パンデミックライジング

ゲルググ

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悪魔の登場

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  8月、日本、闇鬼島
   昆虫・動物採集に来た2人の若い青年は船に乗って地図には乗っていない闇鬼島に向かっていた。1人は大谷紳助。大の昆虫マニアでSF映画などを好む。もう1人は古田駿。動物好きかつアウトドア派の青年。2人は夏のイベントで知り合って以来、昆虫採集を各スポットで行ったり珍しい動物を見つける仲になっていた。

    「もうすぐで闇鬼島だ。闇鬼島は昔、旧日本軍の何かしらの実験に使われていたらしいよ。」

    大谷は古田に言った。

    「冗談はよせよ。まあ、無いことはなさそうやな。何にせよ地図に乗っていない島だ。俺らが日常的に目にすることの無い珍しいのがいてもおかしくなさそうやな。」

   古田はからかうなよと言わんばかりの表情をしながらも少し期待をしてた。
   
    「着いたぞ。」

    大谷がそう言うと古田にはリュックとカメラを持って降りる準備をした。  
   船を降りると他にも色んな人がいることに気づいた。まずは探検家のように山を登るような格好をした人。そして迷彩のベストにガンケースと思われる長いケースを持ってる猟師のような男。そして変わった雰囲気の男。個性的な人が多かった。探検家はどうやら外国人のようだった。顔はハーフ顔だったり中南米系に近い人が多い。猟師は中年の割合が多く、そして独特な雰囲気を持った変わり者がいた。

    「あのベストを着たおっさん、ガンケースみたいな物を持ってるが何を狩るんかね?」

   大谷は笑いながら古田に聞いた。

   「知るか!多分この島の珍獣でも狩るんじゃねえの?」

    古田は猟師の男を小馬鹿にしていた。
    猟師のことを頭の中から離れさせた2人は早速昆虫採集をすることにしていた。大谷は通販アプリで購入したサバイバルナイフとマチェットを持って邪魔な草や細い木を切って避けていた。古田もマチェットを持っている。マチェットは買うことは違法ではないが不当な持ち歩きは銃刀法や軽犯罪法で捕まりかねない。

   「このマチェットはなかなか切れ味いいな。」

   古田はマチェットの切れ味のよさに感激している。
   森の中で珍しい生き物を探しているとフェンスに囲まれた大きな建物を見つけた。フェンスには生物災害マークの看板が貼られていた。

   「何これ?このマーク、ゾンビ映画とかで見たことあるぞ。」

   古田が動揺して唖然としていた。

   「もしかすると政府か製薬会社が組織か知らんけどいかがわしい実験をしてたんじゃねえか?ひとまず入ってみるか?」

   大谷は古田に入るか聞いてみた。

  「新しい何かがあるかもしれんし調べてみる価値はありそうやな。行ってみるか!」

   古田はあっさりと賛成して何に入ることになった。
   入り口は自動ドアになっており電気が通っているのかあっさりと中に入ることができた。中の通路には洗面器やタオル、医療器具などが散らばっていてすごい時は血の付いた手袋が落ちていた。ゴミ箱にもさっきフェンスで見たマークが貼られている。マークの近くに「感染性廃棄物」と記載されており触るべきものではないとすぐに分かりやすくなっている。

    「なんかあのゾンビが出てくるゲームの舞台みたいな場所に来てしまったような感覚になるよ。」

   古田は少しビビり気味になっていた。

   「何かの実験場のようやね。」

   大谷は好奇心旺盛に色々確かめながら古田に話しかけた。
   通路を進み階段を上ってから廊下を歩くとドアの空いた部屋を見つけた。好奇心満載に覗いた古田が身を震わせて部屋を見つめていた。

   「古田。どうしたんだよ。変なもんでも見つけたか?」

   大谷が笑いながら古田に話しかけて彼が目を向けている方向に向いた。  
   2人が見た部屋には誰かいる。しかも格好は赤色の液体が付着した白衣を着ている男の姿にも見える。
   大谷は動揺を隠しきれず体が固まったように動かずに見つめていた。白衣の男は2人の方向に向いた。
   白衣の男の顔は目が赤くなって険しくなった表情になっており鼻や耳、口から血を流しているようだった。男はノロノロと近づいてきて歯をカチカチ言わしていた。

    「化け物がいるよ。にげよう!」

   古田は大谷の手を掴んで引っ張って走って逃げた。
   大谷もパニックになって古田と一緒に走っている。白衣の男は走ってないがヨタヨタした歩き方で2人を追っていた。

   「ここだ。ここなら何とか隠れられるやろう。奴は2階ではぐれたきり俺らを探しているに違いない。」

   大谷の心臓の鼓動はもはやバクバク状態になっていた。1階に降りてきたらどうしようという気持ちで頭の中が一杯だった。
   案の定、1階に奴が降りてきた。2人を探しているような行動を取っていた。

    「このまま、去ってくれれば文句はないんだかな?捕まったらどうなるか分かったもんじゃないな。」

   古田は片手にマチェットを握っていつでも戦える準備を整えた。
    白衣の男には幸い気づかれてない。
    大谷が立ち上がった瞬間、ガサっと音を立ててしまった。白衣の男は大谷の方向を向いて近づこうとしていた。大谷は死ぬことを悟った。その時、パーンと音がなった。白衣の男は後ろに倒れた。後ろを振り向くと迷彩ベストを着た男がライフル銃を構えて立っていた。さっき2人がバカにしていた男だった。
    
    「危なかったな。こいつに噛まれると大変なことになるぞ。他に人がいたが噛まれて奴らの仲間入りになったよ。」

   男は忠告した。

   「俺は黒坂。元は猟友会だが自前の銃剣は持ち出せないんで裏ルートを通して手に入れた。ダチがここで行方不明になって探すためにな。」

   黒坂は軽く自己紹介をした。
   黒坂が持っているライフル銃は旧ソ連製のSKSと呼ばれるカービンライフルで銃身がベストセラー銃のAK47に近いデザインとなっている。口径は7.62ミリ。昔ながらのライフルである。
    大谷と古田はライフルを見て驚きを隠せないでいた。黒坂は銃剣を取り着けて弾が亡くなった時に戦えるようにした。
   さっきの銃声で集まって来た白衣の男と同じような化け物が3人に向かって来た。
   
     「ここはお手上げだ。退却するぞ。」
 
   黒坂の指示のもと廃病院を脱出して下り坂を下りて工場の中に入った。そこには迷彩カーゴパンツにオリーブ色のミリタリーシャツを着ておりハンドガンを撃っている男の姿が見えた。

    「援護に向かう。」

   黒坂はSKSライフルを撃って化け物を撃退して男と合流した。

   「助かった。俺はウェン・クロウ。よろしく。」

    そう言って黒坂について行くとを決めた。
   これでメンバーは4人になる。ウェンはククリナイフををコンパクトリュックから取り出した。これで接近戦でも何とかなる。
   扉を見つけて入ると地下になっており4人とも降りた。中は通路になっておりいたるところに扉があり英語や日本語、ロシア語、朝鮮語、中国語で文字が記載されていた。最初に武器庫を見つけた。

   「何でこんなところに武器庫?」

   古田が怪しく思った。

   「ここは地図に載せられない島。おそらく軍かどこぞかの医療製薬企業がいざという時のために備え付けているんだろう。」

   黒坂は推測した。
   武器庫の中には弾納ポーチの付いたベルトとナイフ、手榴弾、弾薬、アサルトライフルやハンドガンなどが散乱していた。
   ウェンはハンドガンの弾薬を回収して黒坂はハンドガンを手に取った。大谷はアサルトライフルを手にして古田は手榴弾をたくさんバッグに入れてハンドガンを手に取ってアサルトライフルもついでに取った。
   ある程度、武器を調達したら武器庫を出て通路をを歩いた。通路には監視カメラが左右に動きながら4人を監視していた。
   
    「何か見られている感じがしてたまらんな。」

   大谷が怖がっていた。
   他の部屋を調べていると何か手日記のようなものを見つけた。

 ー この闇鬼島でこの世の物と思えないほどやばいものを目にしてしまった。俺は半分、国や他国も運営する医療・科学企業、ジェネラル社の研究員として働いていた。ここの研究員は軍隊上がりの警備員も恐れるぐらい頭が狂っている。平気で連れてこられた人間を人体実験に使ったりあらゆる動物の遺伝子と人間の遺伝子を融合させたキメラを作ってみたりあからさまに非人道的で科学を悪用したような連中ばかりだ。ー

   どうやらこの島は実験場として使われていたようだ。どうりでさっき見たモンスターが現れたわけだ。カプコンが生んだゾンビゲームに出てくるようなモンスターが現れるのもその事だったのかもしれない。
    
    「いったい何のためにこんな実験を?」

   古田が恐ろしそうな表情をして問いかけた。

   「おそらく新薬開発。そして遺伝子改造をして失敗したんだろう。もしくは軍事目的でキメラを作ったりあのゾンビのようなモンスターを作ったり。もしあんなのを兵器として安く売れば確実に売れるし金になる。」

   ウェンは正論的な事を言う。
   部屋の周りには巨大な水槽があったりして全て割られていた。実験台に使われて破裂したトカゲの死体が多数散らばっていた。部屋を出ると廊下には紺色の制服を着た警備員や白衣を着た科学者の姿をした感染者がウロウロしていた。
   ウェンはククリナイフで感染者の頭を切りつけて倒し黒坂はSKSの銃剣で突き刺して撃退していた。

   「相手がそれぐらいならいいんだが。人間と何かを改造したモンスター相手は願い下げだな。」

    ウェンは楽観的ながら不安を隠せていなかった。
    どんどん地下通路を進んでいき扉を開けるとカプセルのような装置がたくさん設置されている場所に到着した。室内には両足を失っても這いずりながら歩く者もおればカニとサソリが合体したような生物がたくさんいる。
   ウェンは隠し持ってたショットガンを出してカニとサソリが合体した生物の群れを蹴散らして黒坂はSKSの銃剣で再び刺してとどめを刺して大谷と古田はマチェットで残りの感染者を撃退して制圧した。

    「何だこのモンスターは!カニとサソリが融合したようなのは!これが遺伝子改造の産物か?」

   古田は驚いて動揺していた。

   「下手に触んない方がいい。」

   ウェンは触ろうとする古田の手を掴んで止めた。
   次の扉を開き突入するとカプセルは破壊されて人間と同じ行動が取れて二足歩行が可能になったイグアナタイプの爬虫類型モンスターが3体現れた。ウェンはハンドガンを撃ち、奴らに命中させた。しかし怯むだけで襲ってくる。引っ掻きを上手く避けてショットガンで顔を撃った。1体目は顔面が砕けて倒れた。残り2体は走り回っており、黒坂が銃剣で奴の腕を切り落とし首を刺して数発、弾を命中させた。
    最後の一体は古田が手榴弾を投げた。見事、口の中に入り炸裂した。口の中から爆発して肉片が飛び散った。
   
    「やっと終わったよ。」

   黒坂は安心感に浸った。
   
   「ここを脱出しよう」

   ウェンは研究施設から出る事を提案した。
   外に出ると民間ヘリが飛来しており謎の武装集団がロープで降下してきた。黒い服に防弾ベスト。防護マスクにヘルメット。アメリカ製のアサルトライフルやサブマシンガンを装備している。

    「どうやら俺たちを排除して島にあるものを隠蔽するつもりだな。」

   黒坂は察した。
   武装集団達は黒坂達を発見して銃を発砲してきた。ウェンはハンドガンで応戦した。顔面と首に弾が命中して武装集団の1人が倒れた。他の武装集団達は遮蔽物に身を潜めた。黒坂は隠れてSKSを構えて丸見えの武装集団のメンバーを撃った。首に命中して相手は倒れた。ウェンと黒坂は遮蔽物に隠れて回り込んで行くかのように移動を始めた。武装集団の死体を調べるとジェネラル社の私兵部隊であることが発覚した。ウェンは私兵の死体から奪ったサブマシンガンを弾切れになるまで乱射した。私兵部隊の隊員達は動揺して身を潜めた。あちこちに感染者の数も確認できた。私兵部隊員は黒坂達を殺す事にあっけに取られている。
    感染者達は私兵部隊員に数名で掴みかかって噛みつき食い荒らしていた。

   「助けてくれ。ぎゃ~」

   噛みつかれた隊員は悲鳴を上げ絶命した。
   私兵部隊の他のチームは感染者を撃退する事に手一杯になっていた。

    「こちら1中隊。ほとんどメンバーが殺された。奴らと同じようになっている。増援が欲しい。」

    「バカ言うな。俺のチームも感染者の群れとキメラ達に殺された。」

   私兵部隊の間で亀裂が入り始めている。みんな所詮は高額な報酬で動いている傭兵なのだ。生き延びる事にやっけになるのはなんとなく解ってくる。

   「ここは感染者の奴らが私兵を倒してくれる。今のうちに逃げるぞ。」

   黒坂がみんなを引き連れてその場を離れた。

   「おい、古田のボウズ。俺に手榴弾をやれるだけくれ。」

   古田に手榴弾を3つもらった。
   ジェネラル社の私兵部隊は感染者の掃討に必死になっていた。カニとサソリが合体したモンスターに覆い尽くされ無残に殺され二足歩行イグアナのモンスターに夢で引っ掻き攻撃されて防弾チョッキごと避けたり尻尾で弾き飛ばされたり滅茶苦茶な被害を被っていた。
   
    「この悪事を暴いてやる。」

   古田は心に誓った。携帯電話で存分に写真を収めていたのだった。だいたいこれだけの情報があれば暴露することができる。
    ようやく港付近に着き脱出の準備に取り掛かろうとしたところまた二足歩行イグアナが現れた。今度は鎧を着てサブマシンガンを持っている。二足歩行イグアナはサブマシンガンを古田に向かって発砲した。
   古田は胴体に多くの銃弾を浴び喋ろうとするも喋れずそのまま息を引き取った。3人共、遮蔽物に隠れて銃を発砲した。今度の二足歩行イグアナは筋肉がさらに発達しておりなかなかひるまない。ハンドガンの弾なんか豆になったも同然だった。ウェンは遮蔽物に隠れて移動しショットガンを発砲した。二足歩行イグアナの腕に当たったが傷が出来るだけでどうにもならなかった。
   黒坂はSKSライフルを発砲していく。しかし胴体を撃ってもどうにもならなかった。黒坂がいる方向にサブマシンガンを発砲してきた。しかし弾は切れた。
   二足歩行イグアナはサブマシンガンを捨てて爪を武器に攻撃をしようとしてきた。ウェンは古田の死体から手榴弾を拾ってハンドガンで気を引かせながら手榴弾を転がした。奴は転がる音に反応して手を手榴弾があるところに置いた。
   手榴弾は激しい音で爆発し二足歩行イグアナの片手がぐちゃぐちゃになっていた。二足歩行イグアナは怒り狂って走り回り出した。黒坂はSKSライフルを何発も発砲するがとうとう弾が切れてしまった。
   二足歩行イグアナの素早い攻撃で黒坂の腹部に爪が突き刺さった。黒坂は血を吐き苦しみだした。そしてハンドガンで目を撃った。二足歩行イグアナは黒坂を突き放して目を押さえてひるみだした。 
   黒坂は最後の力を振り絞って手榴弾のピンを抜いた。そして二足歩行イグアナは黒坂に走って向かっていき黒坂も全部の手榴弾のピンを抜いて馬鹿力を最大限に出して突っ込んだ。黒坂ごと爆発して二足歩行イグアナの鎧は凹み圧力に押され二足歩行イグアナも唾液を吐いてうずくまった。その間にウェンと大谷があるだけの手榴弾を投げたつけるとあちらこちら爆発し出した。
   二足歩行イグアナは両足を吹き飛ばされて倒れた。最後のとどめを大谷が思う存分にマチェットで切りつけて行った。

   「親友と黒坂さんの仇を取ってやる。」

   大谷は最後に頭を切り尽くした。マチェットも切れ味が悪くなってしまうぐらいに切りつけた。そして古田の死体から携帯電話を取って画像と動画を自分の携帯電話に転送してウェンと船舶に乗った。ウェンは無免許で船舶を操縦して海を渡って恐怖の闇鬼島から脱出した。
    1日もかかってないはずなのに長く感じた恐ろしい時間だった。いかにして人類は遺伝子改造で災いをもたらしたのかという恐怖をこの目で感じたひと時であった。その代償に親友の古田と助けてくれた黒坂さんが死んだ。
   ウェンと大谷の戦いに終わりは見えてこなさそうな雰囲気だけ漂うのだった。
   
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