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第150話 ダンジョン説明
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王立セントラル学園に入学して三ヶ月。生徒たちが待ち望んだ、いや、一部の生徒が戦々恐々としていたダンジョンでの実践演習が、ついに今日から始まる。
朝、学園の広場に集まった生徒たちの前には、担任のエヴァ先生と、数名の教員が立っていた。
「皆さん、静粛に。これより、ダンジョンでの実践演習に関する注意事項を説明します」
エヴァ先生の声が響き渡ると、生徒たちは一斉に静まり返った。彼女の視線は、生徒一人一人を厳しく見据えている。
「まず、ダンジョンの入り口は学園の通路を抜けた先にあります。通路には、許可された者以外が通ろうとすると感知し、アラームが鳴る魔法陣が設置されていますので、許可がない場合は決して立ち入らないように」
先生の言葉に、何人かの生徒が小さく頷いた。ヒカリは、この魔法陣の存在を精霊たちがダンジョンに忍び込む際に確認済みだ。
「次に、ダンジョンに入って少し進むと分かれ道になっています。分かれ道の左ルートが、あなたたち新入生が行く道になります。右には『上級生のみ』と立て看板が設置されていますので、右ルートには決して行かないように」
エヴァ先生は、強調するように言った。
「左ルートと右ルートでは、出現する魔物の強さが全く違います。もし間違って右ルートに行ってしまうと、死の危険がありますので、くれぐれも注意してください」
その言葉に、生徒たちの間に緊張が走った。死の危険。それは、この学園が単なる学校ではないことを、改めて生徒たちに知らしめる言葉だった。
「これよりダンジョン入り口まで移動しますので、皆さん、速やかに移動してください」
エヴァ先生の指示に従い、生徒たちは一斉に動き出した。クラリスたちも、アレンを先頭に、ダンジョンへと移動を始めた。ヒカリは、いつものようにクラリスの隣をふわふわと漂っている。
ダンジョンの入り口は、長い廊下の先にある裏庭に面した、頑丈な扉だった。その扉の両脇には、二名の騎士が微動だにせず警備に当たっている。
「ここがダンジョンの入り口になります。ダンジョンの入り口には、騎士の方が二名常駐しています」
エヴァ先生が説明すると、二人の騎士は生徒たちに恭しくお辞儀をした。彼らの視線は、あくまで礼儀正しく、生徒たち全体に向けられている。
「それでは、ダンジョンに入ります」
エヴァ先生が言うと、騎士の二人がダンジョンの重厚な扉を開けた。ヒンジがきしむ音が、静かな空間に響く。扉の向こうには、薄暗い通路がどこまでも続いている。
先頭にエヴァ先生、そして他の教員二名の計三名が、生徒たちを引率する形で中へと進んでいく。先生たちに続いて、生徒たちが緊張した面持ちでダンジョンの中へと足を踏み入れた。
ダンジョンに入る時、ヒカリはいたずら心から、警備の騎士に敬礼をしてみた。しかし、もちろん騎士は反応しない。続いて、カインがヒカリの真似をして騎士に敬礼をしたが、やはり何の反応もなかった。
「ふむ、見えないか」
カインが、少し残念そうな顔で呟いた。
続いてフロストが、ちいさな体をぴょこんと傾げて敬礼するが、やはり反応はなかった。
しかし、その次の瞬間、驚くべきことが起こった。ルーファが同じように騎士に敬礼をすると、一人の騎士の体が、わずかにピクリと動いたのだ。その騎士は、一瞬だけ、ルーファのいる空間に視線を向けたように見えた。
そして、最後にエルが騎士に敬礼すると、今度は違う騎士が、わずかに眉をひそめた。彼は、エルのいる空間を注意深く見つめている。
(ルーファとエルが騎士に視認されたね)
ヒカリは、その光景を見て内心で呟いた。彼らは、精霊の存在を感知できる騎士なのだろう。
(うむ、この騎士たちは、風と水の属性持ちだな)
カインが、ヒカリの考えを読み取ったかのように頷いた。精霊たちは、自分たちを感知できる人間を、その属性まで見抜いているのだ。
その様子を、すぐ後ろを歩いていたクラリスがじっと見つめていた。ヒカリとカイン、フロストの動きは気づかなかったが、ルーファとエルが何かをしたように見えたのだ。
「こら、ヒカリ、カイン、何やってるの?」
クラリスが、小声でヒカリとカインを咎めるように言った。彼女の目には、疑惑の色が浮かんでいる。
「いやー、ちょっとね」
ヒカリは、曖昧に誤魔化した。まさか「噂の出どころを確認してた」などとは言えない。カインも、口笛を吹くようにとぼけた表情をしている。クラリスは、深く追求せずにため息をついた。
そうこうしているうちに、ダンジョンの中の分かれ道へとやってきた。右には、「この先、上級生以外立ち入り禁止」と書かれた立て看板が立っている。
「左ルートへと行きます。絶対に右ルートへは行かないように」
エヴァ先生が、再度念を押すように注意を促した。生徒たちは皆、真剣な顔で左の通路へと進んでいく。
左ルートを少し進むと、広い空間に出た。薄暗いフロアの奥からは、微かに魔物の気配がする。
(魔物が三体いるね)
ヒカリが、精霊の魔物探知能力で、奥の魔物の数を正確に把握した。
「うむ」
カインが、ヒカリの言葉に頷いた。
「ここから実践演習になります」
エヴァ先生が、生徒たちに振り返って言った。
「この先に魔物が三体いますので、教員が討伐する所を見ていて下さい」
エヴァ先生と他の教員二名の計三人が、前に出た。奥から、体躯の大きなゴブリンが三体、こちらへと近づいてくる。彼らの目は、生徒たちを獲物として見定めているかのように爛々と光っている。
エヴァ先生と教員二人は、それぞれの得意な属性の魔法を詠唱し始めた。エヴァ先生は氷の槍を、他の教員は火の槍と風の刃を生成すると、それを一斉に魔物へと放った。
氷、炎、風の魔法が、正確にゴブリンたちを貫き切り裂く。ゴブリンたちは、断末魔の叫びを上げる間もなく、一撃で討伐された。その場で、煙のように消滅していく。
生徒たちから、驚きと感嘆のどよめきが起こった。教員たちの圧倒的な実力を目の当たりにし、改めて学園のレベルの高さを知ったのだ。
「この様に、魔物を討伐しながら下の階層を目指します」
エヴァ先生は、淡々と説明を続けた。
「左ルートは全部で10階層あり、10階層目にはボス部屋があって、討伐すると左ルートはクリアになります」
「皆さんは、一年生の間に10階層のボスを討伐し、左ルートをクリアすることを目指してください」
「では、これで説明を終わりますので、組んだパーティーで進んで下さい」
エヴァ先生の言葉を合図に、生徒たちはそれぞれのパーティーに分かれて、ダンジョンの奥へと進んでいった。
クラリス、ファナ、アレン、エリーナ、セシリア、モニカの六人は、アレンを先頭に、ダンジョンの奥へと進んだ。アレンが剣を構え、警戒しながら進む。
その後ろを、ヒカリたち精霊がついていく。ヒカリは、事前に精霊たちに「危険が生じない限りは手を出さないこと」を言い含めていたので、彼らはただ見ているだけにした。生徒たちが自力で魔物を討伐し、経験を積むことが目的だからだ。
(アレンが敵を引きつけて、モニカ以外の令嬢が魔法で倒すってことかな)
ヒカリは、クラリスたちのパーティーの戦術を素早く分析した。アレンが前衛として敵の攻撃を受け止め、その間に後衛の魔法使いが攻撃を仕掛ける、ごく基本的な戦術だ。
「モニカは、アレンにシールドを張ったり、回復したりしてるね」
ルーファが、モニカの行動を見て、感心したように呟いた。モニカは、攻撃魔法は得意ではないが、防御と回復の魔法に長けている。アレンが敵の攻撃を受け止めるたびに、的確にシールドを張り、彼をサポートしていた。
精霊たちは、自分たちの主たちの成長を、静かに見守っていた。
朝、学園の広場に集まった生徒たちの前には、担任のエヴァ先生と、数名の教員が立っていた。
「皆さん、静粛に。これより、ダンジョンでの実践演習に関する注意事項を説明します」
エヴァ先生の声が響き渡ると、生徒たちは一斉に静まり返った。彼女の視線は、生徒一人一人を厳しく見据えている。
「まず、ダンジョンの入り口は学園の通路を抜けた先にあります。通路には、許可された者以外が通ろうとすると感知し、アラームが鳴る魔法陣が設置されていますので、許可がない場合は決して立ち入らないように」
先生の言葉に、何人かの生徒が小さく頷いた。ヒカリは、この魔法陣の存在を精霊たちがダンジョンに忍び込む際に確認済みだ。
「次に、ダンジョンに入って少し進むと分かれ道になっています。分かれ道の左ルートが、あなたたち新入生が行く道になります。右には『上級生のみ』と立て看板が設置されていますので、右ルートには決して行かないように」
エヴァ先生は、強調するように言った。
「左ルートと右ルートでは、出現する魔物の強さが全く違います。もし間違って右ルートに行ってしまうと、死の危険がありますので、くれぐれも注意してください」
その言葉に、生徒たちの間に緊張が走った。死の危険。それは、この学園が単なる学校ではないことを、改めて生徒たちに知らしめる言葉だった。
「これよりダンジョン入り口まで移動しますので、皆さん、速やかに移動してください」
エヴァ先生の指示に従い、生徒たちは一斉に動き出した。クラリスたちも、アレンを先頭に、ダンジョンへと移動を始めた。ヒカリは、いつものようにクラリスの隣をふわふわと漂っている。
ダンジョンの入り口は、長い廊下の先にある裏庭に面した、頑丈な扉だった。その扉の両脇には、二名の騎士が微動だにせず警備に当たっている。
「ここがダンジョンの入り口になります。ダンジョンの入り口には、騎士の方が二名常駐しています」
エヴァ先生が説明すると、二人の騎士は生徒たちに恭しくお辞儀をした。彼らの視線は、あくまで礼儀正しく、生徒たち全体に向けられている。
「それでは、ダンジョンに入ります」
エヴァ先生が言うと、騎士の二人がダンジョンの重厚な扉を開けた。ヒンジがきしむ音が、静かな空間に響く。扉の向こうには、薄暗い通路がどこまでも続いている。
先頭にエヴァ先生、そして他の教員二名の計三名が、生徒たちを引率する形で中へと進んでいく。先生たちに続いて、生徒たちが緊張した面持ちでダンジョンの中へと足を踏み入れた。
ダンジョンに入る時、ヒカリはいたずら心から、警備の騎士に敬礼をしてみた。しかし、もちろん騎士は反応しない。続いて、カインがヒカリの真似をして騎士に敬礼をしたが、やはり何の反応もなかった。
「ふむ、見えないか」
カインが、少し残念そうな顔で呟いた。
続いてフロストが、ちいさな体をぴょこんと傾げて敬礼するが、やはり反応はなかった。
しかし、その次の瞬間、驚くべきことが起こった。ルーファが同じように騎士に敬礼をすると、一人の騎士の体が、わずかにピクリと動いたのだ。その騎士は、一瞬だけ、ルーファのいる空間に視線を向けたように見えた。
そして、最後にエルが騎士に敬礼すると、今度は違う騎士が、わずかに眉をひそめた。彼は、エルのいる空間を注意深く見つめている。
(ルーファとエルが騎士に視認されたね)
ヒカリは、その光景を見て内心で呟いた。彼らは、精霊の存在を感知できる騎士なのだろう。
(うむ、この騎士たちは、風と水の属性持ちだな)
カインが、ヒカリの考えを読み取ったかのように頷いた。精霊たちは、自分たちを感知できる人間を、その属性まで見抜いているのだ。
その様子を、すぐ後ろを歩いていたクラリスがじっと見つめていた。ヒカリとカイン、フロストの動きは気づかなかったが、ルーファとエルが何かをしたように見えたのだ。
「こら、ヒカリ、カイン、何やってるの?」
クラリスが、小声でヒカリとカインを咎めるように言った。彼女の目には、疑惑の色が浮かんでいる。
「いやー、ちょっとね」
ヒカリは、曖昧に誤魔化した。まさか「噂の出どころを確認してた」などとは言えない。カインも、口笛を吹くようにとぼけた表情をしている。クラリスは、深く追求せずにため息をついた。
そうこうしているうちに、ダンジョンの中の分かれ道へとやってきた。右には、「この先、上級生以外立ち入り禁止」と書かれた立て看板が立っている。
「左ルートへと行きます。絶対に右ルートへは行かないように」
エヴァ先生が、再度念を押すように注意を促した。生徒たちは皆、真剣な顔で左の通路へと進んでいく。
左ルートを少し進むと、広い空間に出た。薄暗いフロアの奥からは、微かに魔物の気配がする。
(魔物が三体いるね)
ヒカリが、精霊の魔物探知能力で、奥の魔物の数を正確に把握した。
「うむ」
カインが、ヒカリの言葉に頷いた。
「ここから実践演習になります」
エヴァ先生が、生徒たちに振り返って言った。
「この先に魔物が三体いますので、教員が討伐する所を見ていて下さい」
エヴァ先生と他の教員二名の計三人が、前に出た。奥から、体躯の大きなゴブリンが三体、こちらへと近づいてくる。彼らの目は、生徒たちを獲物として見定めているかのように爛々と光っている。
エヴァ先生と教員二人は、それぞれの得意な属性の魔法を詠唱し始めた。エヴァ先生は氷の槍を、他の教員は火の槍と風の刃を生成すると、それを一斉に魔物へと放った。
氷、炎、風の魔法が、正確にゴブリンたちを貫き切り裂く。ゴブリンたちは、断末魔の叫びを上げる間もなく、一撃で討伐された。その場で、煙のように消滅していく。
生徒たちから、驚きと感嘆のどよめきが起こった。教員たちの圧倒的な実力を目の当たりにし、改めて学園のレベルの高さを知ったのだ。
「この様に、魔物を討伐しながら下の階層を目指します」
エヴァ先生は、淡々と説明を続けた。
「左ルートは全部で10階層あり、10階層目にはボス部屋があって、討伐すると左ルートはクリアになります」
「皆さんは、一年生の間に10階層のボスを討伐し、左ルートをクリアすることを目指してください」
「では、これで説明を終わりますので、組んだパーティーで進んで下さい」
エヴァ先生の言葉を合図に、生徒たちはそれぞれのパーティーに分かれて、ダンジョンの奥へと進んでいった。
クラリス、ファナ、アレン、エリーナ、セシリア、モニカの六人は、アレンを先頭に、ダンジョンの奥へと進んだ。アレンが剣を構え、警戒しながら進む。
その後ろを、ヒカリたち精霊がついていく。ヒカリは、事前に精霊たちに「危険が生じない限りは手を出さないこと」を言い含めていたので、彼らはただ見ているだけにした。生徒たちが自力で魔物を討伐し、経験を積むことが目的だからだ。
(アレンが敵を引きつけて、モニカ以外の令嬢が魔法で倒すってことかな)
ヒカリは、クラリスたちのパーティーの戦術を素早く分析した。アレンが前衛として敵の攻撃を受け止め、その間に後衛の魔法使いが攻撃を仕掛ける、ごく基本的な戦術だ。
「モニカは、アレンにシールドを張ったり、回復したりしてるね」
ルーファが、モニカの行動を見て、感心したように呟いた。モニカは、攻撃魔法は得意ではないが、防御と回復の魔法に長けている。アレンが敵の攻撃を受け止めるたびに、的確にシールドを張り、彼をサポートしていた。
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