
そんな時期、イシャーラの借金は返済の終わりが見え、自由になるお金が徐々に増えたイシャーラは、一大決心をしていた。
彩芽に指輪を送ろうと考えていたのだ。
二人が出会って一周年記念。
その時に、指輪を渡し、彩芽に言うのだ。
姉妹では無く、恋人になって欲しいと。
同性の恋愛も、結婚も、この世界では普通にある。
だが、姫娼婦の姉妹での結婚は、あまり無い。
多くの姫娼婦達は、玉の輿や自分の夢が目的であり、目標なので、そのゴールが姉妹姫に変わる事は、稀であった。
しかし、たとえ前例が無くとも、イシャーラは臆さない。
彩芽に雨の中で強烈な頭突きを食らわされて以降、彩芽の事を考えなかった日は無く、初仕事以降、愛さなかった日は無かった。
姉妹姫の特訓と称する事もせず、イシャーラは、ひたすらに彩芽を可愛がり、甘やかし、愛し続けていた。
ストラディゴスが屋敷のオーナーになった後でも、ストラディゴスを混ぜて彩芽を愛する事に変わりはない。
既成事実は十分すぎる程に温められており、明確な恋愛対象と宣言するには遅すぎるぐらいである。
プレイ中には「好き」「愛してる」なんて類の言葉は、星の数ほど囁いたし、彩芽はそれを受け入れてくれている様に見えた。
イシャーラは露店の貴金属店を見に行くと、ペアリングが売っているのが目に入る。
価格は二千フォルト(二十万円相当)と、この手の物の中では、かなり手頃である。
デザインが気に入り、こうしてイシャーラは勇気を出してペアリングを買って帰った。
その日、屋敷に戻ったイシャーラは、彩芽を驚かせようと気配を殺して近づいて行った。
すると、寝室から話し声が聞こえて来る。
大きな耳を澄まし聞くと、彩芽とストラディゴスがセックスしているのが分かる。
指輪を渡すなら、彩芽とイシャーラで二人きりの時が良い。
バチュバチュと等間隔の水気のある糸を引く音を立てながら、二人はこんな事を話している。
「あ”あ”あ”っ! 俺の子供を産んでくれ♡」
「産む♡ 産むからそのまま中に♡ 一番奥にいっぱい出して♡」
どうやらプレイが佳境の様なので、水を差しては悪いと待つ。
ピストン音が早まり、巨人の幸せそうな声と彩芽のアクメ声が響くと、どうやらプレイが終わった様であった。
イシャーラは、自分も彩芽を可愛がろうと部屋に入ろうとすると、二人の会話が続いており、ドアノブに手をかけられぬまま動きを止める。
「はぁ~~~よかった~~……ねぇ、スー君、シャーラにはなんて言おう……」
「うん? 嫌がるとも思えないけどな。むしろ歓迎だと思うぞ……」
「シャーラが言ってた私の子供って、本当にそう言う意味なの?」
「俺は、そう聞こえたんだけどな」
イシャーラは、ストラディゴスに以前漏らした彩芽との子供が欲しいと言うぼやきを思い出す。
その時、ストラディゴスが彩芽と子作りしたいと言っていたのもセットで思い出した。
イシャーラは考えた。
ストラディゴスはイシャーラが彩芽の子供が欲しいと言うのを歪めて伝え、それを利用して彩芽を孕ませようとしているのでは無いかと。
姫娼婦は、妊娠してしまうと仕事が出来ない。
それは、メニューに妊婦プレイや母乳プレイが無いと言う話ではなく、子供の世話をする為に休業期間が生まれると言う側面と、妊娠によって体形が崩れる恐れがあると言う二つの理由からである。
もし、彩芽に対して無責任な種付けをする様なら、妊娠させたどさくさに紛れて、彩芽を引退させて自分だけの物にしようとしているなら、ストラディゴスの事を許す事は出来ない。
イシャーラは、同志だと思っていた巨人に裏切られたと腹を立て、毛を逆立て爪と牙を剥き出しにして、そのまま部屋に殴り込む。
「ストラディゴスっ!!」
突然イシャーラが扉を開けて怒鳴り込んできて、彩芽もストラディゴスも意味が分からず、ポカンとしている。
「スー君、シャーラに何かしたの!? とっておいたお菓子食べたとか!?」
「(心当たりがあり過ぎて)わからねぇよ!」
ベッドの上に出来た白濁とした池の上で、彩芽の影にストラディゴスは小さくなって隠れる。
屋敷のオーナーだろうが、金払って身体を買っている客だろうが、ヒエラルキーが彩芽の下にあるストラディゴスは、彩芽の先輩恋人であるイシャーラよりも下として自然と振舞っていた。
襲い掛かってきそうなイシャーラを前に、ビビりまくる二人。
「あなたアーニャに子供作らせる気?!」
「聞いてたのか!? 待て! 同意の上だ!」
彩芽も首を縦に振る。
「何が同意?! 私はアーニャとの子供欲しいって言ったの!」
「だから、同意のっ!」
ストラディゴスの股間にイシャーラが掴みかかった。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!??????」
鋭い爪と牙が厚い皮膚に食い込み、ストラディゴスは、生まれて初めて本気でペニスに噛みつかれると言う地獄を味わった。
ペニスの質量とイシャーラの口の容量の関係で噛み切られる心配は無いが、このまま放っておけばズタズタにされるのは間違いない。
と言って、ストラディゴスはイシャーラを殴るわけにもいかず、イシャーラの牙と爪を股間から引きはがそうと必死に、その身体を引っ張る事しか出来ない。
「シャーラ落ち着いて! 絶対勘違いしてる! おちんちんから血出てる!!」
彩芽が慌ててイシャーラを引っぺがすと、ストラディゴスのペニスには、歯型と爪痕がくっきりと残っていた。
ストラディゴスは自分の股間の傷を舐めるわけにもいかず、これ以上イシャーラに襲われないように、両手でしっかりと握り締めて防御した。
「勘違い! スー君はシャーラの為に!」
「何が私の為なの!?」
「動かないで待って! これを……!」
彩芽がベッドの下に隠していたリボンで包装された箱を取り出した。
「……プレ……ゼント? 私に?」
「うん。シャーラが欲しがってるって、スー君、わざわざお城の魔法使いのマーゴスさんから、これを買ってきたの……本当は、私達が初めて会った記念日に渡そうと思ってたんだけど……」
イシャーラがプレゼントのリボンを解き、箱の中身を見ると、そこには一本の瓶が入っていた。
瓶と一緒に、彩芽の字で書かれたメッセージカードも添えられており、そこには出会ってから一年経った記念日と書かれており、カードを開くと「愛するイシャーラへ」とだけ書かれていた。
メッセージカードの他には、瓶の使用説明書がご丁寧に入っている。
イシャーラが説明書を見ると、一番上にその瓶が何なのかが書かれていた。
「ア、アンドロギュヌス? この薬を飲むと、一日だけ両性具有となります……ん? え?」
イシャーラは詳しい使用法に目を通しながら、ようやく状況を理解した。
その発想は無かった。
イシャーラの言葉を聞いて、ストラディゴスは、魔法の力で不可能を実現させてやろうと、彩芽と共謀していたのだ。
この薬を飲めば、両性具有になれる。
つまり、飲めば子作り出来るのだ。
「アーニャ……ストラディゴス……ごめんなさい私……」
その日は、二人でストラディゴスの傷だらけのペニスを舐めて、ごめんねのセックスをした。
この日、イシャーラは、ストラディゴスの事が、彩芽の次に好きになっていた。
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