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26.一件落着してからの
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キャンプ地近くに転移すると、やはり魔物が押し寄せていてみんなが協力して魔物の討伐に精を出していた。
だが危なげなく、協力して確実に魔物を討伐している。その中でも特に光っていたのはモーリスくんと宮廷魔導士たちだった。
大量の水を出してまるで津波のように魔物を押し流すと、空に雷魔法を展開して落雷。多くの魔物が感電して一気にバタバタと倒れていく様は正に圧巻だった。
なるほど。俺みたいに大量の雷魔法を展開できなくても、事前に水を撒いておくことで感電させて広範囲に広がるようにしたのか。ひとりでできなくても、みんなで協力すれば大型魔法を展開した時と似た状況を作り出せる。
これはすごい。みんなの成長が著しい。
「これは俺たちも負けていられないっすね!」
「こら、シャノン! ……まったく。さすが若いだけはある」
キャンプ地のみんなに触発されたシャノンが、双剣をビシッと構えると単騎で突っ込んでいってしまった。それを見たダグラスはまるでおじさんのような言葉を漏らす。
それにくすりと笑うと、俺は広範囲に声が届くように魔法を展開させた。
『魔王の討伐は完了! あとは目の前の魔物だけだ! あと一息! 頑張ってくれ!』
俺が声を張り上げると、キャンプ地からは「おおおおお!」と野太い声が上がった。モチベーションが爆上がりしたらしく、みんなの勢いはさらに増す。
これは俺たちも負けていられないと魔物の殲滅に踊り出した。バッタバッタと魔物を倒すこと数時間。
襲い掛かって来る魔物の姿は一匹残らず消え去った。
◇
「兄上!」
「スウェイン……」
先に報告をした方がいいだろうと魔王討伐メンバーは一足先に城へ戻ることに。俺の自室へ転移し、侍女さんにまたスウェインを呼んでほしいとお願いした。
するとすぐにスウェインは俺の部屋へと駆け込み、フェリクスの姿を見るなり突撃するかのようにフェリクスに抱きついた。嗚咽が漏れ出ていることから、相当心配していたのだろう。
スウェインはあの魔物の大軍を見ているし、フェリクスがずっと長い期間討伐していたことを知っている。死ぬかもしれないと恐怖したのは一度や二度じゃないだろう。
だからこそ、俺に助けを求めてきたのだから。
フェリクスに抱きついたことである程度安心できたのか、フェリクスからそっと離れると俺へと体の向きを合わせた。真剣な表情を浮かべ、深々と頭を下げる。
「賢者様っ……! この度も多大なるご協力を賜り、誠にっ、ありがとうございましたっ!」
「頭を上げてくれ。俺に連絡してくれてありがとう」
スウェインは俺より七つも年下の二十歳。相手は王子様だがありがとうの気持ちを込めて頭を撫でた。顔を上げたスウェインはちょっと恥ずかし気にしながらも「へへ」と笑ってくれた。
そしてしばらくした後、俺たちは国王様に呼ばれて評議室へとお邪魔することになった。
評議室には国王様の他に、宰相様や各大臣の方も数名いらっしゃった。これから二回目の魔王討伐のことについて報告と会議だ。
大量の魔物は隣国のジュリヴァ王国側から流れてきていた。そして前回の魔王がいた場所もジュリヴァ王国の端。どちらも魔王は隣国で誕生していたことになる。
あれだけの魔物がこのアーマンド王国に流れて来ていたとはいえ、隣国は無事なのだろうか。この世界には携帯電話みたいな通信機はないから自らの目で確認するしかない。
魔王と隣国の関係性を調べる必要があるという結論になり、一旦俺とフェリクスで確認してくるという話になった。俺は転移魔法が使えるから、何かあってもすぐに戻ってくることができる。
「よし。じゃ早速行くか」
隣国の状況も気になるため、俺とフェリクスはゆっくりする暇もなく隣国へ向かって飛んだ。
最初は魔王を討伐した辺りまで転移で飛び、そこからは風魔法を応用して空を飛んでいくことにした。フェリクスの指示に従い隣国へと向かっていたのだが……
「……酷いな」
途中見かけた街や村は壊滅状態だった。おそらく多くの魔物の通り道だったのだろう。建物はすべて踏み荒らされており、ただの瓦礫の山となっていた。
そして王都へ到着したのだが、王都も同じく壊滅していた。城があった場所は大きな爆発があったかのように巨大なクレーターが広がっていた。
王都の街すべて、ここまで飛んでくる道中見かけた街や村のように踏み荒らされたかのようになっており、おそらくだが、ここから魔物が大量に流れて行ったのではないかとフェリクスは見ている。
俺たちではこれ以上どうしようもないと、一旦アーマンド王国へ戻る。見てきたことをすべて報告すると、あとは宰相様たちが引き継いで対応してくれることになった。
とりあえずは隣国へ調査団を送るとのこと。その調査団にはフェリクス考案の通信機を持たせ、逐一報告ができるようにするそうだ。
「ふぅ……これで一旦は終了か」
「お疲れ様、ソウタ」
「フェリクスもな」
スウェインからの連絡でこっちに来てからバタバタしてたけど、やっと落ち着けそうだ。ここ数日は浄化魔法ばっかりだったしゆっくり風呂に入ってくつろぎたい。
今は大体夕方頃といったところか。少し早いが食事をとることにした。侍女さんに伝えるとすぐに手配をしてくれ、しばらく待っていると食事が運ばれてきた。
今日も美味しそうな料理がたくさん並んで嬉しくなる。城の料理人が作ったご飯は、いつも美味しくて俺は大好きだ。
早速口へ入れると安定の美味しさで幸せな気分になれる。フェリクスがいなかった時、美味しいなんて思わなかったのに自分でも現金だなと思う。
「こうやってゆっくり食事ができることが幸せなことなんだなって、改めて実感するね」
食事がある程度進んだ時、フェリクスはそうぽつりと言ってはにかんだ。ほぼ一か月、ずっと魔物討伐を繰り返して食事も干し肉とかがメインだったらしいし、ゆっくり食事をとる時間もなかなかなかっただろう。
今日はもう何も考えずにゆっくり食べて、ゆっくり風呂に入って、ゆっくり寝てほしい。
「でもね、ソウタ。こうしてあなたがいてくれることがなにより幸せなんだよ」
「え……」
もう終わるとはいえ、食事中だというのにフェリクスは俺の手を取り指先に口づける。俺を見つめる瞳は蕩けるように甘くて、キスされた指先は燃えるように熱い。
「本当はね。もう二度とソウタに会えないかもって思ってた」
切なげな表情に変わったフェリクスは俺の指先を親指で撫でる。それがくすぐったくて恥ずかしい。
「魔物の大軍が襲ってきたって連絡がきたあの時、魔王の復活の可能性があるって言われたんだ。ソウタを召喚する前と同じ状況だったから。でもソウタを巻き込んじゃいけない。私たちだけでなんとかしなければって思って、こっちの世界に帰ってきた。本当に魔王が復活していたら、私は刺し違えてでも魔王を倒すつもりでいたんだ」
「フェリクス……」
『私はソウタのことを愛しているよ。たとえあなたが私じゃない誰かを好きになっても、私はずっとあなたを愛している。それだけは覚えておいて』
だからあの時こう言ってたのか。あれが最後の別れになるかもしれなかったから。
こいつは俺に何も言わず、魔王と刺し違えてでもひとりでなんとかするつもりだった。それを知って胸が痛くて苦しい。
俺を大切にしたかったから、フェリクスの世界のことにまた巻き込んで、また危険な魔王を倒してくれなんて言わなかったんだ。
なんだよそれ。そんなの全然、嬉しくない。
刺し違えてでもなんて、死ぬつもりがあったってことじゃないか。もしそれでフェリクスが本当にひとりで魔王を倒せたとしても、俺はまったく嬉しくない。
お前が死んだら、俺はまた大切な人の死を見送らないといけないんだぞ。家族のことも割り切れていないのに、お前まで失ったら今度こそ立ち直れなくなるかもしれないのに。
「だけど結局駄目だった。魔物の量が多すぎて、私たちだけでは魔王までたどり着けなかった。情けなくて悔しかった。ソウタに胸を張って会いに行けない。みんなの命も守れない。そう諦めかけた時、ソウタは来てくれた」
眩しかった。フェリクスは俺が現れた時、そう思ったそうだ。正に救世主が現れた、と。
俺が大量の雷魔法を展開して、魔物の大軍を一気に葬り去った時、みんなの命が守られたことに一番安堵したと話してくれた。
「まさか怒られながら告白されて、キスされるなんて思わなかったけど。でも嬉しかった。私の気持ちが届いたんだって。まだ戦いは終わってないのに、もう死んでもいいって思ったくらい」
「……馬鹿。お前が死んだら意味ないんだよ。俺はこの先もお前と一緒にいたいのに」
「うん。私も同じ。ソウタとこの先もずっと一緒にいたいよ。だからね。今日、ソウタが欲しい」
「え……」
フェリクスはそう言って、俺に触れるだけのキスをした。
俺が欲しいってつまり、俺はこの後フェリクスと――
だが危なげなく、協力して確実に魔物を討伐している。その中でも特に光っていたのはモーリスくんと宮廷魔導士たちだった。
大量の水を出してまるで津波のように魔物を押し流すと、空に雷魔法を展開して落雷。多くの魔物が感電して一気にバタバタと倒れていく様は正に圧巻だった。
なるほど。俺みたいに大量の雷魔法を展開できなくても、事前に水を撒いておくことで感電させて広範囲に広がるようにしたのか。ひとりでできなくても、みんなで協力すれば大型魔法を展開した時と似た状況を作り出せる。
これはすごい。みんなの成長が著しい。
「これは俺たちも負けていられないっすね!」
「こら、シャノン! ……まったく。さすが若いだけはある」
キャンプ地のみんなに触発されたシャノンが、双剣をビシッと構えると単騎で突っ込んでいってしまった。それを見たダグラスはまるでおじさんのような言葉を漏らす。
それにくすりと笑うと、俺は広範囲に声が届くように魔法を展開させた。
『魔王の討伐は完了! あとは目の前の魔物だけだ! あと一息! 頑張ってくれ!』
俺が声を張り上げると、キャンプ地からは「おおおおお!」と野太い声が上がった。モチベーションが爆上がりしたらしく、みんなの勢いはさらに増す。
これは俺たちも負けていられないと魔物の殲滅に踊り出した。バッタバッタと魔物を倒すこと数時間。
襲い掛かって来る魔物の姿は一匹残らず消え去った。
◇
「兄上!」
「スウェイン……」
先に報告をした方がいいだろうと魔王討伐メンバーは一足先に城へ戻ることに。俺の自室へ転移し、侍女さんにまたスウェインを呼んでほしいとお願いした。
するとすぐにスウェインは俺の部屋へと駆け込み、フェリクスの姿を見るなり突撃するかのようにフェリクスに抱きついた。嗚咽が漏れ出ていることから、相当心配していたのだろう。
スウェインはあの魔物の大軍を見ているし、フェリクスがずっと長い期間討伐していたことを知っている。死ぬかもしれないと恐怖したのは一度や二度じゃないだろう。
だからこそ、俺に助けを求めてきたのだから。
フェリクスに抱きついたことである程度安心できたのか、フェリクスからそっと離れると俺へと体の向きを合わせた。真剣な表情を浮かべ、深々と頭を下げる。
「賢者様っ……! この度も多大なるご協力を賜り、誠にっ、ありがとうございましたっ!」
「頭を上げてくれ。俺に連絡してくれてありがとう」
スウェインは俺より七つも年下の二十歳。相手は王子様だがありがとうの気持ちを込めて頭を撫でた。顔を上げたスウェインはちょっと恥ずかし気にしながらも「へへ」と笑ってくれた。
そしてしばらくした後、俺たちは国王様に呼ばれて評議室へとお邪魔することになった。
評議室には国王様の他に、宰相様や各大臣の方も数名いらっしゃった。これから二回目の魔王討伐のことについて報告と会議だ。
大量の魔物は隣国のジュリヴァ王国側から流れてきていた。そして前回の魔王がいた場所もジュリヴァ王国の端。どちらも魔王は隣国で誕生していたことになる。
あれだけの魔物がこのアーマンド王国に流れて来ていたとはいえ、隣国は無事なのだろうか。この世界には携帯電話みたいな通信機はないから自らの目で確認するしかない。
魔王と隣国の関係性を調べる必要があるという結論になり、一旦俺とフェリクスで確認してくるという話になった。俺は転移魔法が使えるから、何かあってもすぐに戻ってくることができる。
「よし。じゃ早速行くか」
隣国の状況も気になるため、俺とフェリクスはゆっくりする暇もなく隣国へ向かって飛んだ。
最初は魔王を討伐した辺りまで転移で飛び、そこからは風魔法を応用して空を飛んでいくことにした。フェリクスの指示に従い隣国へと向かっていたのだが……
「……酷いな」
途中見かけた街や村は壊滅状態だった。おそらく多くの魔物の通り道だったのだろう。建物はすべて踏み荒らされており、ただの瓦礫の山となっていた。
そして王都へ到着したのだが、王都も同じく壊滅していた。城があった場所は大きな爆発があったかのように巨大なクレーターが広がっていた。
王都の街すべて、ここまで飛んでくる道中見かけた街や村のように踏み荒らされたかのようになっており、おそらくだが、ここから魔物が大量に流れて行ったのではないかとフェリクスは見ている。
俺たちではこれ以上どうしようもないと、一旦アーマンド王国へ戻る。見てきたことをすべて報告すると、あとは宰相様たちが引き継いで対応してくれることになった。
とりあえずは隣国へ調査団を送るとのこと。その調査団にはフェリクス考案の通信機を持たせ、逐一報告ができるようにするそうだ。
「ふぅ……これで一旦は終了か」
「お疲れ様、ソウタ」
「フェリクスもな」
スウェインからの連絡でこっちに来てからバタバタしてたけど、やっと落ち着けそうだ。ここ数日は浄化魔法ばっかりだったしゆっくり風呂に入ってくつろぎたい。
今は大体夕方頃といったところか。少し早いが食事をとることにした。侍女さんに伝えるとすぐに手配をしてくれ、しばらく待っていると食事が運ばれてきた。
今日も美味しそうな料理がたくさん並んで嬉しくなる。城の料理人が作ったご飯は、いつも美味しくて俺は大好きだ。
早速口へ入れると安定の美味しさで幸せな気分になれる。フェリクスがいなかった時、美味しいなんて思わなかったのに自分でも現金だなと思う。
「こうやってゆっくり食事ができることが幸せなことなんだなって、改めて実感するね」
食事がある程度進んだ時、フェリクスはそうぽつりと言ってはにかんだ。ほぼ一か月、ずっと魔物討伐を繰り返して食事も干し肉とかがメインだったらしいし、ゆっくり食事をとる時間もなかなかなかっただろう。
今日はもう何も考えずにゆっくり食べて、ゆっくり風呂に入って、ゆっくり寝てほしい。
「でもね、ソウタ。こうしてあなたがいてくれることがなにより幸せなんだよ」
「え……」
もう終わるとはいえ、食事中だというのにフェリクスは俺の手を取り指先に口づける。俺を見つめる瞳は蕩けるように甘くて、キスされた指先は燃えるように熱い。
「本当はね。もう二度とソウタに会えないかもって思ってた」
切なげな表情に変わったフェリクスは俺の指先を親指で撫でる。それがくすぐったくて恥ずかしい。
「魔物の大軍が襲ってきたって連絡がきたあの時、魔王の復活の可能性があるって言われたんだ。ソウタを召喚する前と同じ状況だったから。でもソウタを巻き込んじゃいけない。私たちだけでなんとかしなければって思って、こっちの世界に帰ってきた。本当に魔王が復活していたら、私は刺し違えてでも魔王を倒すつもりでいたんだ」
「フェリクス……」
『私はソウタのことを愛しているよ。たとえあなたが私じゃない誰かを好きになっても、私はずっとあなたを愛している。それだけは覚えておいて』
だからあの時こう言ってたのか。あれが最後の別れになるかもしれなかったから。
こいつは俺に何も言わず、魔王と刺し違えてでもひとりでなんとかするつもりだった。それを知って胸が痛くて苦しい。
俺を大切にしたかったから、フェリクスの世界のことにまた巻き込んで、また危険な魔王を倒してくれなんて言わなかったんだ。
なんだよそれ。そんなの全然、嬉しくない。
刺し違えてでもなんて、死ぬつもりがあったってことじゃないか。もしそれでフェリクスが本当にひとりで魔王を倒せたとしても、俺はまったく嬉しくない。
お前が死んだら、俺はまた大切な人の死を見送らないといけないんだぞ。家族のことも割り切れていないのに、お前まで失ったら今度こそ立ち直れなくなるかもしれないのに。
「だけど結局駄目だった。魔物の量が多すぎて、私たちだけでは魔王までたどり着けなかった。情けなくて悔しかった。ソウタに胸を張って会いに行けない。みんなの命も守れない。そう諦めかけた時、ソウタは来てくれた」
眩しかった。フェリクスは俺が現れた時、そう思ったそうだ。正に救世主が現れた、と。
俺が大量の雷魔法を展開して、魔物の大軍を一気に葬り去った時、みんなの命が守られたことに一番安堵したと話してくれた。
「まさか怒られながら告白されて、キスされるなんて思わなかったけど。でも嬉しかった。私の気持ちが届いたんだって。まだ戦いは終わってないのに、もう死んでもいいって思ったくらい」
「……馬鹿。お前が死んだら意味ないんだよ。俺はこの先もお前と一緒にいたいのに」
「うん。私も同じ。ソウタとこの先もずっと一緒にいたいよ。だからね。今日、ソウタが欲しい」
「え……」
フェリクスはそう言って、俺に触れるだけのキスをした。
俺が欲しいってつまり、俺はこの後フェリクスと――
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