4 / 43
04 温泉だったらこの世界でもあり得るものね
しおりを挟む
「んー」
翌朝、目覚めると伸びをする。
身体が痛い。硬い土の上で寝たせいだろう。
「でもこんな時は『ヒール』!」
叫ぶとあっという間に痛みが消えていった。
やだ、すごい便利。これならもう一生肩こりや腰痛ともオサラバ!?
「……お父さんたちにもかけてあげたいな……」
いつも腰が痛いと言っているお父さんや、おじいちゃんの膝にも。……みんな、元気かな。
じわりと涙がにじんだ目元を手の甲で拭った。
「山で遭難した時は体力温存のため無闇に動くな。動くなら元の道へ戻れ、沢には行くな」とおじいちゃんが言っていた。
体力は回復魔法でどうにかなりそうだし、水も作れるから水辺に行かなくてもいい。
となると、元の道へ戻ることだけど。
「ここを登るのは……無理だよね」
昨日落ちた崖を改めて見上げる。
高過ぎて、周囲が明るくなっても先が見えない。……よく即死しなかったものだ。
空飛ぶ魔法があればいいけれど、私ができるのは回復系と水を出したり、土を掘ったり固めて石にすることくらいだ。
「登れそうなところを探すかあ」
そう考えて歩き出した。
「困ったな……」
歩き回っているうちに、太陽もてっぺんを通り過ぎてしまった。
食べられそうな果物らしきものを見つけては念の為に浄化魔法をかけて食べたので、お腹は空いていない。
でも……多分、元いた場所から逆に遠のいているような気がする。
それは何度も崖から落ちたからだ。
このあたりは草や低い木が多くて先が見えづらい。
しかも滑りやすい葉っぱが多くて、警戒していたつもりでも、すぐ足を滑らせてしまうのだ。
「こんなところで……もしかして一人で死ぬのかな」
魔法は使えるけれど、攻撃はほとんどできない。魔物に襲われたら勝てる気がしないし、即死したら魔法を使うひまもないだろうし。
「死ぬのはやだな……」
不安で思わず声が出た。
「死ぬ前にもう一度美味しいお米が食べたいなあ。山田さんちの新米コシヒカリを炊き立てで、おばあちゃんの漬物と一緒に。あと温泉! 温泉も絶対入りたい!」
叫びながらやみくもに進む。
コシヒカリと温泉、どっちかしか選べないとしたらどちらを取るだろう。
(これは究極の選択だわ……)
現実逃避のように真剣に考え過ぎたのだろう。
私は再び足を滑らせ崖から落ちた。
「うう……」
怪我は回復できるとはいえ、流石に何度も繰り返すと心のダメージが大きい。
それでもなんとか立て直して、目の前の茂みをかき分けて……。
そうして、私は湯気を出す泉を見つけたのだ。
*****
「そうよね、コシヒカリは難しいけど。温泉だったらこの世界でもあり得るものね」
源泉から少し離れた、開けた場所を見つけて土魔法で土を掘り、掘った土は石に変えて穴の周囲に敷き詰める。
どうせだったら泳げそうなくらい広いほうがいいよね! とテンションが上がってしまい、十人以上入れそうなくらいの広い浴槽を作ってしまった。
源泉のお湯を魔法で持ち上げて、即席露天風呂の中へ入れていく。
「……なんか、私の魔法って温泉を作るためにあるようなものじゃない?」
浄化魔法でお湯と石を綺麗にしながら思った。
いいねえ、温泉魔法。ついでに回復魔法もお湯にかけちゃえ。
「ヒール!」
キラキラとお湯が輝いた。
水でお湯を冷まそうかと思ったけれど、せっかくだしここは源泉掛け流しがいいなとしばらく待った。
「よし、もう大丈夫かな」
手を入れて程よく温度が下がったのを確認して、一応周囲を見回すと服を脱いだ。
足元から掛け湯をしていく。もうこれだけで気持ちいい。
ザブンと音を立てて温泉に入った。
「あー。やばい、最高!」
身体に染み渡るあったかいお湯が最高!
まだちょっと熱めだけど、露天だしいいか。
「はあー極楽……」
首まですっぽりお湯に入って天を仰いだ。
夕暮れ時の、少し涼しい、サワサワとした風が気持ちいい。
(ここが魔物の出る山じゃなくて、普通の露天風呂だったら本当に最高なんだけどなあ)
そしてお風呂上がりに牛乳飲んで、美味しいコシヒカリ食べて。
「帰りたいなあ」
木々を見上げながらつぶやいた。
「ふう、スッキリした。身体もポカポカー」
温泉から上がって、魔法で濡れた体と髪の水分を蒸発させ服を着た。
やっぱり温泉はいいよね!
治癒魔法でも疲れは取れるけれど、温泉の癒やされる感じとこのポカポカする幸せにはかなわない。
「さてこの温泉、どうしようかなあ」
もったいないけど、火魔法が使えないから温め直せないからなあ。
というか、勝手にここに温泉作っちゃったけど、元に戻しておいたほうがいいのかな。
どうしようか考えていると、背後から何か足音のような音が聞こえてきた。
(助け? ……違う)
この軽い足音は人間じゃない。動物? それとも……魔物?
すぐに逃げ出せるよう身構えながら振り返った。
「……ウサギ……の魔物?」
それはウサギによく似た、長い耳と黒い毛、そして赤い目を持つ魔物だった。
赤い目の動物は魔物だと教わった。
そしてどんなに小さくても凶暴だから、気をつけるようにと。
(え、でも可愛くない!?)
耳が垂れ、こちらを見てプルプル震えているウサギ。やばい、可愛い……。
「おいでー、怖くないよー」
襲われたガーゴイルみたいに殺気も感じないし、どう見ても向こうがおびえている。
私はしゃがむと声をかけながら手を出した。
ウサギは警戒しながらも、少しずつこちらへ来る。
その視線は私の後ろに向いているように見えた。
「……温泉?」
振り返った視線の先には、まだ湯気を出した温泉がある。
「ウサギちゃんも温泉入りたいの?」
猿やカピバラが入っているのはテレビで見たことがあるけど。ウサギも温泉入るの?
(あれ)
ぴょこぴょことやってくるウサギの動きが何かおかしい。後ろ足の着地の仕方が……。
「もしかして、怪我してるの?」
治してあげたほうがいいのか、でも魔物にも回復魔法って効果あるの? と思っている間にウサギは温泉の中に飛び込んだ。
「え、あ」
バシャンと水飛沫が上がると同時に、ホワン、とウサギの身体が淡く光った。
「ウサギちゃん!?」
お湯の中から頭を出すと、ウサギは不思議そうに周りを見回した。
それから温泉から飛び出ると、ジャンプしたり後ろ足をしきりにパタパタさせたりしている。
もしかして、怪我が治ったのだろうか。
「あ……さっき温泉に回復魔法をかけたから?」
ひとしきり自分の身体を確認すると、ウサギは再び温泉の中に飛び込んだ。
「……気持ちいい?」
頭だけ出してうっとりとしたような表情のウサギ。可愛い……。
「気持ちいいよねー温泉。あったまるし」
岩に腰掛けて、お湯の中でホワホワしているウサギを眺める。
癒やされるわー。
「魔物も温泉の良さが分かるし、怪我も治るのねえ」
しばらくすると、満足したのかウサギはお湯から出て私の膝へと飛び乗った。
「え、待ってビショビショ! 『ドライ』!」
慌てて水気を飛ばして乾かす。
膝の上にちょこんと座った、温かなウサギの背中をなでると、うっとりしたように目を細め、お腹をペッタリと私の膝につけた。
「く……可愛い……」
魔物ってこんな可愛いの? この子が特別!?
「魔物って、動物と変わらないのねえ」
あのガーゴイルは怖かったけど。
動物や人間にも凶暴なのや穏やかなのがいるみたいに、魔物も色々なのかな。
そんなことを思いながら、私はウサギちゃんの背中をなでた。
翌朝、目覚めると伸びをする。
身体が痛い。硬い土の上で寝たせいだろう。
「でもこんな時は『ヒール』!」
叫ぶとあっという間に痛みが消えていった。
やだ、すごい便利。これならもう一生肩こりや腰痛ともオサラバ!?
「……お父さんたちにもかけてあげたいな……」
いつも腰が痛いと言っているお父さんや、おじいちゃんの膝にも。……みんな、元気かな。
じわりと涙がにじんだ目元を手の甲で拭った。
「山で遭難した時は体力温存のため無闇に動くな。動くなら元の道へ戻れ、沢には行くな」とおじいちゃんが言っていた。
体力は回復魔法でどうにかなりそうだし、水も作れるから水辺に行かなくてもいい。
となると、元の道へ戻ることだけど。
「ここを登るのは……無理だよね」
昨日落ちた崖を改めて見上げる。
高過ぎて、周囲が明るくなっても先が見えない。……よく即死しなかったものだ。
空飛ぶ魔法があればいいけれど、私ができるのは回復系と水を出したり、土を掘ったり固めて石にすることくらいだ。
「登れそうなところを探すかあ」
そう考えて歩き出した。
「困ったな……」
歩き回っているうちに、太陽もてっぺんを通り過ぎてしまった。
食べられそうな果物らしきものを見つけては念の為に浄化魔法をかけて食べたので、お腹は空いていない。
でも……多分、元いた場所から逆に遠のいているような気がする。
それは何度も崖から落ちたからだ。
このあたりは草や低い木が多くて先が見えづらい。
しかも滑りやすい葉っぱが多くて、警戒していたつもりでも、すぐ足を滑らせてしまうのだ。
「こんなところで……もしかして一人で死ぬのかな」
魔法は使えるけれど、攻撃はほとんどできない。魔物に襲われたら勝てる気がしないし、即死したら魔法を使うひまもないだろうし。
「死ぬのはやだな……」
不安で思わず声が出た。
「死ぬ前にもう一度美味しいお米が食べたいなあ。山田さんちの新米コシヒカリを炊き立てで、おばあちゃんの漬物と一緒に。あと温泉! 温泉も絶対入りたい!」
叫びながらやみくもに進む。
コシヒカリと温泉、どっちかしか選べないとしたらどちらを取るだろう。
(これは究極の選択だわ……)
現実逃避のように真剣に考え過ぎたのだろう。
私は再び足を滑らせ崖から落ちた。
「うう……」
怪我は回復できるとはいえ、流石に何度も繰り返すと心のダメージが大きい。
それでもなんとか立て直して、目の前の茂みをかき分けて……。
そうして、私は湯気を出す泉を見つけたのだ。
*****
「そうよね、コシヒカリは難しいけど。温泉だったらこの世界でもあり得るものね」
源泉から少し離れた、開けた場所を見つけて土魔法で土を掘り、掘った土は石に変えて穴の周囲に敷き詰める。
どうせだったら泳げそうなくらい広いほうがいいよね! とテンションが上がってしまい、十人以上入れそうなくらいの広い浴槽を作ってしまった。
源泉のお湯を魔法で持ち上げて、即席露天風呂の中へ入れていく。
「……なんか、私の魔法って温泉を作るためにあるようなものじゃない?」
浄化魔法でお湯と石を綺麗にしながら思った。
いいねえ、温泉魔法。ついでに回復魔法もお湯にかけちゃえ。
「ヒール!」
キラキラとお湯が輝いた。
水でお湯を冷まそうかと思ったけれど、せっかくだしここは源泉掛け流しがいいなとしばらく待った。
「よし、もう大丈夫かな」
手を入れて程よく温度が下がったのを確認して、一応周囲を見回すと服を脱いだ。
足元から掛け湯をしていく。もうこれだけで気持ちいい。
ザブンと音を立てて温泉に入った。
「あー。やばい、最高!」
身体に染み渡るあったかいお湯が最高!
まだちょっと熱めだけど、露天だしいいか。
「はあー極楽……」
首まですっぽりお湯に入って天を仰いだ。
夕暮れ時の、少し涼しい、サワサワとした風が気持ちいい。
(ここが魔物の出る山じゃなくて、普通の露天風呂だったら本当に最高なんだけどなあ)
そしてお風呂上がりに牛乳飲んで、美味しいコシヒカリ食べて。
「帰りたいなあ」
木々を見上げながらつぶやいた。
「ふう、スッキリした。身体もポカポカー」
温泉から上がって、魔法で濡れた体と髪の水分を蒸発させ服を着た。
やっぱり温泉はいいよね!
治癒魔法でも疲れは取れるけれど、温泉の癒やされる感じとこのポカポカする幸せにはかなわない。
「さてこの温泉、どうしようかなあ」
もったいないけど、火魔法が使えないから温め直せないからなあ。
というか、勝手にここに温泉作っちゃったけど、元に戻しておいたほうがいいのかな。
どうしようか考えていると、背後から何か足音のような音が聞こえてきた。
(助け? ……違う)
この軽い足音は人間じゃない。動物? それとも……魔物?
すぐに逃げ出せるよう身構えながら振り返った。
「……ウサギ……の魔物?」
それはウサギによく似た、長い耳と黒い毛、そして赤い目を持つ魔物だった。
赤い目の動物は魔物だと教わった。
そしてどんなに小さくても凶暴だから、気をつけるようにと。
(え、でも可愛くない!?)
耳が垂れ、こちらを見てプルプル震えているウサギ。やばい、可愛い……。
「おいでー、怖くないよー」
襲われたガーゴイルみたいに殺気も感じないし、どう見ても向こうがおびえている。
私はしゃがむと声をかけながら手を出した。
ウサギは警戒しながらも、少しずつこちらへ来る。
その視線は私の後ろに向いているように見えた。
「……温泉?」
振り返った視線の先には、まだ湯気を出した温泉がある。
「ウサギちゃんも温泉入りたいの?」
猿やカピバラが入っているのはテレビで見たことがあるけど。ウサギも温泉入るの?
(あれ)
ぴょこぴょことやってくるウサギの動きが何かおかしい。後ろ足の着地の仕方が……。
「もしかして、怪我してるの?」
治してあげたほうがいいのか、でも魔物にも回復魔法って効果あるの? と思っている間にウサギは温泉の中に飛び込んだ。
「え、あ」
バシャンと水飛沫が上がると同時に、ホワン、とウサギの身体が淡く光った。
「ウサギちゃん!?」
お湯の中から頭を出すと、ウサギは不思議そうに周りを見回した。
それから温泉から飛び出ると、ジャンプしたり後ろ足をしきりにパタパタさせたりしている。
もしかして、怪我が治ったのだろうか。
「あ……さっき温泉に回復魔法をかけたから?」
ひとしきり自分の身体を確認すると、ウサギは再び温泉の中に飛び込んだ。
「……気持ちいい?」
頭だけ出してうっとりとしたような表情のウサギ。可愛い……。
「気持ちいいよねー温泉。あったまるし」
岩に腰掛けて、お湯の中でホワホワしているウサギを眺める。
癒やされるわー。
「魔物も温泉の良さが分かるし、怪我も治るのねえ」
しばらくすると、満足したのかウサギはお湯から出て私の膝へと飛び乗った。
「え、待ってビショビショ! 『ドライ』!」
慌てて水気を飛ばして乾かす。
膝の上にちょこんと座った、温かなウサギの背中をなでると、うっとりしたように目を細め、お腹をペッタリと私の膝につけた。
「く……可愛い……」
魔物ってこんな可愛いの? この子が特別!?
「魔物って、動物と変わらないのねえ」
あのガーゴイルは怖かったけど。
動物や人間にも凶暴なのや穏やかなのがいるみたいに、魔物も色々なのかな。
そんなことを思いながら、私はウサギちゃんの背中をなでた。
104
あなたにおすすめの小説
私、竜人の国で寵妃にされました!?
星宮歌
恋愛
『わたくし、異世界で婚約破棄されました!?』の番外編として作っていた、シェイラちゃんのお話を移しています。
この作品だけでも読めるように工夫はしていきますので、よかったら読んでみてください。
あらすじ
お姉様が婚約破棄されたことで端を発した私の婚約話。それも、お姉様を裏切った第一王子との婚約の打診に、私は何としてでも逃げることを決意する。そして、それは色々とあって叶ったものの……なぜか、私はお姉様の提案でドラグニル竜国という竜人の国へ行くことに。
そして、これまたなぜか、私の立場はドラグニル竜国国王陛下の寵妃という立場に。
私、この先やっていけるのでしょうか?
今回は溺愛ではなく、すれ違いがメインになりそうなお話です。
《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって!女の子は変われますか?変われました!!
皇子(みこ)
恋愛
辺境の地でのんびり?過ごして居たのに、王都の舞踏会に参加なんて!あんな奴等のいる所なんて、ぜーたいに行きません!でブスなんて言われた幼少時の記憶は忘れないー!
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
キズモノ転生令嬢は趣味を活かして幸せともふもふを手に入れる
藤 ゆみ子
恋愛
セレーナ・カーソンは前世、心臓が弱く手術と入退院を繰り返していた。
将来は好きな人と結婚して幸せな家庭を築きたい。そんな夢を持っていたが、胸元に大きな手術痕のある自分には無理だと諦めていた。
入院中、暇潰しのために始めた刺繍が唯一の楽しみだったが、その後十八歳で亡くなってしまう。
セレーナが八歳で前世の記憶を思い出したのは、前世と同じように胸元に大きな傷ができたときだった。
家族から虐げられ、キズモノになり、全てを諦めかけていたが、十八歳を過ぎた時家を出ることを決意する。
得意な裁縫を活かし、仕事をみつけるが、そこは秘密を抱えたもふもふたちの住みかだった。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤
凪子
恋愛
私はローラ・クイーンズ、16歳。前世は喪女、現世はクイーンズ公爵家の公爵令嬢です。
幼いころからの婚約者・アレックス様との結婚間近……だったのだけど、従妹のアンナにあの手この手で奪われてしまい、婚約破棄になってしまいました。
でも、大丈夫。私には秘密の『ポイント帳』があるのです!
ポイントがたまると、『いいこと』がたくさん起こって……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる