ニート?主様は至高の存在です

ニケ

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昔はダンスが好きで活発な為、太陽の光を全身に浴び、褐色の肌をした活発な子供

坂口 真(17)

輪郭はシャープで長い睫毛と力強い瞳、愛嬌のある笑顔でムードメーカー、女子からも人気があった

現在はとあることを、きっかけに夏休みとゆう期間を利用し部屋に閉じ籠っている
自分以外の家族が家にいる時は部屋から出ない

世間でいう引き隠りだ
しかしネットで情報収集したりしているから一応勉強はしているとゆうことになる
引き隠りとゆうよりも隠って勉強しているし一応学生だ
だから俺は引き隠りニートではない、大丈夫だ

しかし昔とは反対に明るく周りを照らす太陽よりも優しく見守ってくれるような月が好きだ

本日は月曜日
父と母は共働きの為、朝から家を出ている
お昼の12時に起床しリビングのテーブルに用意されているサンドイッチを食べる
うん、規則正しい生活だ健康的過ぎる
部屋に戻るとパソコンを開き、動画投稿系サイトを開く
今日も勉強スタート
俺はニートではないのだ、そう言い聞かせる

「んーなにか面白そうな動画は……」

流れるようにスクロールしていく中で一つの動画のサムネが目についた

「ん?
[読めない文字の解読、これは何かの魔術本か?!]
…なんだこれ」

真のマウスが止まりクリック音を鳴らす

「そういえば俺も昔、そんな本学校に持っていったことあるな」

真が8歳くらいの頃、言語学者である父親の部屋にあった一冊の本に興味を持った

「父さん、この漢字何て書いてあるの?」

「真、それは漢字じゃないんだ」

「じゃあなんなの?英語?」

「英語でもないんだ。どこかの国か民族、昔の言葉なんだろうが今はまだ解明されてないんだ」

「そうなんだ、借りていい?」

「なんだ気になるのか?その本自体は駄目だがコピーならいいぞ」

「学校の先生や友達に読める人いないか探す」

「はっはっ、もし見付かったら是非父さんと一緒に働いてもらおう」

後日、父さんから貰ったコピーを持って学校に行った
本といっても2ベージ程の薄い冊子の様な物
コピーされたそれも、嵩張らず重さもないのでランドセルの重量は変わらない

学校とゆう世界が自分の世界の全てであった幼い真は学校で解決できないことはないと信じていた
自分のクラスは勿論、同じ学年の違うクラスの生徒達、担任や国語に詳しい普段は余り接点のない先生にも聞いて回ったが誰も読める者はいなかった
真は初めて学校とゆう自分の中で中心だった世界でも解決できない問題があることを知った

「父さんの本棚にまだあるかな」

真は数年振りにその本を手に取る為に父親の部屋に向かった

現在の真からすれば自分の部屋から出るのはトイレや食事以外では珍しく、勉強し行動しているとゆう実感をもった

「すいません、お邪魔します。」

子供の頃は部屋とゆうと単なる仕切りとしか感じなかったが、自分が部屋に隠るようになってからは部屋とゆう空間がそれぞれのパーソナルスペースとゆう特別な、誰にも犯されてはいけない場所とゆう意識が強くなった

「本棚ってこんな小さかったっけ。あっ、あったあった」

父親の本棚にはところ狭しと沢山の本があるがその中でも異質な雰囲気を放つその冊子とゆうべき本は丁度、成長した真の目線の高さにあった
まるでこの日を待ち続けていたように

小さな頃に興味をもったが誰も解読できず、現在もまだ世間的には解読されていない。
真にとって子供の頃に友達や先生達からの注目を集め話題の中心になれた本を懐かしみつつ、今では読めるのではないかとゆう根拠のない思いをもって開こうとしたその瞬間

ピンポーン

「わっ」

家のベルが鳴る
真は居留守を使うために声を圧し殺し石像の様に動きを止めた

しばらくすると隣の家のベルが鳴っているのが聞こえる
セールスか何かが一軒一軒訪問しているのだろう
真はふぅとため息をつくと全身の力が抜け肩が下がる
無意識のうちに体を強張らせていた
一気に疲れを感じた真は部屋の木彫り時計で時刻を確認し、まだ両親が帰ってくるまでには半日以上あることを確かめ一番落ち着ける自分の部屋に本を持ち帰る

部屋に戻り部屋の鍵を閉めた真

「何か疲れた」

真からすれば部屋の鍵を閉めるまでは安心できない。
鍵を閉め、自分のパーソナルスペースを完全に誰にも犯されない密室にしてからこそが彼の交感神経を緩められるスイッチなのだ

まるで1日重労働したかのようにベッドに倒れ込みながら本を開く

「懐かしいなー、これもサイトに投稿したら再生回数増やせるんじゃない?まだ誰も解ど……」

古びた薄い冊子の様な本を寝転びながら開いた真の目の瞳孔が開き、反射的に起き上がる
文字は確かに昔のまま、真が生きてきた中では教わることがなかった文字だ

「つ……き……の…」

しかし、なぜか脳裏に文字が浮かぶ、言葉として解読はできないが連なられた記号の様な物を見ると脳裏で文字に変換される

「せ……いれ…」

目を見開いたまま真は脳裏に浮かぶ文字を口に出す
緩まったはずの交感神経が全身を躍起させて鼓動が早くなる
思わず呼吸をするのも忘れる

「う……か…ん……す」

読み終えた文字は100文字、時間にして3分ほど
極限の興奮状態てある真には時間の流れがわからなかった
誰にも解読できない本が読めたのだ
意味は理解しようとせずにただ脳裏に浮かぶ文字を言葉にした
言語の専門学者の父親ですら読めなかった本を
もしかしたらこれは凄いことかもしれない
父親に誉められるかもしれない

「しゃあー!俺は特別だ!どうだ!!
これで周りの視線が尊敬の眼差しに変わる!
ひゃっほー!」

真は嬉しく、思わず海老の様に丸まり反動で思い切り仰け反り声をあげベッドに倒れ込んだ

瞬間部屋に自分以外の気配を感じた
真が振り向いたその先に居たのは両手と膝をつき、額を床に着けるような形で座を保つ女が、月の様な淡い光を放っていた
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