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20.自分で自分を認める
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「殿下、聖人様に我儘を言ってはいけませんよ」
ランベルトさん。あなたも結構食べたい食べたいと連呼していましたよ?
「ランベルト! そんなことをよくもぬけぬけとっ……! お前も散々我儘を言ったんだろうが!」
「なっ……わ、私は決してそんなことはしておりません!」
うーん……それはどうだろうか。じとっとランベルトさんを見る俺の視線に気が付いた王子様は、にやりと意地の悪い笑みを見せると「ほら見たことか!」と胸を張っていた。それを受けてランベルトさんは「うっ……」と居心地悪そうに体を縮こませる。
「ハルト、異世界人である君の作ったものが食べたいのだ。どうか願いを叶えてはくれないだろうか」
王宮の料理人は素晴らしいが、どうしてもここの世界の人だからこの世界の味になってしまう。でも俺が作ったものはそうはならない。だからこそ俺が作ったものが食べたいとヴォルテル様は切望する。
俺もヴォルテル様にはたくさん生活用品とか貰った立場だしお礼をするのはやぶさかではない。だけど俺が作る普通のご飯を、本物の王子様に食べさせるなんて緊張感と場違い感が凄すぎる……
「父上達も是非食べてみたいと仰っておいでだ。一度だけでいいのだ。ぜひ我々の願いを叶えて欲しい」
「え゛!? 王様達も!? そそそそれはちょっとっ……!」
王子様だけじゃなかったのかよ!? 王様達ってことは、この国のロイヤルファミリー揃ってってことだよな!? 無理無理無理無理! 一般庶民の俺が王様達に手料理振舞うとかなんの拷問!?
「ハルト、頼む!」
「いやいやいや! 待ってください! 俺は本当にただの庶民なんです! 王様達に手料理なんて無理ですよ! 王宮の料理人ほど美味しく作れるわけじゃないですから!」
「ハルトの作るものはなんでも美味いぞ。確かに見目のいい高級料理ではないが、貴族に出しても問題ない味だったと思う」
「そうですよ! 私もあのような料理を食べて感動いたしました! あれは王宮の料理人といえども作ることは不可能だと思います!」
ちょっとぉ!? ユリウスさんもランベルトさんもそんなこと言わないで! 王様達に料理作らなきゃいけなくなるじゃん!?
「でもっ……俺は本当にそんな大したものはっ……俺なんかが作ったものなんて……」
「ハルトはなぜそこまで恐縮するんだ? 聖人であることを認められているのに、自分は大したことないといつも言う」
「え?」
ユリウスさんにそう言われて何も答えられなかった。だって本当に自分は大したことは出来ないし、凄い人でもないから。でも俺以外の全員、ユリウスさんの言ってることに賛同するかのように頷いていた。
「一体何がハルトをそうさせているんだ?」
「だってっ……俺は平凡で、特別秀でている何かがあるわけじゃないんです。家事が出来るといってもそれは一般的なレベルであって、きっと皆さんの周りにいる使用人の方たちと比べても劣ると思います」
そんな俺が家政夫の仕事をするなんて本当は烏滸がましいのかもしれない。でもユリウスさんに拾われて、そのお礼のつもりであの家を掃除したら、ユリウスさんは本当に嬉しそうに笑ってくれた。俺はそれが凄く嬉しかったんだ。
流星と同棲していた時は、俺が家事をすることが当たり前だった。だから「ありがとう」なんて言われることもなければ、仕事で疲れて家事の手を抜くとそれを指摘された。
食事だって「美味しい」と言ってくれることもなかった。俺もそれが当たり前になりすぎて、だからユリウスさんにそう言われた時は本当に嬉しかった。だから俺は家政夫の仕事を与えられた時、嬉しかったしやりたいって思えた。
でも俺は家事が特別得意でもエキスパートなわけでもない。そんな俺がちょっと優しくされたからと、知らず知らず調子に乗っていたのかもしれない。
「それに俺は『聖人』だと、凄い能力を持っていると言われても、俺が努力して得た力ではありません。ただ俺の体液がたまたまそういった力を持っていただけです。それがなければただの平凡な人間で、俺は何も出来ない普通の人間なんですよ……」
俺にこんなにも親切にしてくれているのは『聖人』だからだ。でもその力はこの世界に来たときに勝手に付いてきたもの。俺が努力して、望んで得た力じゃない。だからやっぱり俺は大した人間でも、誰かに敬われることも分不相応だ。
「それをいうなら私もそうだな」
「え?」
ヴォルテル様はそう言って苦笑した。王子様なんて俺と比べることすら憚られるくらい凄い人が一体何を言っているのか。全く分からなくてただ呆けるしか出来ない。
「私は王族だが、私自身が望んで王族に生まれたわけではない」
「あ……」
「王族として生まれたその時から、私にはとてつもない重圧と責務が圧し掛かっていた。それから解放されたらどんなに身軽になれるだろうと考えたことがある」
「殿下……」
ルーカスさんが諫めるように、でもなぜか辛そうにヴォルテル様に声をかけた。それを見たヴォルテル様は「わかっている」と一言伝えた。
「幼少の時から王太子になるべくかなりの教養を詰め込まれた。小さな時はそれが辛くて泣いたこともあったな」
昔を思い出しているのか、ヴォルテル様の瞳はどこか遠くを見ているようだった。
「皆、私を王太子として敬ってくれているが、王族だからそうされているだけ。王族でなければここまで魔力量も多くはなかっただろう。私から王族という肩書を取ってしまえば何もない。ハルトと同じだな」
王子様が俺と同じ……? その言葉に未だピンとこないが、王子様も自らが望んで王子様になったわけじゃないことは理解出来た。
「だがこの先何事もなければ私は王となる。王となってこの国を正しく導いていかなければならない。そのために努力をしているし、それは未だに続けている。これは私が持って生まれた使命だと思っている。ハルトもきっと、そうなんだと思う」
以前の聖女は神が遣わせた聖なる人。本当にそうなのかはわからないが、この世界の人が持ちえない力を持っているというのはそういうことなのかもしれない。そして俺も以前の聖女と同じ力を持っている。
何がどうしてこの世界に来たのかはわからない。神様に会った覚えも何かを頼まれたわけでもない。でもこの力を持っているのは、俺が持って生まれた使命……?
「以前いた世界でハルトは平凡だったのかもしれない。だが今はこの世界にいて、既にこちらの住人だ。ならばこちらの世界の理に従うのは何らおかしくはあるまい」
「あ……」
そうか。俺はもう元の世界には戻れない。こちらの世界で生きていくしかなくて、そして俺はもうこの世界の住人なんだ。わかっていたつもりだったのに、俺の内心はずっと前の世界のままだった。でもそうじゃない。そうじゃないんだ。
「謙虚なのは美徳かもしれないが、行き過ぎればただの卑屈だ。俺はハルトが来てくれてとても助かっているし、心が豊かになった気がする。それはハルトだから成しえたことで他の誰かではきっと無理だっただろう。もう少し自分に自信を持て」
「ユリウスさん……」
「それはそうだな。私ですら出来なかったことだ。ハルトは平凡なんかではなく、私達にとって重要で貴重な人材だ」
前の世界じゃ仕事でもプライベートでも認められていたとは思えない。仕事も先輩や上司からは散々言われていたし、家では言わずもがなだ。でも今の俺はこの世界にいてこの世界で生きている。
そしてこんな俺を皆認めてくれている。例え自分で得た力じゃなくても、この力を持っていることで俺はこの世界で必要とされている。
それでもきっと大したことは出来ないんだと思う。でもそれでいいんだ。何か大きなことをしろと言われているわけじゃない。何かあった時に助けて欲しいと言われているだけ。それなら俺にもきっと出来るだろう。
俺も考え方を変えなきゃいけないんだ。もうあの世界とは違う、異世界に来てしまったのだから。
「……ありがとうございます。それとすみませんでした。俺も変わらなきゃいけないんですよね。自信はありませんが、もう少し自分を認めてあげたいと思います」
「ああ、そうしてくれ」
俺は俺自身を大切にしていただろか。人が与えた評価だけで自分を推し量っていた気がする。そしてどんどん卑屈になって言いたいことも言えなくて。ただ流されていただけの日々。
それじゃダメだ。もう前の世界とは違うんだから。変わろう。
ユリウスさんだって俺が来てくれてよかったって言ってくれた。認めてくれた。求めてくれた。それに俺が出来る範囲で応えよう。俺もこのまま家政夫を続けたい。
「ヴォルテル様。俺の手料理でよければお作りします。ただ予想と違って美味しくなくても文句は言わないでくださいね」
「ああ、もちろんだ! 感謝する」
俺がそう言えば、ヴォルテル様は満面の笑顔を見せてくれた。
ランベルトさん。あなたも結構食べたい食べたいと連呼していましたよ?
「ランベルト! そんなことをよくもぬけぬけとっ……! お前も散々我儘を言ったんだろうが!」
「なっ……わ、私は決してそんなことはしておりません!」
うーん……それはどうだろうか。じとっとランベルトさんを見る俺の視線に気が付いた王子様は、にやりと意地の悪い笑みを見せると「ほら見たことか!」と胸を張っていた。それを受けてランベルトさんは「うっ……」と居心地悪そうに体を縮こませる。
「ハルト、異世界人である君の作ったものが食べたいのだ。どうか願いを叶えてはくれないだろうか」
王宮の料理人は素晴らしいが、どうしてもここの世界の人だからこの世界の味になってしまう。でも俺が作ったものはそうはならない。だからこそ俺が作ったものが食べたいとヴォルテル様は切望する。
俺もヴォルテル様にはたくさん生活用品とか貰った立場だしお礼をするのはやぶさかではない。だけど俺が作る普通のご飯を、本物の王子様に食べさせるなんて緊張感と場違い感が凄すぎる……
「父上達も是非食べてみたいと仰っておいでだ。一度だけでいいのだ。ぜひ我々の願いを叶えて欲しい」
「え゛!? 王様達も!? そそそそれはちょっとっ……!」
王子様だけじゃなかったのかよ!? 王様達ってことは、この国のロイヤルファミリー揃ってってことだよな!? 無理無理無理無理! 一般庶民の俺が王様達に手料理振舞うとかなんの拷問!?
「ハルト、頼む!」
「いやいやいや! 待ってください! 俺は本当にただの庶民なんです! 王様達に手料理なんて無理ですよ! 王宮の料理人ほど美味しく作れるわけじゃないですから!」
「ハルトの作るものはなんでも美味いぞ。確かに見目のいい高級料理ではないが、貴族に出しても問題ない味だったと思う」
「そうですよ! 私もあのような料理を食べて感動いたしました! あれは王宮の料理人といえども作ることは不可能だと思います!」
ちょっとぉ!? ユリウスさんもランベルトさんもそんなこと言わないで! 王様達に料理作らなきゃいけなくなるじゃん!?
「でもっ……俺は本当にそんな大したものはっ……俺なんかが作ったものなんて……」
「ハルトはなぜそこまで恐縮するんだ? 聖人であることを認められているのに、自分は大したことないといつも言う」
「え?」
ユリウスさんにそう言われて何も答えられなかった。だって本当に自分は大したことは出来ないし、凄い人でもないから。でも俺以外の全員、ユリウスさんの言ってることに賛同するかのように頷いていた。
「一体何がハルトをそうさせているんだ?」
「だってっ……俺は平凡で、特別秀でている何かがあるわけじゃないんです。家事が出来るといってもそれは一般的なレベルであって、きっと皆さんの周りにいる使用人の方たちと比べても劣ると思います」
そんな俺が家政夫の仕事をするなんて本当は烏滸がましいのかもしれない。でもユリウスさんに拾われて、そのお礼のつもりであの家を掃除したら、ユリウスさんは本当に嬉しそうに笑ってくれた。俺はそれが凄く嬉しかったんだ。
流星と同棲していた時は、俺が家事をすることが当たり前だった。だから「ありがとう」なんて言われることもなければ、仕事で疲れて家事の手を抜くとそれを指摘された。
食事だって「美味しい」と言ってくれることもなかった。俺もそれが当たり前になりすぎて、だからユリウスさんにそう言われた時は本当に嬉しかった。だから俺は家政夫の仕事を与えられた時、嬉しかったしやりたいって思えた。
でも俺は家事が特別得意でもエキスパートなわけでもない。そんな俺がちょっと優しくされたからと、知らず知らず調子に乗っていたのかもしれない。
「それに俺は『聖人』だと、凄い能力を持っていると言われても、俺が努力して得た力ではありません。ただ俺の体液がたまたまそういった力を持っていただけです。それがなければただの平凡な人間で、俺は何も出来ない普通の人間なんですよ……」
俺にこんなにも親切にしてくれているのは『聖人』だからだ。でもその力はこの世界に来たときに勝手に付いてきたもの。俺が努力して、望んで得た力じゃない。だからやっぱり俺は大した人間でも、誰かに敬われることも分不相応だ。
「それをいうなら私もそうだな」
「え?」
ヴォルテル様はそう言って苦笑した。王子様なんて俺と比べることすら憚られるくらい凄い人が一体何を言っているのか。全く分からなくてただ呆けるしか出来ない。
「私は王族だが、私自身が望んで王族に生まれたわけではない」
「あ……」
「王族として生まれたその時から、私にはとてつもない重圧と責務が圧し掛かっていた。それから解放されたらどんなに身軽になれるだろうと考えたことがある」
「殿下……」
ルーカスさんが諫めるように、でもなぜか辛そうにヴォルテル様に声をかけた。それを見たヴォルテル様は「わかっている」と一言伝えた。
「幼少の時から王太子になるべくかなりの教養を詰め込まれた。小さな時はそれが辛くて泣いたこともあったな」
昔を思い出しているのか、ヴォルテル様の瞳はどこか遠くを見ているようだった。
「皆、私を王太子として敬ってくれているが、王族だからそうされているだけ。王族でなければここまで魔力量も多くはなかっただろう。私から王族という肩書を取ってしまえば何もない。ハルトと同じだな」
王子様が俺と同じ……? その言葉に未だピンとこないが、王子様も自らが望んで王子様になったわけじゃないことは理解出来た。
「だがこの先何事もなければ私は王となる。王となってこの国を正しく導いていかなければならない。そのために努力をしているし、それは未だに続けている。これは私が持って生まれた使命だと思っている。ハルトもきっと、そうなんだと思う」
以前の聖女は神が遣わせた聖なる人。本当にそうなのかはわからないが、この世界の人が持ちえない力を持っているというのはそういうことなのかもしれない。そして俺も以前の聖女と同じ力を持っている。
何がどうしてこの世界に来たのかはわからない。神様に会った覚えも何かを頼まれたわけでもない。でもこの力を持っているのは、俺が持って生まれた使命……?
「以前いた世界でハルトは平凡だったのかもしれない。だが今はこの世界にいて、既にこちらの住人だ。ならばこちらの世界の理に従うのは何らおかしくはあるまい」
「あ……」
そうか。俺はもう元の世界には戻れない。こちらの世界で生きていくしかなくて、そして俺はもうこの世界の住人なんだ。わかっていたつもりだったのに、俺の内心はずっと前の世界のままだった。でもそうじゃない。そうじゃないんだ。
「謙虚なのは美徳かもしれないが、行き過ぎればただの卑屈だ。俺はハルトが来てくれてとても助かっているし、心が豊かになった気がする。それはハルトだから成しえたことで他の誰かではきっと無理だっただろう。もう少し自分に自信を持て」
「ユリウスさん……」
「それはそうだな。私ですら出来なかったことだ。ハルトは平凡なんかではなく、私達にとって重要で貴重な人材だ」
前の世界じゃ仕事でもプライベートでも認められていたとは思えない。仕事も先輩や上司からは散々言われていたし、家では言わずもがなだ。でも今の俺はこの世界にいてこの世界で生きている。
そしてこんな俺を皆認めてくれている。例え自分で得た力じゃなくても、この力を持っていることで俺はこの世界で必要とされている。
それでもきっと大したことは出来ないんだと思う。でもそれでいいんだ。何か大きなことをしろと言われているわけじゃない。何かあった時に助けて欲しいと言われているだけ。それなら俺にもきっと出来るだろう。
俺も考え方を変えなきゃいけないんだ。もうあの世界とは違う、異世界に来てしまったのだから。
「……ありがとうございます。それとすみませんでした。俺も変わらなきゃいけないんですよね。自信はありませんが、もう少し自分を認めてあげたいと思います」
「ああ、そうしてくれ」
俺は俺自身を大切にしていただろか。人が与えた評価だけで自分を推し量っていた気がする。そしてどんどん卑屈になって言いたいことも言えなくて。ただ流されていただけの日々。
それじゃダメだ。もう前の世界とは違うんだから。変わろう。
ユリウスさんだって俺が来てくれてよかったって言ってくれた。認めてくれた。求めてくれた。それに俺が出来る範囲で応えよう。俺もこのまま家政夫を続けたい。
「ヴォルテル様。俺の手料理でよければお作りします。ただ予想と違って美味しくなくても文句は言わないでくださいね」
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