歯車はもう修復不可能です

颯羽

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プロローグ

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狂った夢を見た、
どうやらそれは現実のようで
ガベルの音と共に始まる

この世界の終わりを告げる

僕らの世界
俺らだけの箱庭
誰にも邪魔されることのなき楽園

崩れゆく世界の中、貴方は何を望む?

さあさあご覧なさい

美しく、愛おしい夢を!





-------------- キ リ ト リ ---------------



昔の話をする。
聞きたくない?そんなの知らない。
アンタらが質問したんでしょ?

僕は六つ子
その中でたった1人のはぐれ者。
みんなの世界にはついていけなくて、
いつも泣いていた。

僕の一番不安定な時期に、
みんなの反抗期が訪れた。

兄弟になんて

死ね
何でいるの?
クズのくせに
あっち行ってよ!
話しかけないで。

そんな言葉当たり前。
オマケに無視ときた、
僕は当時イジメにもあっていた。

みんなに無視された。
兄弟に1度助けを求めた。それも無視、
この世にないものとされた
暴力だけは受けなかった。

え?それならいいじゃんって?
そんな訳ない

みんなに無視される=存在していない

そんな事に繋がるでしょ?
僕は不安定だったから
もう死んでるんじゃないか?
と錯覚し始めた


そんな中、僕は何が出来る?

答えは簡単♪



生きることをやめる




いや、諦めるの方が正しいかな?

だから、カッターでも包丁でも何でもやった。ザクザク
切った、切ることはもう辞められない。

卒業したって変わらない
僕だけの習慣。

タバコが吸えるようになったので
火炙りもした。

しばらく吸うと、
このぐらいかな?と思い吸うのはやめて、
ジューーーーーーーーー
皮膚に押し当てる。

「あ、あぁ。熱い、、、ヒヒッ」

熱いなぁ、でも痛みは生きてる証だよ?
サイコーに気持ちいい。

最近、体中のどこを探しても
傷がない場所なんてない、
だから、傷の上からさらに切る、

これがまた痛くて、、、僕は赤い雫の
落ちるのを
愛おしく眺める。






狂ってる?
そうだよ。狂ってる。
だからなに?

せっかく夢に閉じこもってやったのに
夢から僕を引きずり下ろした。
そんなの、生きてる意味もない。
これはアンタらが望んだことでしょ

今更  正義のヒーロー気取りすんの?
偽善者が。

僕はただ愛されたかっただけなのに
それを壊した!
お前らが僕の夢まで
壊したんだ!


「そんなの許さないよ」




























さあ、裁判を始めよう!






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